夜桜たまのあの日の事件で、私は誰も悪くなかったと思う
私たちが知っている情報は限られていて、あの日に何が起こったか、実際のところは知る術もない。
だけど、自分が感じた内容と、他の方の感じた内容があっていないと思うこともあり、自分から見た視点であのとき何が起こったかを書いていく。
夜桜たまのあの日の配信の内容はの詳細は省くが、まずファンの間に大きな動揺が走った。泣きじゃくりながら訴えかけ、怒りのTwitterの呟きを見て、彼女のことが心配にならなかった人はいないと思う。
タイミングが最悪だったのは、翌日がもこ田めめめのファーストライブの日だったこと。
あの日は本来ファンにとって、「明日はめめめのライブだ!みんな準備はいいか〜!」という期待を胸に迎えるはずの夜だった。しかしあの感情を露わにした配信を見て、平静でいられたはいたのだろうか。夜桜たまへの心配と、これからどうなるのかという混乱があの時の空気を支配してしまった。
このまま前向きな空気を作り出せずに明日を迎えてしまったら、ライブ失敗という足音さえ聞こえそうな状況だった。
夜桜たま自身は、明日のライブを楽しんでください、とも発言しており、混乱させる気はなかったのだろう。しかしファンの動揺は収まらなかった。
花京院ちえりが、「こんな配信をするなんて聞いていない」とのツイート。
翌日にライブがあって、このタイミングでファンを大きく動揺させるような内容が、許可されていたはずもないから、当然聞いていないはずだろう。
夜桜たまの配信の後、もともと予定が入っていた花京院ちえりが配信することになった。ちえりが繰り返し配信内で言っていたのは
「今はめめめのライブに集中してほしい」
ということ。「ライブは楽しみたいけど、たまちゃんが心配でそんな気分になれない」という不安をファンに抱えたまま当日を迎えさせないために。純粋にライブの日を楽しみに待ち望んでいたファンと、この日のためにずっと準備をしてきたはずのライブを守るための発言だ。
その後、なんとしてもライブを成功させたいメンバーが立て続けに、明日のめめめライブを楽しみましょう!とのツイートがあり、混乱の中、同じように場を立て直したい気持ちだったのだろう。
これらの、ちえりちゃんの配信や一連のメンバーのツイートによって、Twitterや掲示板でも、明日のライブについて書き込める雰囲気が徐々に形成され、翌日のライブは、無事成功と言って良い結果へとつながった。
しかし、この日を境に、全てが変わってしまった。
この時たまたま配信が入っており、矢面に立った花京院ちえりが、この次の配信から攻撃のターゲットになった。低評価爆撃と、見ていられないほどのチャットの荒らし。そして花京院ちえりも、活動を停止。その後、他のメンバーにも被害は広がっていった。
— ここからは私の考えですが、一番書きたかったことでもあります。
ちえりちゃんは、めめめのライブを最前線で守った結果、攻撃を一人で受けたのだと感じています。もっといえば、あの日ライブを守りたいという意味では、他のメンバーも、ちえりちゃんと思いを同じにしていたのではないかと思っています。もちろん、1年半共に苦楽をともにしてきた仲間であるたまちゃんが心配でないわけはない。しかしそれを口に出してしまうことはアイドル部全体のためにならないと、我慢しているのだと思っています。
たまちゃん自身、めめめライブに影響させるつもりはなかったが、あまりにも感情が昂りすぎてしまい、ああなったのではないか、そう思っています。実際配信内でも、他のメンバーを攻撃しないでくれ、と強く言っていました。
しかし結果的には、他のメンバー全員に攻撃が行ってしまった。
あの配信がきっかけで、箱は壊れてしまった。
何かやむを得ない理由はあったのでしょうが、結果的にはあの日の配信が崩壊の原因を作り、その責任を取れない形で去っていってしまった。今でも矛先はメンバーに向かったままで、現在も攻撃している過激なファンたちはいます。仲間思いのたまちゃんが、このようなことを望んでいたとは思わない。仲間達を守りたかったはずです。理由は不明ですが、戻ってくれさえすれば、それだけで全てが平和に戻っていたはずで、本当に残念です。
それでも、自分はアイドル部を短い期間ですが自分の目で見てきて、彼女たちの絆は嘘ではなかったと信じています。当然人間ですから、意見が合わないこともあれば、時には喧嘩もするでしょう。でもそれは、同じ目的を持った仲間だからこそ。過ちは乗り越えて、さらに絆を深めて欲しかった。でも今回の脱退で、それも出来なくなってしまった。
夜桜たまは悪意があってあのような配信をしたとは思っていないし、花京院ちえりは仲間のライブとアイドル部を守りたかっただけだと信じています。カルロ・ピノは、ネット界隈での切り抜き動画や根も葉もない噂に自分たちを生み育てくれた運営が責められていること、何より花京院ちえり一人が今も責められている現状に黙っていられなかったのでしょう。たまちゃんに対する苦言は、彼女を否定しているのではなくて、あの日どうして爆発してしまったのか、ということへの嘆きでした。
あのときのあの行動がなければ、私たちはずっと一緒にいられたはずなのに、どうしてあんなことをしてしまったのか、という、妹が亡くなった姉に対して怒り、そして泣きながら言った言葉だったと思います。
彼女たちは悲しみの姿を見せてくれませんが、ファンを楽しい気持ちにさせるのが自分たちの役目なのだと、強く信じているように思えます。でも、アイドルというのは悲しんでいる姿も見せて良いんだよと言いたい。
今回、ファンの暴走、ネット上の悪意、あとは私たちファンには知らされていない多くのことが重なって今の結果につながったのだと思っています。
他の方の意見を見ていると、私などよりずっと広い視点からこの事件を捉えている方もいれば、どちらか一方のみに極端に肩入れしている人もやはりいて、それは悲しくなります。
人間は皆、過ちを犯す生き物です。
たまちゃんは素晴らしい人でしたが、冷静さを失って大きな失敗をしてしまった。
ちえりちゃん、ピノさまも、同じ。冷静さを欠いて同じ失敗を繰り返した。
運営もそうだし、何より我々ファンも同じです。
でも、そんな失敗を乗り越えて、全員揃って絆を深めて欲しかった。
せめて残っているメンバーには、これからも活躍して欲しい。
そして辞めていった二人には、ありがとう。