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versionはヴァージョンかバージョンか

"version"をカタカナで表現するとき、ヴァージョンバージョンの2通りが考えられます。筆者は、今まで英語の発音に近いヴァージョンを使ってきました。それは「ヴァ」の方が元の英語の発音に忠実だと感じていたからです

レクリエーションとレクレーション

筆者は、約30年前の中学生のときに「レクレーションではなくレクリエーション」と言われて衝撃を受けた覚えがあります。これはレクリエーションの方が元の英語の"recreation"の発音に忠実だからと言われた記憶があります。当時は中学生から英語の授業が始まるので、そのこともあって強く覚えているのだと思います。

バージョンが優位

レクリエーションの場合、英語の発音に忠実なレクリエーションの方がよく使われていますが、"version"については忠実でないバージョンの方がよく使われているように思われます。

実際、筆者の手元にある電子辞書(大辞林4.0)で調べたところ、レクリエーションバージョンは載っていましたが、レクレーションヴァージョンは載っていませんでした。

また、Googleの検索結果ですと、レクレーションが約200万件だったのに対しレクリエーションは約1億7000万件、一方ヴァージョンが約450万件だったのに対しバージョンは約4億5000万件と、圧倒的にレクリエーションバージョンの方がたくさん検索に引っ掛かります。
これらのことから、バージョンの方が良く使われているようです。

ヴとはあまり書かない

なぜ、「ヴァ」ではなく「バ」が良く使われているのでしょうか。
その答えは分かりませんが、大辞林4.0で「ヴ」には次のように記載があります。


(中略)
本事典では「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」「ヴェ」「ヴォ」の表記は用いず,原則としてバ行のカタカナを用いた。「ヴァージン→バージン」「ヴィオラ→ビオラ」
(後略)

大辞林4.0

大辞林4.0でも、バ行のカタカナを用いるのが一般的なようです。

最後に

どうもバージョンの方が広く一般的に使われているようです。筆者もこれからはバージョンの方を使っていこうかと考えています。手始めに最近翻訳したMathMLにおける束縛変数ではバージョンを使用しています。

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