【車中泊旅2024夏7/2~】7/25 Day24:中山道の宿場町、奈良井宿観光と松本市内で美味しすぎ注意な「餃子の店」
「梅雨明けの10日は必ず晴れる登山日和」と聞いたのは昨年の事でした。去年は8月を過ぎてから登山しようとして天候に恵まれず、白馬村や松本市で10日ほど天気待ちを余儀なくされていました。そんな時に聞いたのがこの言葉。
今年はこの教訓を胸に、梅雨明けをにらんで登山計画を入れていたのに。。。自然とはままならぬものです。今日から北アルプスは5日間悪天候の予報。もう諦めて先に進むか悩んだ結果、今年は長野県安曇野市で天気待ちをする事にしました。
今日は安曇野に移動する途中で、中山道の宿場町、奈良井宿を観光。松本で地元で人気の餃子専門店でランチして、ごみ処理場から出た余熱を使った入浴施設でお風呂って感じの一日でした。
〇マックで作業
滞在していた伊那市から奈良井宿までは車で1時間。宿場町観光地でお店が開くのは10時なので、朝9時までは伊那市のマクドナルドで作業する事にしました。
昨日撮影した動画や写真をストレージに入れて、昨日の日記を書く。いつもここまで行っておけば、あとから振り返って動画作成などができるので貴重な時間です。
〇奈良井宿
先日訪れた馬籠宿、妻籠宿同様、奈良井宿も中山道の宿場町の一つです。中山道は徳川家康によって整備された伝馬制度のために作られた5街道の一つ。家康は各街道に一定距離ごとに宿場を設けました。宿場には宿駅があり、宿駅には人足と「伝馬」と呼ばれる馬を常備するように義務付けました。
この人足と馬を使って、幕府の公用文書や荷物を宿場から宿場へリレーする方式で輸送するのが伝馬制度だそうです。
伝馬制度は家康以前にも各地に存在していましたが、全国を通じて整備したのが家康だという事です。
奈良井宿は、中山道屈指の難所と言われる鳥居峠に近いため多くの人が宿泊する場所で「奈良井千軒」と謳われたそうです。
馬籠宿は、坂の両脇に家や店が並んで、水車や苔むした石垣など牧歌的な風景が印象的でした。対して奈良井宿は、平らな道の両脇に1kmにも渡って店が並び、規模の大きな都会の様相でした。
観光客用無料駐車場に車を停めて、往復2kmの宿場町散策を楽しんできました。300円で家の中を見せてくれる展示の家が2軒、多数の漆器のお店、民宿、五平餅やそばを出す飲食店がありました。
最近は、こうした古い家の残る観光地で古い家屋を使った新しいスタイルのホテルをよく見かけます。古い家をそのままホテルの個室に見立てて滞在してもらうのです。フロントや朝食会場は同じエリアの別の建物にあり、夕飯は好きな店で食べてもらうか、いくつかの契約レストランから選んでもらうようなスタイルです。ホテルという箱の中で過ごすのではなく、観光エリア全体がホテルの敷地になったような感覚です。
ここ奈良井宿でも、このスタイルのホテルがありました。「100 Byaku」という名のホテル。奈良井宿を歩いていると「100Byaku」という暖簾をいくつか目にしました。何の店かさっぱりわかりません。たまたま、この暖簾から出てきた女性がいたので聞いてわかったんです。他の地域で見たのはNIPPONIAというホテルでしたが、おそらく似たサービスでしょう。
白人家族がちょうどチェックアウトするところでした。
Byakuは開始して3年だそうです。奈良井宿の道沿いには覆いをかけて修復中の家屋がありました。Byakuの客室になるのか別のお店になるのかわかりません。しかし、過去の遺産を見に観光客が訪れ、それによって過去の遺産が息を吹き返すという循環は、とても好ましく思えました。
ということで1時間半ほど散策。割と駆け足で観光したのは次に訪れる餃子店に間に合うようにでした。常に花より団子なので仕方ない。
〇松本で餃子
今日は松本市をかすめて移動。そこで松本でランチしようという事になりました。長野県松本市はビッグシティですので何でもあります。
名物のそば、鰻、馬刺し、山賊焼、信州みそを使ったラーメン。変わったところではスパイスカレー、東京の京王プラザホテル内の中華料理店で修業されたご主人による中華料理店。リーズナブルな焼肉店。これらは前回松本で登山の天気待ちをしていた時に食べた物です。全部美味しかったなぁ。
そこで今回はちょっと毛色の変わった物を食べようと探し当てたのが餃子専門店「餃子の店 味の横綱」です。食べログの評価ではトップクラスではないのですが、コメントを読むと実に愛されている店だというのがしみじみ伝わってきました。
ここに行こう!
12時少し過ぎに到着すると店の前の駐車場は残り1台。行列こそはありませんでしたが、店内はほぼ満席でした。
勝手にちょっと古びた家屋を想像していたのですが、高級な寿司店みたいにパリッと清潔な店舗でした。大将はもと関取だったんですかね。お相撲さんの写真がたくさん飾ってありました。
メニューは餃子とご飯と漬物と豚汁の定食か、平日だけ野菜炒め定食。餃子は5個と10個があります。本当に餃子専門店です。餃子好きの私は欲張って10個の定食と半ライスにしました。
薄いのにもっちもちの皮にぎっしりと餡が包まれて、持ち上げると重量感を感じる嬉しい餃子。中は肉と野菜が半々くらいなので肉汁も野菜のしゃきしゃきも感じられるバランス。カリッとした皮とジューシーな餡を口に含むと「旨っ」と脳天にビビッと幸せな電気が走りました。
大当たりのお店です。餡の下味もしっかりついていて、いくらでも食べられそう。ランチが終了した家族がお持ち帰りも買っているのを見て「わかる、わかる」と深くうなずいたのでした。
また行きたいなー。
〇入浴施設
ラーラ松本という施設を訪れました。5階建ての立派な建物で入浴施設は5階。他の階にはプール、トレイニングジム、会議室などがあります。この施設は松本クリーンセンターというごみ処理場を運営する組織によるもので、ごみ処理によって出た余熱を使った施設なんだそうです。
入浴施設は大きな内風呂、山が見える露天風呂、サウナ、水風呂。何人かと話しましたが全員車で30分以内に住んでいる人でした。お風呂に入っている人を見ると県民性がちょっとわかるなぁと思う今日この頃です。松本周辺の住民の雰囲気は明るい。そして知らない同士もどんどん話す社交的な感じでした。登山する人も何人かいて、山の話も盛り上がって楽しかったですね。
〇ランドリー
高速の安曇野インターチェンジを降りた場所に、スワンガーデンというショッピングモールと安曇野インターパークというショップが集まったエリアが広がっていました。ここに来たらおおよその用事が済みそう。
ということで我々もまずはコインランドリーで洗濯して、原信(はらしん)というスーパーで買い物をして宿泊地へ向かいました。原信(はらしん)は新潟発祥のスーパーマーケットだそうで、新鮮な魚と刺身が売りとの事ですが、他にも新潟県産米を使ったおにぎりやへぎそばまで売っていて、新潟の雰囲気をだしていました。また総菜の種類が豊富、フルーツを使ったデザートも豊富で、元気がある魅力的なスーパーマーケットでした。
〇宿泊先
最初に向かったのは田淵行男記念館の「登山者用駐車場」。登山家だった氏の思い出の品を飾る資料館にある無料駐車場です。駐車スペースはあったのですが、トイレが記念館が開いている時のみ使用できるということで、午後5時過ぎに行ったら施錠されていました。
お隣の敷地にある「まちの駅」のトイレも午後5時で施錠。
この状態では車中泊できないので、急遽、道の駅「安曇野ほりがねの里」に場所を変更しました。こちらは24時間使える清潔で広いトイレが完備されています。車中泊者も多数いて安心な場所でした。
さてさてお天気回復までの定宿も見つかったので、これから数日、作業して天気を待つ事にしましょう。