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宝くじ魔法学校 ① 【#毎週ショートショートnote】

宝くじ魔法学校では年に1度、生徒に宝くじが配られる。 

その1等に僕が当選した!1等は好きな魔法が永久に使えるという。
僕は迷わず「もう1人の僕」を作る魔法を使った。

卒業してから僕は魔法の仕事は一切せず、家でニート生活をしていた。
好きな時間に起き、好きな物を食べたいだけ食べ、魔法の仕事はもう1人の僕に全てやらせ、金銭を得て好きに使った。
もう1人の僕は国内でも優秀な魔法使いになり、僕は魔法の呪文すら忘れてしまった。

ある日、優秀な魔法使いのみに与えられる勲章を僕が王様から授与される事になった。
僕は着飾って宮殿に行き、王様にお辞儀をした。
「はて?そなたは誰じゃ?」
王様も家臣も首を傾げた。
そこに、もう1人の僕が現れ
「この者は私の名を語る不届き者です」
と言った。
誰もが頷き、王様がもう1人の僕に勲章を与え、僕は兵隊に捕まえられ牢屋に入れられてしまった。

「そなたがあんなに太った醜い男のはずが無い」
王様は笑い、もう1人の僕も僕を見て冷たく笑っていた。


たらはかにさんの #毎週ショートショートnote の今週のお題「宝くじ魔法学校」に参加させていだきました。
もう1つ書きましたので、そちらも読んで下されば嬉しいです。

今回は、お題が出た時にかなり悩みました。
でも魔法というのは無限に発想出来るようで楽しかったです。

私にもし、もう1人の私がいたら…
お互いに肩こりのマッサージをしたいですね。しかし、二人とも常にダラダラしてそうで夫に怒られそうです。
ライバルになりそうですね、いい意味で。


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