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【お金は人同士が支え合うための道具】 感想:『おカネの教室』 高井浩章

はじめに

この本を簡単にまとめると、

お金は、信頼や約束をカタチにしたもの。
人はひとりでは生きていけないので、人と人とが支え合うために作り出した 知恵の結晶 がお金です。

ということだと思いました。

感想

ある講義の質問で「儲かる診療科は?」という質問がありました。
その考え方自体は全く否定する気はなく、仕事を考える上で重要な視点だと考えています。
ただ、その質問を頂いて お金って何だろう? と考えるようになりました。
そのヒントを探して読み始めました。


まず、世の中のルールについて

『人間はすでにある社会に生まれ落ち、それを受け入れるところからしかスタートできない。』

おカネの教室

そのため、後から入った人はとりあえずルールに合意するしかないのです。
そのうえで、

『不満ならルールを変えればいい。それが民主主義です。』

おカネの教室

と述べています。

なるほど、これは世の中の仕組らしいな と思いました。

確かにすでに決まり事が存在しているので、好むと好まざると とりあえず受け入れるしかありません。
そして不満ならば、適切な手順に則って、その決まり事を必要に応じて変化させていかないとなりません。
大変ですけどね。

ですがルールがないと社会が成立しません。
致し方ないところでしょう。

そして、社会の約束や信頼といった信用を具現化したものが お金 です。

『お金がなぜ価値があるのか。それはみんながそれをお金として扱うからです。』

おカネの教室

『お金というものは、人間が互いに支え合わないと生きていけない存在であるが故に生まれた、知恵の結晶だと思います。』

おカネの教室

社会に属するみんなが、お金をお金だと信用して使うから、お金に価値がある。
そして、なぜそれが必要か?

私は放射線治療に関する医療を提供することはできます。
でもそれ以外のことはできません。

何か食べたいと思ったときに、それを生産することはできません。
服を着ようと思ったときに、服を作ることもできません。
寝る場所だって自分で作ることがはできません。

基本的な衣食住の準備すらできないのです。
当然それ以外のことも。

ですから、他のできる人にやってもらう必要があります。
やってもらうには相応の対価が必要です。
また、やってもらったら感謝の気持ちも送りたくなります。

この本を読んで、その役割を担うのが お金 なんだと思いました。

読了後の意識/行動の変化

なんだかとても大切なことを学んだ気がします。
自分で働いて 給料もらって 貯めて 使って 運用で増やして みたいな局所的な視点を離れて、お金の全体像について学んだからなのだと思います。

となると、なぜお金の話はイメージがあまり良くないのでしょうか?
もっとお金についてオープンに知る機会が必要だよなぁと思いました。

少しでもそれが私にできたらいいな、と。

基本情報

リンク:おカネの教室
購入場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年4月18日
備考:


おわりに

お金とは?について学びました。
お金は信用の証。
お金は人と人とが支え合うのに必要な道具。
結構よい考え方だなと思います。

読んで頂き誠にありがとうございます!
これからもどうぞ宜しくお願い致します。

髙草木



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