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罪悪感が人一倍強い人の特徴と唯一の解決法~罪悪感は更年期も深刻化させる~


あなたは罪悪感を強く感じますか?

罪悪感が強い人は色々なところで支障を感じています。

罪悪感が全くないのは道徳上問題を起こす可能性がありますが、過度に罪悪感が強いと時に自分で自分を追い詰めることになります。

私は更年期の女性を対象に相談にのっているのですが、不調をきたしている人のほぼ全員が「罪悪感を感じやすい」傾向があります。

常に何かに対して「申し訳ない」とか「自分はダメだ」という気持ちに襲われているのです。

身体にも支障が出るほどの罪悪感‥‥しかし罪悪感は良い面も悪い面もあります。是非両方を知って、上手に使いこなしていきましょう。

そもそも罪悪感は何かを知る

罪悪感とは社会的、道徳的に非難されるべきことを犯したという気持ち、自分を無価値なものとみなす傾向のことをも言う。

このときの罪悪感は意識的なものであり、社会的道徳を維持していく力にもなっている。

精神分析では、無意識の罪悪感が注目され、罰を求める要求が仮定される。こうした罪悪感は多くの場合、自我と超自我の葛藤{かつとう}によるものが多く、罪悪感は超自我に対する不安であるといわれる。

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女性が経験する典型的な罪悪感

女性であれば経験する、こんな罪悪感。

特に「自分は良い母親であるだろうか?妻としてきちんと役割を果たせているだろうか?職場ではきちんと両立できているだろうか?」

そんな感覚にさいなまれている方は多いのではないかと思います。

こちらは私が実際これまでに感じてきた罪悪感です

<幼少期の罪悪感>


友達が少ないことの罪悪感

女の子であれば、みんなと仲良くワイワイやれることが価値の様にまだまだ思われています。

他方、私はグループで活動することが苦手で、一人でいることが多く、母がとても心配していました。

ある時無理してグループに入っていた時期があったのですが、グループの一部の人とは仲良くなれてもどうしても馴染めない人もいて、その罪悪感を感じていました。


<結婚適齢期の罪悪感>


20代後半になると、母親が結婚についてやいのやいの言い出すようになりました。当時私はそこまで仕事に情熱も感じていなかったことから、「早く結婚するように」と言われることに、気持ちがグラグラしていました。

独身でがんばるほどの仕事の情熱もなく、かといって結婚する相手もいない、ということで罪悪感を感じていました

<転職、結婚、そして出産後の罪悪感>


そこから、転職活動を頑張って行い、結果的に自分が希望する職種で働けることになりました。そんな中職場で知り合った夫と結婚しました。

子供が生まれる前までは仕事が楽しくて仕方がありませんでした。国内や海外の出張に度々行って現地の人たちと仕事をすることは何よりの楽しみでした。

しかし、妊娠してからはその活動はすべて停止になりました。仕事もすべてセーブする形となり、家庭では至らない母親としての罪悪感でずっと押しつぶされそうになっていました。

<働いていないことの罪悪感>


夫の海外赴任についていく形で仕事を辞めました。アメリカでMBAを取得しましたが、それは「向上心」というよりは「良い妻、良い母」をする自信が全くなかったからです。

何かにすがらないとやっていけない気持ちからすがるような思いで勉強をするという道を選びました。

学費は高額で、そこを家計からだすことにも罪悪感を覚えていました。

ここで言う「幼少期・結婚適齢期・出産後」の罪悪感はほとんどの男性が感じることは少ないのではないかと思います。

他方、働いていないことの罪悪感は世間の一般認識から男性も強く感じる可能性があるのではないかと思います。

<介護で直面する罪悪感>

介護に直面すると必ずと言っていいほど「介護は家族がするもの」という価値観に苦しめられる場合があります。

自分が子育て中、仕事をしている、更年期で体調が悪い、などには耳を傾けてくれない人も中にはいます。

「そんなことで?」

「みんなやってるよ」

と、行政の人からいわれることさえあるのです。

他方、もちろんそういう価値観ではない方もおられます。

こういった価値観はまだらにできています。ですから、そのような古い価値観に押しつぶされて不調になられる方もおられるのです。


罪悪感のメリット

罪悪感をは何をもたらすでしょうか?

良い面で言うと、自分が倫理的に反した行動を抑止する力にもなります。

大阪大学経済学部の研究では、ポイ捨てを抑制する仕掛けの検証を行うために、商店街と大通りの交差する場所を対象として

「何もしない」「鳥居を設置する」「鳥居と日めくりカレンダーを設置する」

の3つの条件で実験を行ったところ、鳥居に日めくりカレンダーを取り付けると優位にポイ捨てを抑制することがわかったそうです。

理由は「人の手が加えられた場所である」ことを近くさせるという見解が出ていました。

この結果から言えることは「誰かの存在」を感じることで人には「罪悪感が生じ、ごみを捨てるという行動が抑制されるのではないか」と感じました。

罪悪感は時としてこのようなメリットをもたらすのです。

罪悪感のデメリット


過剰な罪悪感は心身共にネガティブな影響を与えます。特にその罪悪感を何度も何度も思い出すことで憂鬱な気分になり、食欲や睡眠に影響が出てくるのです。

例えばある女性が、国際結婚で海外に行くという話になって親に大反対されたと言います。

彼女は一人娘だったのです。

「跡継ぎはあなただけ」「お墓は誰が守るの?」と言われ、その人は罪悪感に苛まれたというのです。

結果的に海外には来たものの、そのことを思い出しては「本当にこれで良かったのか」と辛い気持ちになるというのです。

しかし考えていただきたいのですが、そもそも「自分が幸せでない」状況で人を幸せにできるでしょうか?

結婚といった自分にとっての大きな決断は「誰かのため」に決めることではなく自分のために決断することです。

自分だけが罪悪感を感じている場合もある

人によっては、周りはたいして「悪い」と思っていないのに自分だけ罪悪感を感じてストレスを増やしてしまっている人もいます。

例えば、最近体が弱くなってきた80過ぎの母。病院に通うことが増えました。すでに免許を返納しているので、可能な時は私が運転して病院に連れていってます。

その度に母は

「迷惑をかけてごめんね」

と謝ります。

しかし、私は迷惑とは思っていません。むしろ私が仕事で送れない時は母はタクシーに乗っていってくれてるのです。

子供が小さい時はさんざん母が子供たちの面倒を見てくれたことを思えば、今私がやっていることはほんの些細な事。

また、母も実の母親を新幹線通勤しながら面倒を見ていたのです。母がその当時やっていた苦労に比べたら私がやっていることなんて些細なことなのです。

しかし、「誰かの世話になっている」ことに対して母はものすごく罪悪感を感じているようです。

これが不思議と父を病院に送るとき、父は何も言わないし罪悪感も感じていないのです。

罪悪感を逆手に取る人もいる

他方、罪悪感の扱い方を知っているとその力をうまく使えることがあります。

2014年 トロント大学の研究でこういったものがあります。

予め男子学生に好みの女性のタイプをアンケートで確認しました。

片方のグループではその男子学生のタイプとは全く真逆のタイプの女性があなたに会いたがっていると伝えます。

もう片方のグループでも同じようにその男子学生のタイプとは全く真逆のタイプの女性があなたに会いたがっていると同じように伝えます。しかし、このグループには「その女性が近くまで来ています」と伝えます。

そうすると、連絡先を交換することをOKする人の比率が、後者が前者の1.6倍となったのです。

ここでなぜ後者の男性がOKする比率が高まったかについては

「待たせちゃっているから悪い」という思いや

「自分は悪いことをしていないと思いたい」という思い、つまり「罪悪感」からだとされています。

この実験結果は実はビジネスにも応用できます。営業でただ電話をするよりも「近くまで来ているので」というと、面会にOKしてもらう確率が高まるのです。

罪悪感を感じさせるというのは相手に「コミットメントをさせる」手段にもなるのです。

ですから、「罪悪感」というのはビジネスでも利用できるものでもあるのです。

罪悪感に対する有効な解決方法

罪悪感を持つこと自体は悪くありません。しかし問題は、その罪悪感で前に進むための行動が制限されることにあります。

罪悪感を感じた時には「その行動で自分が長期的に幸せになるための行動が制限されているのではないか」という客観的な視点を持つことが大切です。

そして、時として世の中には先ほど言った

「母として、妻として、女性として」といった役割的なバイアスがまだまだあります。

母や妻であっても家事が苦手な人もいるでしょう。子育て中で思うように働けなくなってモヤモヤする人もいるでしょう。

子育てがうまくいかず、母として自分がいけないのではないか、と思うこともあるでしょう。

でも罪悪感より大切なことは、「今どう生きるか」という事です。今目の前のことに最善を尽くすことに注力しましょう。

罪悪感を克服するのは「今、ここ」に集中することにあります。

それでもうまくいかないこともあるでしょう。でも「自分で決断して動いた」という実感さえあれば、次の手も打って進んでいく事ができるのです。

今一度「自分の罪悪感が自分の行動を制限してないか」「メンタルに悪影響を与えていないか」を考えてみましょう。

自分一人でどうしても解決できない時は、第三者に確認するのもおススメです。相談するときはできるだけ「罪悪感を感じていない」「幸せそうな人」に相談しましょう。

当社は40代~50代の更年期の女性に向けて心身を整えるため、またパートナーとの関係を円滑化するためにサービスを提供し、カウンセリングも行っています。

理由は更年期が深刻化するひとは「罪悪感」が強く、辛い思いをしていることや、人に助けをなかなか求められないからです。

こちらに更年期を乗り越えるための3つの大切なこととしてブログを書いてますので、興味があるかたはこちらを読んでください▼

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