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【車中泊旅2024春5/15~】5/22 Day8:大分県:くじゅう連山登山、熊本県:黒川温泉

朝5時過ぎ。天気を確認すると5/23の天候は強風あるいは雨。登山のチャンスとしては絶好のAではなくてBになっていました。

ということで、最終決定として本日はくじゅう連山を日帰りで登山して、その後に黒川温泉に移動するという日程に変更しました。


〇くじゅう連山

朝6時半。平日にもかかわらず、登山口には既に出発する人の姿もぼちぼち見られて人気ぶりを肌で感じる事ができました。

くじゅう連山は名前の通り、くじゅう山を含むいくつかの山々が中央の平地「坊が池」を取り囲むように山脈を作っている場所です。

今回は牧ノ戸峠登山口から登山を始めたのですが、くじゅう連山の山々が見えてくる場所に到達するまでに小さめの山を2つくらい登って降りて登って降りてを繰り返す必要があり、メインの山々が見えてくるまでに1.5時間くらい歩くという感じでした。

くじゅう連山で人気なのは、6月初旬にピンク色の花で山々を埋め尽くすミヤマキリシマの開花時期なんだそうです。今日の段階では0.2部咲きとでもいったところでしょうか。低地では所々で咲いているミヤマキリシマを楽しむ事ができました。

私達が最初に目指したのは「くじゅう山」。この山のピークからは左側にザーッと落ち込む稜線と、その先に広がる阿蘇平野、その奥に屹立する阿蘇の山々の景色が楽しめます、右側にはくじゅう連山の山々が織りなす景色を楽しめます。くじゅう連山は緑色の木々に覆われた星生山、その隣に硫黄を吐いて草木がなくて黄色い土の見える硫黄山など、山によって変化に富んだ風景を創り出しているのが特徴だと思いました。

本来一泊二日の計画を日帰りにしたので、あまり計画が定まっていない我々。朝9時にくじゅう山の山頂に到達してしまったので、もう少し行ける、さてどこに行こうかと山頂で検討しました。

くじゅう連山は、ある程度の高見にあがると全ての山々が見渡せます。時間や体力によって、肉眼で山々をみながら、「次はどこに行こうかな?」と気軽に路線変更できるのも、長野県の山などとは異なった気軽な楽しさを感じました。

山頂で他の人とも会話して、中岳を目指すことにしました。中岳はくじゅう山よりも5mほど標高が高く、「九州本土で最高峰」という看板を持つ山でした。山頂から遥か下に、ミヤマキリシマが群生しているのも見えました。九州最高峰制覇とミヤマキリシマが見えたという2点において、今日、頑張って行った甲斐があったと思いました。

中岳山頂から右手に見下ろした所に、緑色の草地が広がる平らな場所が見られます。坊がつるという場所で、ここにキャンプ場があります。キャンプ場から徒歩圏内に温泉もあるので、温泉に入ってビールを飲んでキャンプ泊するという計画でしたが、今回は中岳山頂から風景をながめるだけで終了です。

九州本土最高点!

くじゅう山、中岳と二つのピークをせめた我々は、もう既に足に疲労が来ているの感じましたので、帰る事にしました。中岳の頂上に到着したのが、入山して3時間25分。10分ほど山頂で過ごしてから、御池のふちを回って一路下山して、駐車場に戻ってきたのは約6時間後でした。

総距離11.1km、登った合計距離と下った合計距離はそれぞれ800m近い数値でした。最後に駐車場に戻ってくる長い下り道はなかなかきつかったです。

昨年体験した富山や長野の山と比べると、くじゅう連山は全く異なる趣の風景が楽しめて面白かったです。立山や北アルプスは急峻に屹立した山が並んでいて、自分の行く道を見渡せるというチャンスが少ないイメージでした。対してくじゅう連山は、ゆったりと山々が連なっていて、ある程度の高度まで上るとパノラマ地図をみているように歩くルートが見渡せるので、次はどこに行こうかな?とルートの変更も考えやすかったです。

他にもルートの途中に真っ平に続く道があるのも、山の上なのに何とも不思議な感じがして面白かったですね。

牧ノ戸峠駐車場のブルーベリージュース、ミルクソフト、ブルーベリーソフト。いずれもレベルが物凄く高くて満足、満足。心からおススメします。

〇黒川温泉

牧ノ戸峠登山口から6kmちょっとの所に有名な黒川温泉があります。登山を終えた我々の頭の中は「温泉とビール」の文字しかありませんでした。

黒川温泉はそんなに広くないエリアに温泉付きの宿がぎっしりと軒を連ねている温泉街です。1500円で入湯パスポートを購入すると、提携している宿のお湯を3つまで選択して入る事ができるそうです。しかも入湯パスポートの有効期限は半年もあるそうなので、旅の途中に戻ってくる事も可能だし、何だったら数か月後に訪れる事もできるので、随分とフレックスでいい感じがしました。

街中の看板の説明では、世界で10種類ある泉質のうちの7種類が黒川温泉にはあるそうです。3つの異なる泉質の温泉を楽しむという切り口もいいなぁ。

などといいつつも、我々が目指したのは川沿いの共同浴場「穴湯」。無料の駐車場「ふれあい広場」に車を停めて、川沿いまで下った場所にあります。浴場までは行は徒歩2分、駐車場までは急な階段を登るのですが3分もあれば帰って来られる場所でした。

お湯は湯布院のトロトロした感じとは異なり、毛穴の汚れがすっきりと落とされて肌がキトキトする感じのお湯。体をつけていると、登山でパンパンに腫れた足がすーっと正常に戻っていくのがわかりました。助かったぁ。

共同浴場の利用料金は200円。排水はそのまま川に流されるので環境を害するシャンプーやボディソープの利用はできません。ロッカーもないので、200円とタオルと着替えだけを持って行くのがいいと思います。

駐車場から徒歩2分くらいのところには、地元の酒屋さんがありました。普通に飲み物、アルコール飲料、地ビール、おつまみ、お土産などを売っているお店です。こちらでビールと地ビールを買って、本日の宿泊地に向かいました。

温泉街はどの宿やお店も黒い建築資材を使っています。宿の外観は格子など伝統的な日本家屋の風情にしています。そのために街全体がしっとりと風情のある佇まいになっていて、まさに私たちが温泉街の姿なのでした。

お湯のみならず街の風情も楽しめた黒川温泉は、非常に好印象でした。


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