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爆速パワポ作成が編集可能に「Marp」アップデート

皆さん、Marpをご存じでしょうか?Marp(Markdown Presentation Ecosystem)は、Markdownを使ってスライドを作成できるツールです。近年、ChatGPTなどの生成AIでスライドの内容をMarkdown形式で高速に生成し、それをMarpを使って一瞬でPowerPointにするという時短術が話題になっていました。

しかし、このMarpを使ったスライド作成には、重大な問題がありました。それは、生成されたスライドのテキストなどの文字が編集できないという点です。これが実用性を大きく損なっており、私自身も実務での利用を見送っていました。

ところが、今回のMarpのアップデートで、実験的なオプションとして編集が可能になったのです!これは朗報ですね。


そこで早速、この新機能を試してみました。まずは、私の書いた記事の抜粋を自作のMarpスライド作成GPTsに貼り付けます。(もちろん、スライドの内容自体をChatGPTに直接書かせてもOKです。)すると、Marp形式のコードが出力されます。

専用のGPTsで作成

生成したコードをVSCodeに貼り付けて、マークダウンで保存します。次に、ターミナルで以下のコマンド(実際のパスに置き換えてくださいね)を実行すれば、PowerPointファイルが生成されます。
※私の環境では、事前にNode.jsとLibreOfficeをインストールする必要がありました。

marp "C:\path\to\your\file.md" --pptx-editable

ChatGPTによる解説:
"C:\path\to\your\file.md" → 変換したい Markdown ファイルのパス
--pptx-editable → 編集可能な PPTX を出力するオプション(LibreOffice 必須)

そして生成されたスライドがこちらです。文字部分を選択すると編集可能になっています!シンプルですが、レイアウトはここから変更できますし、文字ベースでOKの急ぎの用途であれば使えそうですね。細かいデザインは今後GPTs側で調整していきたいと思います。

これで、生成AIとMarpを組み合わせたスライド作成の実用性が一気に向上しました。

文字が編集できる!

今回はMarpの最新アップデートをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。生成AIで素早くドラフトを作成し、MarpでPowerPoint化、そして必要に応じてPowerPoint上で編集。この流れで、これまで以上にスピーディーかつ柔軟な資料作成が実現できそうですね。

では、また次のnoteでお会いしましょう。


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