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【街と街道を歩く】東海道を歩く(箱根湯本〜三島)その2

畑宿一里塚

午後は、13時30分頃から街道歩きを再開。
畑宿一里塚の見学からスタートした。
畑宿一里塚は日本橋から数えて23番目の一里塚で、日本橋から96kmの距離に位置している。
街道の両脇には一里塚が2001年10月に復元(つまりレプリカ)されており、往時が偲ばれる場所になっている。
塚の頂上に、畑宿から見て左側の塚には槻(けやき)の木、右側の塚には樅(もみ)の木が植えられていた。

畑宿一里塚(槻の木)
畑宿一里塚(樅の木)

甘酒茶屋

石畳の道を歩くこと一時間あまり経った14時30分頃、甘酒茶屋に到達した。
甘酒茶屋は江戸初期から続く茶屋だそうで、萱ぶき屋根の建物で趣きのある佇まいだった。
甘酒は、うるち米と米麹のみで仕込んだ江戸時代より変わらない製法だそうで、美味しかった。

甘酒茶屋の案内板

30分程休憩の後、再び石畳の道を歩く。
かなり疲れてきていたが、旧東海道の石畳を歩きながら周囲の駒ケ岳や二子山などの箱根の山々を眺めた。

旧東海道から望む駒ケ岳
旧東海道から望む二子山

杉並木と葭原久保一里塚

一時間あまり石畳の道を歩き続けて権現坂を抜け、16時頃芦ノ湖畔に到着。
旧街道の杉並木の道を歩く。全長は約500メートルあるそうだ。
400本を越える樹齢400年弱の杉並木の中を歩くと、昔に戻ったような気分に少しなったような・・・。

芦ノ湖畔の杉並木

葭原久保の一里塚は、日本橋から数えて24番目の一里塚。日本橋からの距離は100kmになる。
現在は街道の両側とも塚は無く、一里塚の石碑のみが建っていた。
塚の上には、左右とも檀(まゆみ)の木が植えられていたそうだ。

葭原久保の一里塚
箱根の杉並木

箱根関所

箱根関所は、1619年(元和5年)に江戸幕府が設置した東海道を通過する旅人を監視する施設だったところ。
江戸時代初期には豊臣方の残党などの脅威があり、関所は軍事的な拠点として機能したが、時代の経過とともに関所の役割も治安維持のための警察的機能へと変わっていった。
箱根関所は、1869年(明治2年)に役割を終えて廃止となったが、2006年に江戸時代末期の資料と発掘調査を基に復元されたとのこと。
当時の姿を日本で唯一完全復元している関所だそうだ。

16時20分頃、箱根関所に到着し、まずは箱根関所記念館を見学。
江戸時代、全国53か所に設置された関所の位置や、箱根宿の地図、箱根関所と新井関所の役割の違い、女改めなど、展示資料を見学。

資料館を見学の後、箱根関所を見学。
高台から見張る遠見番所などを眺めがら江戸口御門から入場。
関所構内に掲げられた御制札(高札)に箱根関所の役割が記載されていたそうだ。
既に16時30分を経過していたので関所内を通過するのみだったが、大番所と足軽番所の間を通り抜け、京口御門を通り、見学はあっという間に終了した。

1日目の歩行はここで終了し、バスで宿泊先のホテルに移動した。

高台から見張る遠見番所
箱根関所の江戸口御門
箱根関所の大番所
箱根関所の足軽番所

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