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攻殻機動隊の展示を見に渋谷へ。リアルワールドも、探索のし甲斐がある! #リアル探索部

私が部長を務める「VRChatワールド探索部」では、毎週一度、VRChatにアップロードされる素晴らしいワールドの数々を巡るという活動をしています。

そんな部活を1年半ほど続けていますが、今回は物理現実、つまりリアルのワールドを探索しよう!という企画、通称「リアル探索部」を開催。
なんと14名も参加してくれました!そのほとんどがVRChatでしかお会いしたことのない人たち!

攻殻機動隊 SAC_2045 EXHIBITION “In The Shell”

やってきましたPARCO MUSEUM TOKYO。現在、渋谷PARCOで開催されている、攻殻機動隊の展示会です。今回のリアル探索部は、この展示を見るのが目的。

会場にはモニターを使ったいくつかのイラスト展示されてました。これは物質ですが。かわいい素子さん。

物販エリアにはタチコマもいました。サイズは少し小さい気もしましたがこれで等身大なのだろうか?

義体の立体造形もありました。物質が持つ質量感は「ここで転けたりして壊しちゃったらどうしよう」という緊張感を覚えさせてくれるのが良いですね。

今回の目玉コンテンツであるVR作品のディレクターを務めたのは、ご存知「0b4k3」さん。写真撮影を忘れてしまいましたが対面の壁にはクレジットが記載されており、Rintaroさん、tanittaさん、Reflexさん、fotflaさん、Daiya Tanabeさん、Capさんのお名前もありました。
(個人的にはめちゃめちゃデカいパネルで「ゴーグル装着方法」が説明されていたのがおもしろかったです)

VR体験エリアは撮影禁止だったので、文章のみとなります。かなり深くリクライニングできるチェアに座って、ほぼ寝そべるような姿勢でVRゴーグルを被るスタイル。

VR体験については複雑なインタラクションなどは特になく、座ったままの視聴のため3DoFに近い感じでしたね(ゴーグルはVIVEだったので実際は6DoFだと思いますが)。視聴時間は予想していたよりも少し短かったですが、6シートで回すことを考えるとちょうどいいのかも。

内容についてはネタバレになりますので深くは書きませんが、タイトルが「RE:INSTALLING GHOST」ということで、観賞後は新たな義体に換装したような気分になれました。さすがのカッコよさです。
個人的には銃夢のガリィちゃんを思い出して、翌日に全巻読み直してしまいました(銃夢自体が攻殻機動隊の影響を受けまくっているので当たり前かも知れませんが…)。

0b4k3さんディレクションなので不安はありませんでしたが、”唐突にバトーさんが現れて「よう新人!ここがこれからお前が働くことになる9課だ!…まずいぞ!テロリストのハッキングだ!」みたいなことを言い出す”とかじゃなくて本当によかったです。笑

ブースのライティングや、機材等が美しく配置されていて、VRゴーグルを被る体験がスタイリッシュに演出されていました。皆さんが横並びでリクライニングチェアに寝そべりながらVRゴーグルを装着してる姿は少しディストピア感もあり、美しかったですね。

渋谷PARCO by 竹中工務店
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=985

MIYASHITA PARK

夜からはレストランを予約していたのですが、それまでの時間どうするかということを幹事の僕が一切考えていなかったため、とりあえずVRChatにもワールドが存在するMIYASHITA PARK」にでも行きますか、ということになりました。

道中、FUKUKOZYさんからPARCOやWWWにまつわるお話をお伺いしたりして楽しかったです。話してくれる人がいると街歩きも格段に楽しくなりますね!

MIYASHITA PARKにやってきたものの、若者やご家族の皆さんでいっぱいでした。「やはりバーチャルにしか俺たちの居場所はないのか」と誰かが言っていておもしろかったです。そんなことないよ!

ワールドで見た印象よりも小さいと言っていた方もいました。僕は逆に「VRChatなら端から端まですぐだけど、リアルで歩くと結構距離あるな…」と思っていました。

ここでおもむろに参加者のtktkさん(趣味:お菓子作り)がカバンから出したるは、三日坊主クッキーとGHOST CLUBクッキー!

ついにオフィシャルグッズ爆誕か? 3Dプリンターで型を形成しつくったそうですが、これはぜひ商品化してほしいですね。味も美味しかったです!!

MIYASHITA PARK by 日建設計 竹中工務店
https://www.miyashita-park.tokyo/

SHIBUYA SKY

MIYASHITA PARKに居場所がなかったので、我々は展望台ワールドを目指すことにしました。だいぶ渋谷を彷徨ってます。ポータルってやっぱ便利だな〜とも思いつつ、「歩きながら話す」って良いですね。引きこもりには辛いですが!

チケットを購入して、かなりハイスピードのエレベーターで展望台まで上昇するのですが、エレベーター内が真っ暗になって天井部分にSci-fiな映像が再生されるというオシャレな演出に「これバーチャルじゃん!」と謎の盛り上がりを見せる一同。お出迎えのLED演出もカッコ良かった(写真はない)。

展望台からの景色はめちゃめちゃよかったです。あまりにも高くて非現実的に感じてしまい、PLATEAUのデータを見てるみたいでした。

展望台は人工芝生になっていて、みんなでそこに座り込みます。芝生の柔らかさが心地いいけど、風が強くて、半袖だと肌寒い。こういう感覚を共有できるのは「”リアルならでは”だなあ」と感じて、リアルならではという響きに奇妙な感覚を覚えました。でも”リアルならでは”なんだよな~。バーチャルが普及したら、リアルならではの価値は相対的に上昇するのかも。

SHIBUYA SKYは人もまばらで居心地も良かったのですが、時間になったので次のワールドへ移動します。

渋谷スクランブルスクエア by 渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・JR東日本建築設計・メトロ開発)、日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA
https://www.shibuya-scramble-square.com/sky/

お食事会

総勢13名の宴会がスタートです。この規模の飲み会は数年ぶり。ここからは一切の写真を撮っていません。

会話の内容は見た展示のこととか、他にリアルで行ってよかった場所とか。お仕事の話とかもふだんVRChatにいるときはまず質問しないですが、リアルでお会いするとその辺りの話もしやすかったです。ただ、聞かれた側は「答えたくない」という選択肢を取るのが難しかったかもしれませんが…(すみません!)

私はリアルの姿とアバターを寄せているので別として、みなさん大なり小なりアバターの姿とは違っていましたが(そもそもアバターは性別が違ったり、人間じゃなかったりするので当然ですね)、話してみれば「ああ、あの人だ」とわかりますし、そこでギャップを感じるようなことはありませんでした。

リアルで会えたからといって、その人とより親密な関係になった、とかいうことは特に感じなかったですが、みんなと一緒にお食事ができたのは嬉しかったです。ワールド探索部の活動中は数十分でワールドを移動しますから、ゆっくり話し込むこともあまりないですし、貴重な機会でした。

あとはここにバーチャル存在のみんなもいられるようになったらいいのになあと切に思いました。リアルとバーチャル、同じ次元に存在してくれ!
このあとは2次会もありましたが、省略します。


最後にはVRChatオフ会定番の写真が撮れて満足!

やはりワールド探索部の人たちは空間や物質のマテリアルとかに意識が向くようで、そういった部分のお話もいろいろできて楽しかったです。リアル世界の建築や空間、物質を注意深く観察することやそれについて会話することはなかなかないので、ただの街歩きが美術館巡りになったような感覚でした。

VRChatで会っている人たち同士がリアルで会うというのは、ある意味ふつうのオフ会とかよりもハードルが高い気もするのですが、たくさん人が来てくれてうれしかったです!
どうしても住んでいる場所や次元の問題もあって来れる人は限られてしまいますが、またやりたい~。もはや海外とかも行きたいですよね!

そんなわけで無事に第1回を終えることができた、リアルワールド探索部でした。
VRChatだとめちゃめちゃ写真を撮りますがリアルではほぼ撮ってなくて、帰った後、写真が全然ないことに驚きました。次回はちゃんと撮りましょうね。習慣の問題なのかなー?


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