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国体で初のeスポーツ選手権、 開催の意義は大きい

コンピューターゲームで勝敗を競う「eスポーツ」の大会が、茨城県で開催中の国民体育大会で初めて開催されました。6日に開かれた都道府県対抗選手権の決勝では各地の予選を勝ち抜いた約600人の代表選手が熱い戦いを見せました。eスポーツ選手権は正式種目ではなく、「文化プログラムの一環」という位置付けですが、国体で開催するのは初めて。日本のeスポーツの本格的な飛躍に向けて一つの起点となりそうです。

ニュースは日経がVoicy上で展開する音声ニュース「ながら日経」でも紹介しました。どうぞお聴きください。

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大会はサッカーゲーム「eFootball ウイニングイレブン2020」、カーレース「グランツーリスモSPORT」、パズルゲーム「ぷよぷよeスポーツ」の3種目で行われました。

プロ選手も躍動

「ぷよぷよeスポーツ」一般の部で優勝したのは大阪府代表のマッキー(牧山怜央)さん(18)。現役高校生のプロ選手ですが、「普段の大会と違って大阪の代表として重いものを感じ取りながら戦った」と喜びを語りました。

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最後の種目となったウイニングイレブンの一般の部は地元茨城の第一代表と第二代表が勝ち進み、決勝で激突しました。
決勝戦の解説は元サッカー日本代表・日本サッカー協会理事の北澤豪さん。盛り上がる会場内はリアルのサッカーの試合のライブビューイングのような雰囲気です。「うまい」「惜しい」ーー。プレーごとに場内が湧きます。

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試合は茨城第二が0−3からの劣勢を巻き返し、4−3で逆転優勝を果たしました。第二のメンバーが「最高です! 日本一です」と感動を包み隠さず話しました。

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閉会式後、国体の実行委員会会長を務めた大井川和彦・茨城県知事は「eスポーツに注目が集まるいいきっかけになった」と満足げに語りました。知事が「本当に大変だったんです。開催のため各方面を走りました」と振り返るほど、苦労もあったようです。

国体競技と同じメダル

今回は文化プログラムという位置付けでしたが、授与されたメダルは正式な国体競技と全く同じものでした。

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eスポーツが示すダイバーシティ

eスポーツはプレーの際に男女や年齢、障害の有無といった障壁が低いといわれます。各会場に設けられた試遊スペースでも年齢の離れた人同士が楽しそうに対戦している光景が見られました。
茨城県国体・障害者スポーツ大会局長の石田奈緒子さんは「今国体のスローガンは『翔べ 羽ばたけ そして未来へ』でした。eスポーツは予選で車椅子の人がグランツーリスモに参加していたり、女子がサッカーゲームに参加したりしていた。一人一人にチャンスを与えるという場を提供できたなら、大変ありがたい」と手応えを感じていました。

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パンフレット充実・VTuberも活躍

つくば駅から会場に向かう途中で、国体のブルゾンを着た人からパンフレットが入った袋を渡されました。公式ガイドブックの「茨城国体・障スポ観戦&おでかけガイド」が入っていました。国体の会場案内だけではなく、観光情報も充実した内容のパンフレットです。

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司会で活躍したのが茨城県公認のバーチャルユーチューバー(VTuber)「茨ひより」さん。会場ホールでは司会席の位置に立てられたディスプレーに登場。茨城県の観光名所やグルメをPR、会場を盛り上げていました。ひよりちゃんのお土産も充実していました。

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ゲームメディアのGzブレインによると、国内のeスポーツ市場規模は2017年から2018年にかけて13倍に成長し、48.3億円と試算されました。また、2022年には約100億円の規模へ成長すると予想されています。

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会場には多数の報道陣が詰めかけました。今回の国体で一般の注目度が高まり、eスポーツがさらに盛り上がりそうな予感がしました。




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