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本を守ろうとする猫の話 夏川草介 を読んで

ストーリーの引率者であるトラネコのトラのセリフにギュッと胸を掴まれる。

″大切なことは常に分かりにくい′′
これは日常生活において身にしみて感じる。
よく考えてよく考えて、ようやく何が欠けているか、必要か、大切なことが分かるのである。

′′謙虚なのはよいことだ。しかし何事も度が過ぎれば欠点になる。′′
謙虚は利点とも欠点ともとれます。自分がでていくときはここだ!とわかってそのときは積極的になりたいものだ。

′′猫という生き物は、元来が人間の都合など考えずに行動するものだ。′′
トラはストーリーを進める誘導者であるかのようにここぞという時に登場して、次へと導くことを呟く。それは人間の都合よりも何かを目指してそこへ急ぐかのように現れるのである。
トラに感化してまわりの人が共感し、行動する様が、見ていてワクワクした。

以下はネタバレを含みます!

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