iA Writer 7 の「AI関連」のアップデートは、アナログだった(私は好きです)
最近、iA Writer が「バージョン7」になった。
ポップアップウィンドウで、以下のような案内が出て、「おお、とうとう生成AIを積んで、プロンプトで文章の一部を書き直したりするのか?」と思った。
それと同時に、iA Writerらしい「デジタルの世界のアナログ」なアプローチがなくなるのでは?と危惧した。
続くウィンドウには、以下のように説明が続く。
特に気になったのが「貼り付けメニューは、ChatGPTからコピーされた会話を検出し」というところ。お、それはすごい。ChatGPTの文章を認識できるのか?と思った。あるいは、クリップボードなどの情報を解析して、chat.openai.com からだと、貼り付けた時に、色を変えてくれるのか?などと思った。
ところが、違った。
あれこれ、実験をしたものの「何も」起こらない。
もう一度、説明をゆっくり読んでみたら「貼り付けメニュー」と書いてある。つまり、メニューバーの貼り付けが、何か変わったのか?と思い、試してみると、、、ビンゴだった。
AIを選んで、貼り付けると「薄く」なる。そして、書き換えた部分は「黒く」なる。以下は、生成されたものを編集した様子です。
ものすごく「シンプル」な使い方。しかし、ChatGPTをライターとして使いこなす人にとっては、とても便利な機能です。
ChatGPTを執筆に使う場合、ChatGPTで「コンセプトをチェック」し、「大体の流れ」を決めます。あるいは、叩き台(抽象的で、誰にでも書けそうなものだけど)を作ります。
その叩き台をベースに、書き換えていく。自分らしい表現、言葉選び、独自の経験、感想を付け加え「リライト」することによって、文章を作っていきます。私は、この機能がなかった頃は、以下のようにしていました。
このアナログ(貼り付けで、AIを選ぶという作業)なアプローチは、小さいけれども、そして「バカみたい(褒め言葉)な実装」だけども、iA Writerの「デジタルだけど、アナログなデザイン」の真骨頂だと思います。
iA Writerは、とにかく「気軽に取り出して使う A4 のコピー用紙」のようなアプリです。おすすめです、是非、使ってみてください。
iA Writer 7 の新機能の使い方
準備
設定 -> 作成者 (自分の名前)を設定
必要に応じて、複数の作成者を入れるのもあり
使い方
ChatGPTなどで、文章を生成する
コピーする
iA Writer に、貼り付ける時「メニューバー」の編集をクリック
別名で貼り付けの中から「AI」を選ぶ(あるいは、他の編集者など)
薄く貼り付けられるので、リライトしていく
これにより、「AI」で生成した文章を叩き台にして、「独自の文章」を作る人たちの生産性や、透明性(リライトしたものと、そのままのものの区別)が、格段に上がる。楽に実現できる。シンプルすぎて、感動する!!