上海駐在物語 エピソード0張君11

どうも!高倉JB珈琲のらいです。

お笑い芸人もしていませんし、絵本作家もしていませんし、国内最大のオンラインサロンの運営もしていません、アルバイトをしながら高倉JB珈琲で自家焙煎のオリジナルブレンドのコーヒー豆を通信販売(powered by BASE)で販売しています。この記事は、コロナで卸の売上が無くなり、個人様向け(←飲食店さんの方が私より厳しい状況)にシフトを切替えてゼロからどのように起ち上げていくのかをそ記録のために書いています。

朝から車のエンジンが掛からず、ウンともスンとま言わなくなって、車屋さんに電話して手配と車の引き取りを済ませて、朝からの用事になんとか間に合って、ホッとした時に『ウンともスンとも』の語源を知りたくなった、らいです(←誰かご存知の方、教えてくたさ〜い!)

さてそんなこんなで今日のエピソードです(←昨日の記事はココ)

空中戦が始まる月曜日がやって来た。私はいつも朝7時半には、事務所に出社しており、スタッフが来るまでの時間を最大限有効に使っていた。

張君が出社してくる。気のせいか、彼は少し緊張している様な感じだ。『いったいこれから何が始まるのか?』と、あるいは、『今から何をやらされるのか?』的な感じだ。

私は彼に先週作った潜在顧客リストを持ってソファのに座る様に指示し、私も反対側に座った。

手順はこうだ。と言っても、FAXDMなので、リストの上から順番にFAXするだけだ。

あとは、その反応率をみて、キャッチのパターンを変えたり、クロージングのパターンを変えたりとこちらとしての準備も抜かりない。

あとは、反応があった企業様へのアポイント…

張君の苦手な仕事だ…そこをどう切り抜けるがが、ある意味勝敗を握るかも知れない。

私は、張君の電話応対マニュアルを作ることにした。

1.FAXの返信があった企業様へ電話をする
2.FAXDMには、担当者名を書く欄があるので
その方に繋いでもらう。
3.DMの中のどの商品に興味があるかは、すでに分かるような立て付けになっているので、お返事いただいたお礼をお伝えしてから、いきなり本題に入る。
4.電話した時に担当者がいた場合
5.担当者がいなかった場合
など、それこそあらゆるパターンを考えて、抜けがない様、答えまで用意していた。そこまでしておかないと、彼は臨機応変に対応出来ないからだ。

そこまで?と思われるかも知れませんが、
本当にそこまでしないと当時の彼は何も出来ませんでした(←今は知らないですが…)

私:『さあ、この手順で今からFAXしてください』

いよいよ空中戦の始まりだ!
どうなるか私達はワクワクして反応を待った。

しかし…

反応は無い…ん〜おかしいぞ、何かが違う…
ドラマで言う『刑事の勘』的な違和感を感じていた。

しばらく頭の中でいろいろとイメージして気が付いた!基本中の基本が抜けている!

企業の代表番号と代表FAX番号をリスト化していた。ということは、本社でいうと総務部に商品案内のFAXが来ても、そのままゴミ箱行きだ。

私:『張君、ちょっとストップ!FAXをするのをやめて!』

張君:『はい?どうかしましたか?』

私:『私のミスだ!ちょっとリストを変更する必要があるから、リストを持って来て』

と彼に担当部所のFAX番号を聞き出す手順をまとめたマニュアルを彼に渡して、説明を始めた。

ものすごく、理解度が低いなぁと思わせる彼の返事に、ロープレをすることにした。

実際に受話器を握って、あえて日本語で手順通りに話してもらう。私は企業の総務部の役割だ。

張君:『○○株式会社さんですか?』

私:『(わざと面倒な感じで)はい…』

とこんなことを何度も日本語で繰り返し、
その後日本語でスラスラと話せるようになってから、中国語、実際は上海語で実際に電話を始めることになった。しかし、そこまでに軽く一週間は必要となった。昨日やった事を、今日出来ない。なので、また初めから教えないといけない。彼に手順を聞くと、キチンと答えてくれる。しかし、ロープレになった瞬間に出来なくなる。日本語というハードルもあるだろうが、原因はそこでは無いと分かった。

実は、張君は、流れは理解出来ていたが、商品知識については、何一つ頭に入っていなかったのだ(←そこからかい!)これまでのロープレで私が商品知識的な質問を始めると、途端に答えられなくなる。

よし分かった!それでは、前半は商品知識の勉強会、後半は、ロープレという風にして時間を変えて彼を教育することにした。

この作業を入れることで、時間的には大幅に遅れることになったが、実はボディブローのように後から、効いて来ることが分かるのだがそれはまだまだ先の事になる。

つづく…

高倉JB珈琲公式LINE

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?