2022年、そして
改めまして、あけましておめでとうございます。
本日から本格的に仕事を開始したこともあり、昨年のことを少し振り返らせてください。(新年早々にブログを更新しておりますが、2022年末に投稿したかったのが本音です。)
個人的に2022年は、新たな手応えとようやくスタートラインに立つことができた、そんなところです。
そんな2022年を簡単に振り返っておくと、年明け早々、大卒でGMに就任したFC淡路島の崩壊&分裂を経験。
チームの未来に魅力を感じなくなり、僕はチームを去ることになりました。
ある意味、無職状態。
しかし、そこからArxcsというコミュニティをリリースし、何もない状態から試行錯誤を繰り返しながら、なんとか軌道に乗せることができました。
また、岡崎慎司選手が理事を務める一般社団法人マイスターに、先日譲渡契約のリリースされた「EASY明石」の強化&編成の全てに関わり、関西1部への昇格も経験することになった一年でした。
状況が1日で目まぐるしく変化する、相当カオスな一年だったなと感じています。
さて、今回のnoteは関学サッカー部を引退し、サッカー選手としてのキャリアを選ばず、さらには一般企業への就職もしなかった僕自身の社会人2年目のリアルを書き記しておきます。
当然、すでに僕自身のことを知ってくださっている方にも届くと思っていますが、今後のキャリアに悩んでいる体育会学生や20代の社会人の方々に向けて、何かヒントになることがあれば嬉しいなと思いながら書き始めています。
もし時間がない方は、第三章から読んでもらっても、読み応え十分な内容になっています。僕自身やArxcsに興味がある方は、ぜひ頭から読んでもらえると嬉しいです。
それでは本編へ参りましょう。
第1章:FC淡路島崩壊
さて、個人的2022年のニュースを言えば、外せないのがこの件です。
地域クラブのGMになることは、何も約束されていない。誰かに守ってもらえるわけでもない。保証なんてどこにもない。
そう覚悟を持って飛び込みましたが、本当に一年でそうなってしまったことには、当然想定外な出来事でしたし、1年間GMとして関わった人間としては、どうすることもできない力不足を痛感することになりました。
なんとなく感じていた組織の違和感に目を向けることができず、来季の組織編成に頭が一杯でした。チームのビジョンも「7年でJリーグ、負ければ撤退」であるため、JFL昇格基準で急ピッチで準備を進めていました。
一年前を振り返ってみると、「あの時、自分には何ができたのだろうか。」と、未だに考えてしまいます。少なくとも、今のチーム状態は残ったメンバー、離れたメンバー、過去に関わったメンバー誰一人として望んだ結果ではありません。
しかし、組織というものは個人の集合体にすぎません。強固にしていくには時間がかかる一方で、崩れ去る瞬間は一瞬です。組織のリーダーであり会社経営をする立場の人間としては、今後の人生で二度と起こしてはいけない経験ができたと思っています。
なぜ、そのような状況になってしまったのか、詳しくここで書くことは現状できませんが、クラブの所有権に関しては不透明な状況が続いています。
全員が納得のいく結果になることはありませんが、結果がどう転んだとしても、関わった一人一人が次なるステージに未練なく歩める時を願っています。
改めて、FC淡路島を支援・応援してくださった皆様には感謝申し上げます。
第二章:Arxcsをリリース&起業
そんな状況の中、個人的な活動として体育会学生向けのコミュニティを作り始めることになります。
もともと、僕自身が体育会学生であったこともあり、学生時代から抱えていた課題感を少しでも変えていくことが出来ないかと、卒業してから考えていました。
僕が体育会学生の頃に感じていたこととは、部活という安心できる箱があるが故の”偏り”です。
体育会学生の多くは、幼い頃から競技に明け暮れ、いい意味でも悪い意味でも尖った人間が形成されがちです。
日頃話す内容、関わる人間や価値観、入ってくる情報。全てが偏っており、スポーツ人材は本当に”井の中の蛙”状態であることに学生時代に気づくことになりました。
そんなことに気づけた大きな要因は、長期離脱だと思います。正直、大学サッカーの4年間で怪我なくサッカーを続けていれば、今頃サッカー選手かサラリーマンになっていることでしょう。別に否定していませんが、僕個人はそうならなくて良かったと心から思っています。(ここは個人のビジョン次第)
どちらにせよ、まずはきっかけを外部から与えていかないといけない。
当時、自分自身の価値を見失いかけ、漠然と将来の不安と戦い続けていた自分を救える環境を作りたい。スポーツ人材にとって、絶対に必要な環境を作りたい。これが、1年前も今も変わらない起業の動機かもしれません。
Arxcsの価値は環境です。
「Arxcsって、どんなことをしているのですか?」
最近よく聞かれる機会があります。
ここで軽く触れておくと、まずArxcsという環境は、スポーツを本気で取り組んでいる人、もしくは過去スポーツに熱中した経験を持つ人たちにフォーカスしています。そんな彼らが、生涯通じて興奮できる選択を、自らの意思で歩んでいくための武器を与える場所を目指しています。
僕含め、スポーツに魅了されてきた人間にとって、競技とはいつか別れが来ます。高校生で引退する人もいれば、僕みたいに大学で引退、もしくはプロや社会人で引退する人たちもいます。
俺たちは一般人よりも、遥に刺激的でスリリングな体験をしてきてしまったが故に、引退後の日常にも同じような感情をどこか探し求めてしまいます。
しかし、そんな感情と出会える確率は極めて低いですし、就職してもどこかしっくりこない感覚が必ずあります。残念ながら、僕らはスポーツという麻薬を摂取し続けてしまってきたわけです。
そして、現代は学び続ける時代であり、「タテ社会」ではなく「ヨコの学び合い」が重要視されてきています。
だからこそ、そんなスポーツに魅了されてきた人たちが、新たな情熱をぶつける矛先を見つけることができるように、そして共に創っていくことができるように、部活や大学、所属チームでは絶対出会えない仲間や価値観、学びを提供していきます。
数年後には体育会学生やアスリートにとって、将来と本気で向き合ってビジネスやるなら「Arxcs入らないとまずいよね。」という状態にまで持っていきます。
第三章:大学を卒業して2年間で確信できたこと
さぁ、ここからが今回のnoteで伝えたい内容になってきます。少し長くなってきていますが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
学生の頃の僕は、とにかく仮説だけで生きていました。
それは仕方がないことだったのかもしれないですが、僕のようなキャリアを歩む先輩は関西学院大学サッカー部にはいませんでした。サッカーを続けるか学生の間に就活して就職していくかの二択だったので。
当時の僕を思い返すと、どちらにもワクワクできませんでした。もしかしたら、それらの選択をした未来が見えていなかっただけなのかもしれませんが、後を追いかけたいと思えるような先輩もいませんでした。
だからこそ、まず自分がロールモデルになろう。自分の人生を使って仮説を検証してみよう。
その仮説が少しずつ確信に変わりつつあります。
⑴不安を感じるチャレンジが本当に丁度いい。
皆さんに質問です。
今、不安にかられるような挑戦はできていますか?
なんでも良いですよ。
これまでやってきた競技に別れを告げる事が怖いかもしれません。
新年を迎え、新しい職場や立場になることかもしれません。
周りから反対されるようなことかもしれません。
僕の結論、そのくらいが本当に丁度いいということです。
なぜ我々は不安になるのか?
見えないからです。そしてわからないからです。
例えば、お化け屋敷が明るくて、次にどこから出てくるか知っていたら何も怖くないでしょう。
知らないから不安になる。わからないから怖い。これは普通の感情です。
では日常に置き換えてみましょう。
不安に感じないことがどれほどつまらない日常なのか。
その意思決定がいかにセンスがないことなのか。
少なくとも僕はそう考えてしまいます。
僕は大学を卒業して、そこそこの大手企業に就職することは難しくありませんでした。
ただ、数年先が読めてしまい、面白くなかった。僕にとっては、その意思決定に不安要素が足りなかったわけです。残念ながら。
大学を卒業し、誰も進んだことのないキャリア。相談相手もいない。安定なんてない。
だけど、その意思決定が今の僕を形成してくれているわけですし、当時想像もできなかった状態で在れているわけです。
今だけ、当時の自分を褒め称えたい。
⑵本気で挑戦したことがあるなら、学生時代の就活はどっちでもいい。
これは大人に怒られそうな案件ですが、本気で思っていることです。
ただ、僕は就職活動経験は人に話せるほどやっていないので、その前提に続きを読み進めてもらえると助かります。
それでも大学の同期や先輩、そしてArxcsの子たちと話していてなんとなく仮説が当たってたのかなとは思っているので。
さて、当時の僕の考えは、最後の一年は関学サッカー部でやれることを全うしたい。卒業後、サッカー選手としてのキャリアは考えていなかったので、この一年でサッカー選手としてのキャリアも終えることになる。
これが当時の意思決定の軸だったと思います。
「就活なんて来年できるやん。」
本当にこんな感じです。
21歳が一斉にスーツを着て、SPIの本を買って面接練習をする。当たり前なんだけど、世界を見渡せばそんな事もない。
人生のタイミングは自分にしかわからない。
22歳で社会に出ることは、社会の誰かの都合に過ぎないことをあなたはわかっておいた方がいい。
それよりも、”今”挑戦しないと後悔することってないですか?
それがないなら、就活すればいいんじゃないかな。
あとオススメとしては、もし就活を始めるなら無理して猫かぶって、自分を大きく見せようとなんてしなくていい。
1年後の自分の首を絞めているだけだから。笑
それよりも目の前に挑戦したいことがあるなら、そこに若いエネルギーを全力で注げばいい。
その経験が圧倒的なキラートークを生み出し、あなたを人としてより一層魅力的にしてくれることになるので。
人生の意思決定は自分の都合でいい。
⑶ビジネス作れた方が人生は面白い。
3つ目ですね。
この仮説が2年間で検証できたことが、個人的には一番大きいです。
学生の頃は「事業を作れた方がいいかもな」程度だったので、リスクを取らずにそれなりの会社で働いても十分楽しいかもしれないなと、言い聞かしていた時期もありました。
ただ、今ではそんな言い訳をしていたことが恥ずかしいです。
自分でビジネスを作れた方が楽しいに決まっています。
特に俺みたいに、自分の世界観があって可愛げのないタイプは、誰かが作った器の中で、与えられた仕事で結果が出せたとしても満足しないと思います。
それよりは、自分で0から設計して、戦略立てて進める方が遥に面白いと感じています。
自分には難しいと思っている読者もいるしれませんが、サッカーも同じだと思いますよ。
当然、横パスを貰って得点を入れるだけでも楽しいスポーツです。
しかし、どんなメンバーを選んで、どのように陣形を並べるか。4バックで行くのか、そして守備のスイッチをどこで入れて、どんな形での得点が理想なのか。
ここから考えて、狙い通りに得点が取れた方が楽しいに決まっていますよね。これは当然タイプによりますが、俺はそのタイプなので。(FIFAよりサカつく派です。)
さらには、自分で戦略まで考えなくても、監督の考えを理解できている方が試合に出る確率は間違いなく上がります。
就職しても会社が行っていることはビジネスです。利益の追求です。
組織はまだまだピラミッド構造であり、経営層が市場の策定からサービス設計を決めていきます。そこから、どのように進めていくかをマネージャー層がリーダーとして進め、僕たち若手層に仕事が降りてくるわけです。
つまり、経営層の戦略が見えないまま、頭を使わず営業マンをやっていても平社員のままというわけです。給料も一向に上がらない。
だったら、ビジネスの構造を理解しておき、0から構築できるスキルを若い20代から備えておけば、変化の激しいビジネスの現場でも正しい状況判断ができるようになります。
サッカーでも、ミーティングで監督が言ってた内容と全く違う状況なんてよくあることです。ピッチ内の選手たちで考えて、状況に適応していかないと勝つことは難しいでしょう。
社会で生きていくためには、そのくらいの脳みそは持っておいて損はないです。
そして、その能力が次第と人生の自己実現へと導いてくれるかもしれません。自分でビジネスが作れるのならば、場所に縛られずに暮らすことも可能になっていきます。
相手にしたくない顧客、関わりたくない仕事仲間はスルーできます。それを我慢することが社会だという大人ほど、大したことありません。興味のない商品を無理に売ることも必要ありませんし、人生の時間は有限なので。
本当に喜んで欲しい相手に、正しい価値を届ける力を身につけましょう。
これほど幸せなことはありません。
最後に
ここまで読み進めてくださった皆さんありがとうございます。
短めにまとめようと思っていても、書きたいことがあれば結構な文量になってしまいます。
そして、ここまでの内容はいかがだったでしょうか?
定期的に過去を振り返る習慣を作っていますが、このように公開することは少ないかもしれません。今年はもう少し発信頻度は上げていこうと思っていますが、僕の経験や発信が少しでも誰かのきっかけになれば幸いです。
そして、もし卒業後の将来を考え始めた学生や、何をしていいか悩んでいるのならば騙されたと思って、僕にDMしてみてください。
(最悪、このライン追加しておけば、僕の有料noteを無料で読むことができますし、イベント情報がリアルタイムで流れてきます👇)
また、社会人の方やArxcsの活動に興味のある方も、何か共感できるポイントがあればDMお待ちしております。
2023年は、2022年に蒔いた種をしっかり咲かせていくことだと思っています。より結果にこだわる一年にしていきます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
2023.1.5