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草食系男子に教えられたこと 【#毎週ショートショートnote】
三輪拓人は私が落とせなかった唯一の男子だ。
でも、何となく三輪君といると飾らなくて楽ので、今日みたいに時々一緒に大学の学食でランチをしている。
「三輪君、まだ好きな子いないの?」
「いないね」
「女の子に興味ないの」
「今はとくにね」
三輪君はカレー私はオムライスを食べながら、決り文句となる会話をする。
「笠井さんはまた男が変わったね、いつもの事だけど」
「でも長く続かないかな〜今回も」
「笠井さん、よく色んな人と付き合えるね」
「まぁね」
「ところで笠井さんは、何で男ばかりの学部に入ったの?」
「私、けっこう機械いじるの好きなんよ。ねぇ、三輪君の夢ってなに?」
「このまま大学に残って研究かな、笠井さんは?」
「私はお嫁さんかな。家族のために毎日布団を干してふわふわのお布団で寝てもらう」
「え?!」
「なによ」
「意外だね!そんなに派手なのに」
三輪君が目を丸くして私を見ている。
そんなに意外だったのか……。
今度から男を落とす時にこれを使おう。
草食系男子に教えられたこと。
これは使える。
たらはかにさんの #毎週ショートショートnote 今週のお題【草食系男子に教えられたこと】に参加させていただきました。
私の学生時代は草食系男子が多かったですね。私も男子校みたいな学部にいたのですが、肉食系はほんの数人で皆さん草食系でした。
中高と女子校だったので、最初は見慣れぬ男子ばかりの生活に焦りましたが、そのうちに草食系男子に囲まれ、まるでアフリカのシマウマの群れの中にいるような心地良さを感じながら学校生活を送る事が出来ました。
未だに皆とは仲良くしています。
読んで下さりありがとうございました。