【音楽と日常】ブラック・サバス「Paranoid」
ブラック・サバス(Black Sabbath)は、1968年にバーミンガムで結成されたイングランド出身のロックバンド。
『パラノイド(Paranoid)』は1970年9月18日にリリースの2ndアルバムで、シングルカットしたタイトルナンバー「Paranoid」が大ヒット。同アルバムも全英アルバムチャート1位を獲得し、アメリカのビルボードのポップアルバムチャートでは12位を記録している。
アルバム『 Paranoid 』
ブラックサバスに関しては、私の場合、9枚目アルバムの『ヘヴン&ヘル』を最初に聴いたので、2枚目の『パラノイド』はボーカリストオジー・オズボーンの存在を強く感じたアルバムだった。
アルバム『パラノイド』に収録されている曲では、「Paranoid」、「Iron Man」と「War Pigs」の三曲が体表的な曲と言える。
パラノイド(Paranoid)
アルバム表題曲のパラノイドはシングルカットされた曲で、イギリス国内では、チャート4位にランクされた曲で、アメリカのビルボードのポップシングルチャートでは最高61位にランクした。
作詞したベーシストのギーザー・バトラーによると、この曲は「うつ病」と「ドラッグ」についての歌だそうだ。
確かに、曲中に流れるベースラインは不安感を感じるとのコメントもあり頷ける。
アイアン・マン(Iron Man)
アイアン・マンはシングルカットされた曲で、ビルボードのポップシングルチャートで最高52位にランクされた。
発売から30年後の2000年のグラミー賞で、最優秀メタル・パフォーマンス賞を受賞したそうだ。
歌詞の内容は、未来へタイムスリップして世界の終わりを目にした男が、最後は人類への復讐として、自分が見てきた破滅を自ら引き起こすといった内容だ。
曲のベースとして流れるリフは、アイアンマンが歩く様子を表したものだそうだが、1970年という時代を感じる曲だ。
ウォー・ピッグス(War Pigs)
ウォー・ピッグスはアルバムの冒頭に収録された1曲。
当初は題を「Walpurgis」として、アルバムのタイトルナンバーとする予定だったが、内容があまりにも過激ということで発売直前に待ったがかかり、急遽2曲目の「Paranoid」がアルバムタイトルに採用されたと言われている。
ベトナム戦争への強い批判を書き綴ったもので、この曲も当時の時代を色濃く反映している。
パラノイド(Paranoid)収録曲
ウォー・ピッグス - "War Pigs" – 7:58
パラノイド - "Paranoid" – 2:52
プラネット・キャラヴァン - "Planet Caravan" – 4:34
アイアン・マン - "Iron Man" – 5:58
エレクトリック・フューネラル - "Electric Funeral" – 4:52
ハンド・オブ・ドゥーム - "Hand of Doom" – 7:09
ラット・サラダ - "Rat Salad" – 2:30
フェアリーズ・ウェア・ブーツ - "Fairies Wear Boots" – 6:13
リリース日:1970年9月18日
参加メンバー
トニー・アイオミ(Tony Iommi) Guitar
オジー・オズボーン(Ozzy Osbourne) Vocal
ギーザー・バトラー(Geezer Butler) Bass
ビル・ワード(Bill Ward) Drums