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実体参照と数値文字参照 MathMLではどっちを使う

αや≧のような記号を入力する場合、αや≧といった具合に実体名で表される実体参照か、αや≧といった具合に文字コードで表される数値文字参照で表現することができます。もちろん、ユニコード文字を直接入力することも最近は可能です。

なお、実体参照は、MathMLでの呼び方で、SGMLやXMLからの流れでこう呼ばれています。現在のHTMLでは名前付き文字参照と呼ばれます。

さて、実体参照数値文字参照、MathMLではどっちを使うのがよいのでしょうか。

MathML4.0仕様書 A.3 MathML DTDの利用(原文日本語訳)では、HTMLとXMLで次のように説明されています。HTMLの中でMathMLを利用する場合は、実体参照数値文字参照もどちらも利用可能です。一方、XMLの中でMathMLを利用する場合は、実体参照を利用するには完全なMathMLのDTDか、HTML・MathML実体宣言の集合のDTDのどちらかの読み込みが必要で、数値文字参照はそれらの読み込み無しに利用可能です。以上のことから、『実体参照より数値文字参照が用いられる』とされています。

もちろん、ユニコード文字を直接入力することもできるので、『数値文字参照ではなく直接入力してもよい』とされています。ただし、一般的なIMEではαや≧といった記号を入力するのは大変です。αは「あるふぁ」で変換でき、≧は「だいなり」で変換できますが、記号によってはどのような読みで変換できるのかなかなか分からない面もあり、ユニコード文字を直接入力するのはお勧めできません。

ちなみに、文字に対する数値文字参照を調べる場合、コード順の文字一覧(原文日本語訳)やアルファベット順の文字一覧(原文日本語訳)が便利です。


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