その後…6
どうも!高倉JB珈琲のらいです。
お笑い芸人もしていませんし、絵本作家もしていませんし、国内最大のオンラインサロンの運営もしていません、アルバイトをしながら高倉JB珈琲で自家焙煎のオリジナルブレンドのコーヒー豆を通信販売(powered by BASE)で販売しています。この記事は、コロナで卸の売上が無くなり、個人様向け(←飲食店さんの方が私より厳しい状況)にシフトを切替えてゼロからどのように起ち上げていくのかを記録のために書いています。
約5年振りに仕事で東京に来て、どこに行けば良いのか道に迷っている、らいです。スマホがあって良かったぁ~(←ザ・実感)
さてそんなこんなで、昨日のつづきです(←昨日の記事はココ)
一時帰国し日本本社に顔を出した私は、部長に挨拶したあと、このまま社長へお会いしても大丈夫かどうか確認をした。私が勝手に動くとあとで社長から雷が落ちるらしい。
先輩曰く、私が勝手に社長に直接メールを送ったことを部長が知らず、社長が部長に「お前(←部長)なんで知らんねん!」とわざわざ海外部まで来て怒ったらしい。イヤイヤ、勝手にってなってるけど、部長には毎週報告書を送っており、どの件かは忘れたが、○○の件では直接社長にもメールしておきます。と書いていたはずだ(←記憶が曖昧なので抜けてたかも 笑)
ということもあり(←なんか面倒くさいね 笑)、部長に一応お伺いを立てた。部長は社長が時間があるか総務に確認してからにしろ。と、ごくごく当たり前の返事だった。すぐに総務へ連絡したら、「今なら大丈夫」という了承を得たので、部長に「今から社長にお会いしてきます…(←部長はどうすんねん?的なニュアンスを含ませた語尾)」と言うと、部長は、「分かった(←やっぱり一緒には行かないんか!)」と一瞬思ったが想定内だったので、そのまま社長室へ向かった。
社長室のドアをノックすると中から「あい(←はい、とは聞こえない 笑)」といつもの声が響いた。「失礼します!」私は元気よくドアを開け入っていった。社長をいつものように指で社長室のソファを指さした。社長がソファに座るまでソファの前で立って待っていると、これもいつものように、私の座るべきソファを指さす(←座れ!の合図)社長は私が座るなり口火を切った。
社長:「○○(←部長)から聞いてるやろ、上海(←現法)を閉めることにした。あんだけ(←あれだけ)累積赤字があったら、回収でけへんやろ!(←さっそく社長パワー全開やん!)」
私:「出来る、出来ないで言いますと、出来ると思いますが…」
社長:「何年掛かると思てんねん!(←思っているんだ!)」
私:「早ければ3年遅くなっても5年と試算していました。もちろん何も動いていませんが、コーヒービジネスがまとまっていれば、再来年度には回収出来て配当という形で本社へ送金が可能だったと思います。もちろん、コーヒービジネスは中止となった案件ですから、それ以外の方法でですが、今まで進めていた案件が上手くまとまる確率は現時点では、70%程度の精度なので、正確性を持って言うなら4~6年というのが妥当なラインと思っていました。でも、今回閉めるということですから、その案件は本社へ繋げられる案件はつないでも、中国国内取引は繋げないので、その辺りを差し引くと本社の海外部の売上増の見込みは3~5%程度にしかなりませんが。」
社長:「まぁしゃあない(←仕方がない)で、いつ閉められるんや?」
私:「その件で今日は社長にご相談するたに、帰国しました。結論から言うと、完全に閉めるのか?それとも以前のように売上が上げられない事務所にするのか?どちらのおつもりでしょうか?」
社長:「どっちがええねん?」
私:「もちろん、後者の上海事務所を持っておくことが大切だと思います。今のスタッフも使えますし、情報収集が出来なくなると伸びている中国市場の波に乗り遅れるどころか、乗れないと思います。そもそもメーカーさんも独自で上海に事務所を持ち始め、別会社として商社も持ち始めています。大手商社はその際に資本出資という形で入っているので、物流面は完全に抑えられてしまい、我々が入れる余地はありません。そうなってくると、上海に拠点もないウチに中国市場を任せるでしょうか?そもそもメーカーさんの中にウチという選択肢が残っているか?という問題になります」
社長:「それやったら、そうしたらええ。但し、1年以内に全部片付けろ!それ以上掛かったらアカン!」
少しだけ考えた…。ここで本当は1年半位掛かると言っても中国事情が分からない社長は納得できない。となると、始める方が先決と判断した。
私:「分かりました。ただ、現法を閉めることと事務所を作ることは全く別モノなので、2つのプロジェクトを同時進行で進めるしか方法はありませんので、そこはご理解ください」
社長:「面倒くさいのぅ~、分かった。とにかく早くしろ!(←面倒くさいのはお前やろ!)」
私:「はい!では、早速明日上海に戻って進めます!」
海外部へ戻った私は、部長に報告した。で、結果と明日上海へ戻ることを伝えると、「今回はどこも(支店やメーカーさん)行けへんのか?」
私:「いえ、もう売上が上げられなくなるのに動いてもムダじゃないですか。現法を閉めるということは、売上を捨てろ!という意味ですから。事務所は残せることになりましたが、事務所は売上を上げられないんですから。売上が上げられなくて他の商社へ行った案件がいくつもあり、増えてきたから、現法を作ったんですよ。でも、それを閉めるという判断ですから。現法を作る前のように、案件が他の商社へ流れていくのを見ているだけになります。建て前上、事務所があって情報収集なんて言ってますが、情報収集させるなら、現法でしてもらったら、そのままビジネスに繋がりますが、事務所だったら、仮に情報収集をさせていただいても、商権は他社さんに流れますからね。この先ウチ(←海外部&会社)はどんどん(←ますます)しんどくなりますよ」
こうして私は2日の日本滞在で上海へ戻った。
つづく…。