中村佳穂、という音楽。
中村佳穂さん初の全国ツアー "うたのげんざいち 2021"
ずっとずっとずっと行きたかった、彼女のライブに足を運ぶことができた。
これから観られる方もいるだろうから詳細をお話することは控えたいけれど。
とんでもないものを観た、という気持ちが身体中を駆け巡っていて。昨夜から興奮が抑えきれず、noteを書くことにした。
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「中村佳穂の声は楽器だ。」と以前どこかの誰かが言っていた。
その言葉の意味を、彼女のライブを生で観ることでようやく、わたしは実感することができたように思う。
曲と曲の合間のお喋り、それはすべて彼女のうた。
そして彼女の発する声、一音一音は、なんというか単なる歌ではなくて、彼女の創り出す音楽の一部だった。
ステージにひとりで立つ彼女。彼女とピアノ。
素敵な仲間たちと音楽を奏でる彼女。あふれる音、音、音。
「誰かと一緒だと楽しいね。」彼女は言った。
ひとりでも凛と立っているように見える彼女だけれど、信頼できる、大好きなひとたちに囲まれて自由にうたう彼女は、眩しいほどきらきら輝いていた。
「忘れっぽい天使」一番好きな曲。
"街の上に正論が渦を巻いてる"
この歌詞がこんなにも切実に迫りくるように感じることはかつてあっただろうか。
"たのしい、しあわせ!"は決して悪じゃないよね。罪じゃないよね。
ステージの上、めいっぱいあそんで、そして祈る彼女は素敵でした。
いつか、いつの日か。
彼女を愛するたくさんの人たちと、歌って踊りながら音楽を全身で浴びれる日がきますように。
祈ろう、つよく祈ろう。いつだって祈りながら生きていこう。