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【海外の街を歩く】上海を歩く(その4)

3回目の訪問となった2015年6月の出張では、現地法人側の依頼に沿って初めて2泊3日の日程の出張となった。現地の案内を入れたいということで、2日目の午前中に蘇州の庭園を案内して頂いた。

蘇州の庭園

蘇州は太湖の東岸にある都市で、上海から110キロ程西に位置している。

案内してもらったのは清代の庭園の代表とされる留園(リィウユェン)。
ただし留園の始まりはさらに遡ること約500年前の明代に造園されたとされ、徐泰時の個人庭園「東園」がその始まりだそうだ。
庭園の中部にある池やその西手にある築山などは明代から受継がれている所だそうだ。

留園は、中華人民共和国国務院により最初の中華人民共和国全国重点文物保護単位の一つとして1961年に公表され、1997年には、留園を含めた蘇州古典園林は世界文化遺産として登録されたそうだ。

庭園に入る際に、案内して頂いた現地法人の方から、「奇石が多く名高い」といった話を聞いていたが、確かにその通りで見ごたえのある庭だった。
庭園を歩いてみて、中国の文化の一旦を垣間見るとともに、積み上げてきている歴史を感じた。

現地法人の移転

上海への最後の出張となる6回目の訪問は、2017年11月のことだった。
上海の現地法人は、2017年に入ってから上海中心部から同じ浦東区内の郊外に引っ越していた。中心部は賃料が年々上がっていたのだそうだ。
浦東国際空港の方が最寄りの空港となるが、我々は、いつもどおり虹橋国際空港を利用した。
ホテルも淮海中路のホテル宿泊を継続していたので、現地法人への移動時間が増えることになったが、高速道路を走る車窓から上海の景色を眺めていた・・・。

上海の中心部のビルに入っていた頃は、トイレに行く際にカードが必要だった。トイレに鍵を掛けておかないと住み込んでしまう人で出てしまうための措置だっと言っていた。
郊外のビルに移った際に、トイレのセキュリティがどうなったのかは忘れてしまったが、覚えていないということは、郊外のビルではそこまで厳しくなくなっていたということかなと思う。

(参考)上海の概要

上海市は、中華人民共和国の直轄市で、同国の商業、金融、工業など産業の中心都市。同国最大の都市で、世界的な金融都市でもある。
長江河口南岸に位置し、市街地は、長江の支流である黄浦江を遡ったところにある。江蘇省と浙江省と接する。
1842年の南京条約により開港した上海には、イギリス、フランス、アメリカ合衆国、日本が租界と呼ばれる外国人居留地を開いた。
黄浦江(こうほこう)の西岸にある外灘は租界時代の建物が並んでいる。
黄浦江の東岸の浦東新区には東方明珠電視塔をはじめとする近代的な建物が建ち並ぶ。

人口:2,419万人(2014年時点)
面積:6,340 km²

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