インターネットってどうやって人と繋がってるの?
はじめまして。初めての投稿になります。
ひとつ書きたいことがあったので、自分の思考の整理も兼ねてNoteに残したいと思います。
僕はCisco Systemsという会社で働いています。シスコの前はHewlett Packard Enterprise(HPE)という会社で働いていました。
どちらもITの会社で、日系の会社で競合するのは富士通であったりNECや日立、あたりになります。
ITの会社というと、FacebookやGoogle、Netflix、Amazon、Appleを思い浮かべたり、アプリだとDeNAだったりGREEやコロプラ、のような会社を浮かべる人が多いと思います。もう少し広げるとNTTやKDDI、Softbankや楽天、人によってはリクルートなどを思いついたりするかも知れません。
それに対してITのメーカー、Cisco/HPE/DELL/EMC/Nutanix/Netapp等の企業の認知度は・・・。
MicrosoftやOracleやAdobeといった企業はパソコン向けのソフトウェアを作っているので、一般人にも認知度は高いですが、法人向け・大企業向けの機器を作っているメーカーの商品、サーバーやネットワークスイッチって何?って人が多いと思います。
このノートで分かること
僕が扱っているネットワークスイッチ、って何?ってことから皆さんが普段使っている4G LTEやWifiってどうやって動いているのか簡単に説明しようと思います。
これがネットワークスイッチです。
え?何これ?見たとこない。
めっちゃ穴空いてる。何に使うのかも想像つかない。
ですよね。分かります。これ、会社のどこに置いてあるのかも分かりませんよね。なのでまずはインターネットに繋がるまでの仕組みを書きます。
自宅のWifiの仕組みについて
例えばマンションに住んでいる人は部屋のジャックに無線LANのルーターを繋いで、パソコンやスマホは、その無線LANルーターにWifiで接続しています。
その先は?というと大体のマンションだと地下に光ファイバーってのが繋がっていて、そこから外に出ています。
下のこれ、自宅に置いてますよね?
ここからLANケーブルってやつを上の写真みたいな壁のジャックに差し込んでますよね?
この壁に挿したLANケーブルの先は地下までずっと光ファイバーの線が繋がっていて、その光ファイバーが他のマンションや他の一軒家まで繋がっているのです。
つまり、すごく乱暴にいうと無線だ!電波だ!って言っても
糸電話と変わらない
のです。数メートルの世界は電波で繋がっているけれど、その先は光ファイバーで他のマンションと繋がっていて、あなたが送るLINEの一文字は光ファイバーを通って友達に届くのです。
会社のネットワークについて
会社(オフィスビル)のインターネットは使う人が多いので、有線の場合はネットワークスイッチってやつに一回集めてから、ビルの外に出る光ファイバーに繋ぎます。
やっと出てきましたね。ネットワークスイッチ。
オフィスのどこに置いているの?っていうと例えばデスクの下だったり、デスクメーカーによっては8人くらいで座るデスクの真ん中にネットワークスイッチ置き場があったりします。
下の写真では机の足に取り付けてますね。
ちなみに、無線LANルーターはオフィスだと天井につけているケースが多いですよ。ぜひ探してみてください。空港とか駅とか、パブリックな場所も天井が多いです。
この無線LANルーターも、もちろん家庭と同じように、天井の裏にあるケーブルを辿って、オフィスビルの外の光ファイバーに繋がっているのです。
無線LANルーターとネットワークスイッチ
ネットワークは有線の世界です。
その世界の最後の数メートルを無線で飛ばしているのが無線LANルーターです。 なので、無線LANルーターの一つ後ろの世界は有線の世界です。
有線の世界で、沢山のケーブルをまとめて接続するのがネットワークスイッチなのです。簡単にいうと、タコ足配線みたいなものですねw
4G LTEとか、いわゆるモバイルネットワークについて
いやいやいや、糸電話と変わらないって、外で何のケーブルも繋がないで電話してるじゃないですか。4G回線とか、私のスマホから何のケーブルも出てないですけど???
おっしゃる通りです。でも電波でやりとりしているのはすごく短距離だけなのです。つまり家庭のWifiと同じです。
スマホから基地局までの距離は4Gで半径数キロ、ですが、5Gになると800mと言われています。NTT/KDDI/Softbank/楽天 は各地に基地局ってのを作って、僕たちに電波を提供しています。僕らが月額で携帯キャリアに払っている使用料ってのは、この基地局設置のためのコストに対して支払っているようなものです。
基地局ってどんなの?
スマホをつなげる『基地局』とは? ドローンやバズーカなど変わりダネ珍7景も紹介
基本的に基地局は電波を発射する「アンテナ」と「送受信機」で構成されており、その形状と役割の違いによって大きく4種類に分けられる。
気づいていないだけで、ビルの上やオフィスの中、電柱の上に基地局は設置されていて、そこに電波は集約されているのです。4Gの世界で半径数キロ、と書きましたが、数キロ単位であちこちに基地局は設置されていて、携帯電話は常にその場所と一番近い基地局を探して、そこと通信をしているのです。
そして、基地局の先は有線の世界、つまり
糸電話と変わらない
世界です。で、糸電話の世界って下記の図のようなものなので、大勢の人が接続するときにはケーブルを集約するスイッチが必要になります。
この、多くのケーブルを集約して、その人たちの行きたい方向に導く(ルーティングする)機能が付いているのがネットワークスイッチなんですね。
上の図でいうところの1Giga/10Gigaっていうのはネットワークの速さです。そのスイッチがどの速さまで耐えられるか、というので種類分けされています。
人と人がインターネットを通じて繋がる仕組み
何となーくでいいですが、分かっていただけたでしょうか?
インターネット・無線LAN・5Gなど、大げさで難しそうで分かりにくくなっていますが、根本的なところは有線接続、つまり
糸電話と変わらない
のです。なので、難しく考えないでください。大丈夫です。
ちなみに、海外とはどうやって繋がってるの?
海底ケーブル、、、つまり有線なのです。
めちゃくちゃ乱暴に書きましたが、人と人がインターネットを通じてコミュニケーションをしている背景には、通信インフラを支える沢山の人と機械があって、結構泥臭い世界なのです。
もちろん、僕の売っているネットワークスイッチも然り、この機械がないと皆さんが今当たり前のように使っているインターネットに繋がらなくなるのです。
ハイテクそうに見えて、泥臭い世界。
華やかなアプリの世界だけでなく、そのアプリを使うためのインフラの世界も少し興味を持って、覗いて頂ければ嬉しいです。
それでは、以上で最初の記事を終わります。ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。