見出し画像

結婚して10年、20年と経ってくると「夫が謝らない」といった不満に直面することが多くあるかと思います。なぜ夫が謝らないのか、どうしたら謝るのかといった話を今回させていただきます。

その前に「そもそも夫婦喧嘩がおきる根本の原因」や自分が謝る場合について考察したのはこちらになりますので良かったらお読みください▼


夫が謝らない3つの理由・心理

1.夫に謝る理由がないと思っている

女性にとっては「夫がおかしい」「夫が間違っている」と思っていても相手にとってはそう思っていない場合があります。

「なぜ責められるのかわからない」というのがこの場合の本音です。

つまり夫は夫なりの「言い分」があるのですが、お互い頭に血が上っているので互いの状況が冷静に説明できずにいる場合です。

例えばこんなことがありました。

体調が悪い妻に変わって夫が慣れない料理をしました。しかし、使った鍋やフライパンはそのまま。台所はものであふれかえっていました。

妻からすると「私が料理をする時は、鍋やフライパンは洗いながら片づけてするのに…」という怒りから

「ちゃんと片付けながらやってよ」

と言いました。

他方、夫は一生懸命具合の悪い妻のために料理をしたのに、そこに関する感謝を無視されてクレームだけをつけられた悔しさがあり、喧嘩に発展。

もちろん上手に後片付けをしながら料理を作れなかったことに関しては悪いという気持ちがないわけではないですが、それ以上に「もっと自分の頑張りを認めてほしかった」という思いがあるケースです。

2.悪いと思っている気持はあるものの、認められない気持ち

ちゃんと「自分が悪い」と思う気持ちがあるものの、そこに対する妻の「言い方」にかちんと来てしまって謝れない場合。

先ほどの1.の例もこれに近いのですが、このケースは料理などはしていないけど、例えば脱いだものを脱ぎっぱなしにしていて

「なんでこんな簡単なこともできないの?」

と言われたケースがそれにあたります。

3.夫のプライドが影響している場合

もしくは、そもそもプライドが高く、「妻には謝りたくない」という場合もあります。

この場合は結構ちょっと厄介なのですが…

2.と3.では違うアプローチではあるものの、それぞれ改善策があるのでまたこの後お話します。

「とりあえず謝る」に陥らせないことも大事

相手が謝ることにこだわってしまうと「とりあえず謝る」夫ができてしまうこともあります。

このケースの一番の問題は、「謝ってもその後の行動が変わっていない」ということです。

謝って欲しいの背景は自分の嫌だと思った気持ちを理解してもらって、行動を変えてもらうことになります。

しかし謝ってもらうためにガミガミいってしまうと、相手はめんどくさくなって「謝ればいいんでしょ」という風に戦略を変えることがあります。

謝らない夫への3つの対処法

1.スルー力を高める

良いか悪いかは別にして「この人はこういう人」と割り切っている女性もいます。

職場の「ちょっと面倒な人」に対する気持ちのようなものでしょうか。

そこに「自分の貴重な時間をイライラに費やしたくない」という思いから、「自分次第で変えられるものであれば自分の気持ちを切り替える」という考え方もあります。

相手を変えるよりも自分の気持ちを変える方が時間的コストがかからないというある意味割り切りになります。

いわゆる「スルー力を高める」というものですが、この能力が高い人ほど実はストレスが少ないことが分かっています。

一番のメリットは自己解決できて手間暇いらずです。

しかし、なかなかそうは思えないでしょうから、具体的な対処法をお話します。


2.その場ですぐに謝らせようとしない

喧嘩しているときは、お互いに感情的になっています。女性側からすれば「その場ですぐ謝って欲しい」という気持ち=「自分の言い分をわかって欲しい」気持ちがあるのです。

しかし、相手から見ると女性が言う事は「攻撃」にしか映っておらず、自動的に「防衛反応」がおこります。

これは男女関係なく、人はクレームをつけられると「とっさに」防御反応が起きて言い訳をしてしまいます。

もちろん言い訳をする方がデメリットが大きいのですが、熱いものを触ると「熱い!」ととっさに離れるのと同じように防御してしまうのです。

しかし、一旦落ち着いてからだと話し合いやすくなります。

もともと人が「怒る」背景には「悲しみ」の感情があるのです。

先ほどのエピソードで「料理を作ってくれたけどフライパンがひっくり返っていた」、という怒りの背景には

「ご飯を作ってもらって嬉しかったのに、そのあと自分が後片付けをしなければならないと思って悲しくなった」という感情があったかもしれません。

そういった自分の怒りの感情の背景を分解して、落ち着いたときに

「実はあの時しんどいのに後片付けをしないといけないと思ってかなしくなってしまった」と話してみるのがおススメです。

そうすると相手も「自分が単に責められていたわけではない」ということが分かると思います。

これは「アサーション」という学術的にも認められた「相手が受け入れやすい伝え方」になります。マスターするとあらゆるところで使えるようになります。

面と向かって話し合うことが難しければ少し時間をあけてメールやラインなど文字で送ってみるのも良いでしょう。

この方法はよく私がとっている方法で、ほぼうまくいっています。


3.間違っていた方が謝るという原則を変えてみる

間違っていた方が謝る、というのが世の中にある原則ですが、これが夫婦で適用すると難しい問題が出てきます。

というのも、先ほどお話した通り「夫も悪くない」と思っていることがあるからです。

そういう時は冷静に世間話をしている時にこんなことをルール化するのがおススメです。

1.喧嘩になったらお互いに謝ることをルールにする

2.お互いの言い分に耳を傾ける時間を持つ

そうすることで、「ここにお互いの見解の違いがあったのだな」といった気づきが出てきます。

まとめ

先ほどの対処法をまとめると上のようなフローチャートになります。かならずしもいつも同じ気分でないと思います。相手が謝らないことを気にせずにいることもできれば、そうでない時もあるはず。

そんな時は、このフローチャートを眺めてどれならできるかな、って考えてみるのもおススメです。

夫婦喧嘩をうまく活用しよう

このように「喧嘩をしたときにどうするか」を決めておくと、喧嘩になることがストレスにならず、喧嘩=夫婦の発展と捉えられるようになります。

喧嘩そのものが悪ではありません。

喧嘩を相手を知る良い機会だと捉え、自分と相手の価値観のすり合わせをしながら自分たち「夫婦ならでは」の形を作っていければ良いのではないかと思います。

また、夫婦喧嘩を夫婦喧嘩の中で解決しようとすると余計もめてしまいます。

停戦交渉が行われるのも、「落ち着いた別の場」であることを思い出してください。

そしてそういった場面にもっていけるのは「日頃からの関係」が大切になってきます。

夫が話を聞いてくれない、というお悩みをお持ちの方は下記の記事も参考になるかもしれません▼

また、そもそも会話がなくて「何を話したら良いのか」という方には
こちらがおススメです▼


いいなと思ったら応援しよう!