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駐車場の無駄をどう解決する?シェアリングエコノミーがもたらす可能性

現代において、「自動車」は様々なカタチで私たちの生活に欠かせないものです。特に地方では、車が生活の足となっている場合がほとんどで、家族全員が個々に車を所有している。車を所有すれば、必ず必要となるのが「駐車場」です。
家、もしくは家の近所には自分の駐車場があり、仕事をしている人なら職場にも駐車場があるでしょう。最寄駅などに駐車場を契約している人もいるかもしれません。

しかし、これら全ての駐車場を常に利用しているという人は、ほぼいないと思います。家にいれば職場の駐車場は使われていないし、仕事に行けば家の駐車場が使われていない。土地の有効活用という視点から見れば効率的とは言えません。つまるところ、駐車場には無駄が多いということです。こうした駐車場の問題については、過去から色々と議論が続いているようですが、いまだに変化は見られません。
この無駄を解消する方法のひとつに、シェアリングエコノミーが挙げられます。

シェアリングエコノミーとは、モノやサービスを共有することで、利用効率を高める経済モデルです。最近、政治の世界でも話題になっている「ライドシェア」がまさにこれで、日本ではまだまだ普及していませんが世界では車はもちろん、家など様々なシェアサービスが行われています。

これを駐車場にも応用すれば、空き時間を有効活用でき駐車場の無駄を解消することができます。具体的には、プラットフォームを利用して時間や日にち単位で貸し出しを行うというものです。言ってみれば、駐車場を貸したい人と借りたい人のマッチングアプリだと思ってもらえればいいかと思います。シェアサービスを活用することで駐車場を借りたい人は、理想の場所に駐車できる可能性が増えますし、貸したい人は収入を得られるため駐車場の月額利用料や維持管理費などに充てることができWin-Winの関係をつくり出せます。

さらにシェアリングによって得た収入を月額利用料に充てれるということは、今まで利用料の支払いが困難で諦めていた人が新たに駐車場を借りれるようになる可能性もあり、駐車場のオーナーにとっても嬉しいサービスとなります。

このように、みんなが得するシェアサービスですが、前述したようにあまり認知されていないし普及していません。シェアサービスは知っているがよく理解できていないという人も多いと思います。特に地方では顕著でしょう。しかし、ライドシェア同様、便利なサービスであることは間違いありません。

先日の台風10号が上陸したとき、大分市のパチンコ店が駐車場を開放しニュースとなっていました。

今回この市では、事前にこのような災害時に備えて市内のパチンコ店の駐車場を開放する協定を結んでいたそうですが、シェアサービスを活用すればこうした大規模の駐車場を所有する個人や企業が災害時に無償開放を行うことも可能であり、SNSなどを利用して拡散すれば、多くの方を助けることができるかもしれません。

世界的には所有からシェアの時代に移行しており、近い将来、日本でも同様となることは明白です。日本でもakippaをはじめいくつかの駐車場シェアサービスがあるので、初めて聞いたという人やよく分からなかったという人は、まずシェアリングエコノミーについて調べてみてはいかがでしょうか。


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