出逢い。
2020年の4月の終わり頃だった。
流行り病とも言われたコロナで
みんなが自宅待機や休業をする日々の中、
私自身も松井ちゃんと共に歩んでた
アトリエRAINBOWという髪のお手入れをする
お店を休業をしていた頃。
当時、お家ごもりの中、
レーズン酵母を育ててパンをつくってみたり。
海にアーシングをしに行ったり。
愛猫の宇宙(そら)との、ゆったりした時間を
過ごしていたり、と、
気は焦ることもなく、羽休めのように、
日々を過ごしていた。
そんな中で、
私がいつも手書きで書いている
アトリエRAINBOWのパンフレットを
お天気もいいことだし、
お散歩がてらに手配りに行ったときのこと。
岡垣町 手野。
私は、岡垣町の中でも、
手野や内浦とゆう方面が
昔から好きだった。
だけど、不思議とあまりそちら側には、
パンフレットを配りに行ったことがなくて。
今回は、手野にお散歩にいこう、と、
手野を歩くことに。
車を止めた目の前には、
大きな古民家があった。
松井ちゃんが、
同級生のおばあちゃんちだよ、と、話す。
しばらく、じっと眺めながらも、
ひとりひとり、
別々の方向に向かって歩いて行った。
私は、その古民家から
山々が大きく見えるほうへと。
だんだん空が大きく高く広がっていく。
青空がひろくひろく。
山がたかくたかく。
鳶が鳴きながら優雅に飛んでゆく。
畦道がみえた。
右を向くと、畦道の先に、
小さな鳥居が見えた。
もくもくと広がる緑の中に
優しくもあり勇ましさも感じる
そんな鳥居が。
あの一瞬。とっても不思議な感覚に包まれたことを今でもはっきりと覚えている。
導かれるように、吸い込まれるように。
手をひいて、歩むかのように。
私の足は、迷いなく畦道を進み、
鳥居の前まで来たのだった。
大國主神社。と書いてある。
お財布、ないなあ。
お賽銭がないのだけど。 と、
頭を一瞬よぎったのだが、
私の心は、魂が呼ぶ声に、と、
鳥居に一礼し、神社の中へと。
ありがとう、と、想った。
神社の裏には、大きな二本の樹があった。
一本一本のようだけど、寄り添いながら
本当は繋がっていて、一本の樹のようだ。
触れるとなんだかとても、安心した。
なんだかわからないけれど、
あなたはわたしなのか?
とゆうような感覚が近い
そんな樹である。
神社をでて、
私は、
この地で自分自身が長く永く
想い描いてることを実現したい。
そう、つよくつよく想った。
この 手野 で。 と。
ひろくたかくと広がる青空に
緑も一緒に揺られていく。
やさしい風が吹いて
春の花が芽吹き、新緑がとても美しい頃だった。
とても、おだやかにゆるやかに
時間が流れてゆくような。
愛猫と共に 安心して
一生を終えたい。 なんて、
そんなことも含めながら
私は私の奥底にある希望をここで想い描いた。
描こうとしなくても、
頭にたくさんと浮かんできて
それをすぐに紙に言葉にして書いて。
いつだって不思議なことは
多々ある人生だけど、
大國主神社さんとの出逢いは
本当に不思議な日だった。
忘れれない、
魂旅立っても忘れたくない。
そんな 心の出逢い だった。
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