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経堂と阿波おどりと私

生まれ育ちは神戸。上京して18年。関西弁は消え、東京で初めて会う人には元関西人と思われない。ネイティブ関西人からは「エセ関西弁め!」と罵られる。

この18年間は、自分の生まれ育った地元や竹馬の友からは遥か遠くに離れ、新しい環境に身を投じ続け、新たに出会い続ける刺激のみで生きてきました。その流れで、誰一人知り合いのいない世田谷経堂の阿波おどりのチーム(経堂むらさき連)に飛び込んだのが7年前。

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彼らは、商店街コミュニティを通じて2代、3代に渡り地域に根をおろしており、阿波おどりも神輿も、彼らの先代が地域振興のために始めたもの。彼らは生まれる前からある祭りを、紆余曲折はありながら、世代交代をし引き受けています。

まず、そういう経験が自分には微塵もないので、彼らが話す祭りのこと、地域のこと、親のこと、竹馬の友のことが新鮮極まりなく、そして自分には関係のない事だと思っていました。

しかし7年も経つと、幼稚園の頃はちんちくりんな踊りだった娘が、中学生になってからはチームに微弱ながらもお役立ちしていたり。自分も短いながら「二代」で祭りを通じて地域に関わっているではないか、と。

自分で自分を「外様」だと思っていても、きっと娘達は、生まれた瞬間から祭りがあった経堂ネイティブな彼らと、相当近い意識で育っているかもしれない。彼女達にとっては物心ついたときからある「私の祭り」なんだろうな、と。

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永遠のマンネリで飽きてしまいそうな中に
自分自身で楽しめる切り口や奥深さを見つけ
ゆーったりとしたPDCAサイクルにイライラせず
子供達や若者達の年々の成長を愛で
気心知れた愛すべき仲間が今年もいてくれる事に感謝し
今年も去年と(ほぼ)同じ事をやる
来年も今年と(ほぼ)同じ事をやる

という「悠久」に取り組む姿勢を学ばせてもらっている、という結論に7年かけて至りました。ドッグイヤーな仕事をしている僕にとっては未体験で奥が深いモノです。

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この面子で、このやり方で、あと何年、何回、楽しい時間を過ごせるかはわかりませんが、「メメント・モリ(死を忘るなかれ)」を胸に引き続き邁進する所存です。

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各所、各位、今シーズンもお疲れ様でした。来年もまたよろしくお願いしします。
m(u.u )m

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