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ChatGPT in Apple Intelligence【概要&ファーストインプレッション】

本日は、OpenAIの「12 Days of OpenAI」シリーズの5日目として発表された、Apple デバイスとChatGPTの統合についてご紹介します。個人的な結論から申し上げると、今回の発表内容は既存のChatGPTアプリの機能をOSレベルで統合したものであり、特筆すべき革新的な要素は見られませんでした。

概要

今回発表されたのは、iPhone、iPad、そしてmacOSへのChatGPTの統合機能です。この機能により、OSのシステムレベルからChatGPTを直接呼び出してチャットができるようになります。
※Apple Intelligence機能とChatGPTの拡張機能をオンにする。

デモで紹介された利用例

デモでは、以下のような使用例が紹介されました。

1.Siriを介したChatGPTの利用
・クリスマスパーティーの企画立案
・プレイリストの作成
・画像生成

2.カメラ連携機能
・サム・アルトマンら3人が自撮りして、彼らが着ているセーターの写真を解析させ、クリスマスコンテストとして順位付けを指示→ChatGPTによる回答
・優勝者用のトロフィー画像の生成

3.Mac向け機能
・「o1」の技術文書の閲覧中にSiriを呼び出して質問
・Siriが複雑なタスクと認識し、ChatGPTの呼び出しを提案→ChatGPTによる回答
※ほぼすべてのアプリケーションで上記のように呼び出し可能とのこと。

ファーストインプレッション

正直なところ、今回発表された機能に特筆すべき点は見られませんでした。紹介された使用例は、既存のChatGPTアプリで実現可能なものばかりです。

個人的にAndroidユーザーとして、Siri経由でのChatGPT呼び出しの利便性については実感が湧きにくいところです。また、フォローアップ質問の際にChatGPTアプリが起動する仕様は、最初からアプリを使用する場合とさほど変わらないように感じました

ただし、Appleデバイスユーザーにとっては、システムレベルでの統合により、より自然なワークフローが実現できる可能性があります。その意味では、一定程度の前進と言えるでしょう。

おわりに

今回は、AppleデバイスとChatGPTの統合機能について取り上げました。革新的な機能とまでは言えませんが、既存のユーザーエクスペリエンスを改善する地道なアップデートとして評価できそうです。

では、また次のnoteでお会いしましょう。

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OpenAIの「12 Days of OpenAI」シリーズについては、過去記事で取り上げていますので、まだの方はぜひご覧ください。

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