SNS時代のインディーズライブにおける出演者集めとは?
僕はタカムラ、イベンターという仕事をしている
地下ライブ、インディーズライブと言われるものを作る仕事だ
ただイベンターというものがいまいちピンと来ていない人が大半だと思うのでその仕事の一部を見ていただこう。
イベンターとは会場を抑え、イベントを打つ。というのが仕事である
とはいえ一人でイベントはできないので出演者を集めるという仕事がそこには入ってくる。
普通ならば仲のいい演者に声をかける、などが大半だがここ5年間の演者集めはかなり変化を遂げている
mixiやTwitterなどのSNSで声をかけた演者に出演してもらうというのが大半なのだ
だから半分以上、いや90%が初対面なんてことは珍しくない。
ひどい時には相手の性別すら知らなかったという現象まで起こるのだ
全く情報のない相手と仕事をする、普通じゃ考えられないことである。
ただ最近の地下ライブ、インディーズライブではこれも珍しくない
そもそもSNSがこれだけ発達した時代、人と人が出会うハードルはかなり下がっているといえる
SNSがなければ東京・大阪・名古屋・仙台でライブをやることはできなかったであろう
日本のどこにいようが出演者を集めてライブをする。こんなことができるようになるのだ
ただしデメリットとしては人との関係を深められず信頼関係を築けない。
関係の希薄さを感じることが多い。
別の地方でライブをした時なのだがライブのリハーサルが慣れない地のためPAさんとの呼吸も合わず
全くいいところなく進んでしまった
ライブ自体はなんとか終わったのだが、その後がかなりショックで11組中4組の演者にTwitterをブロックされていたのだ
どんなひどいライブをしたんだとショックで3日は立ち直れなかった。
信頼関係を合わないうちに築くことは難しい、と実感したのであった
会うのは簡単になったが信頼関係を築くのは難しい、そんな時代である。