上海駐在物語 エピソード0張君10
どうも!高倉JB珈琲のらいです。
お笑い芸人もしていませんし、絵本作家もしていませんし、国内最大のオンラインサロンの運営もしていません、アルバイトをしながら高倉JB珈琲で自家焙煎のオリジナルブレンドのコーヒー豆を通信販売(powered by BASE)で販売しています。この記事は、コロナで卸の売上が無くなり、個人様向け(←飲食店さんの方が私より厳しい状況)にシフトを切替えてゼロからどのように起ち上げていくのかを記録のために書いています。
個人向け様用に全張りしてコーヒー豆通販事業の起ち上げを必死でやっている僕と知って、BtoBの話を持ってきた友人に思わず、「今、1ミリもそこに頭使ってないねん…」と愚痴ってしまい猛省している、らいです(←本当にありがとう!BtoBも考えつつ走ります!)
さてそんなこんなで、今日のエピソードです(←昨日の記事はココ)
さて、オフラインの地上戦の話は昨日しましたが、どうも上手くいかないと判断した私は、張君を教育する時間はそれはそれで作るとして(←当時ほとんど諦めていたけど 笑)、空中戦(←当時はFAXDM)に戦術を切替て営業することにしました。当時まだ空中戦を実施している中国企業は少なく、日本の商社も当然ネームバリューがあるので、そんなことする必要もないと踏んだ私は、まず潜在顧客リスト作成に全精力を張君と使うことにしました。
まずは、中国で発行されている業界新聞、業過雑誌、○○年鑑などはもちろん、ジェトロ上海などの機構や図書館等も使ったりして調べられる範囲はとにかく調べた。大学の図書館ならタダで資料を閲覧できるので、上海の大学の学食で食事をするという貴重な経験もしたが、当時、言い方は良くないが、あまりの不衛生ぶりに食欲が一気に失せた記憶がある。食事中の方もいらっしゃるかも知れないので、詳しくは書かないが、食事用のテーブルはベチャベチャです…。しかし、学生達は普通に気にもせずに楽しそうに談笑しながら食べている。『これも経験!』と読めない中国語の食券機を張君に訳してもらったが、そもそも料理名を聞いてもなんの料理か分からない…。
私は、「たとえば、焼肉定食的なメニューはないの?」と聞くとやや食い気味に「ありません!」と。張君曰く、学生達はそんな高額なメニューを食べないと…。まぁ言われてみればそうだなと…。私は一旦、食券機から離れて、学生達がどの食券を買っているのかを見学していた。ほぼ、2、3種類に限られている。魚が苦手な私は張君にこの3つで魚料理はあるかを確認すると、どれも魚は入っていません。と言ったので、3種類とも買った(←もちろん張君の分もね)若い学生達の中に一人スーツ姿の私の注目度は、ジャニーズ並みだ。一見して日本人だとバレてるし…。食券機の前で立っていたヤツだ的な視線を一身に受けながら順番に出される料理の列に、ボトボトに濡れているトレーを持ってに並んだ。
張君:「この食券はこの列ではありません。あっちです」と教えられ、言われた通りに並びなおす。料理を出す列の先頭に書かれている中国語の看板を見るが全く読めない。まぁ、順番がきたら料理を出してくれるだろう。と思っていたら、私の順番になったときに、調理人の方は、トッピングは何にするか?なんて聞かれたから、大変だ。全く聞き取れない、もちろん伝えることもできない。なにもいらないとカタコトの中国で言うと、大きな器にてんこ盛りに料理を入れてくれた。どうやら肉団子風に見える。なんとか食べれそうだ。ベチャベチャに濡れているテーブルの空いた席に座って、まずテーブルを拭くティッシュを探すがどこにもない。みんなそのままトレーを置いて食べ始める。テーブルもトレーも塗れていて気持ち悪くないの?そもそも衛生面考えてる?という疑問をよそに張君はバクバク食べは始めている。
これが中国の学生のバイタリティなのかぁ~こりゃ日本の学生は置いてけぼりをくらうのも時間の問題だなと正直思った。つまり、テーブルが濡れていようが、テーブルが濡れていようが、そんなことどうでも良い。さっさと食事を終わらせて、勉学に励んでいるのだ。
あ~こんな経験は、あまり出来ないなぁ。と張君にこの大学の学食券を買ってもらって、しばらく通うことにした。一色当たり約14~32円程度(t当時のレートで計算)。全然安い!
何日か通うと、食堂のおばさんも毎日顔を出すスーツ姿の日本人はすぐに覚えてくれて、サービスで大盛りにしてくれる。
とにかく、データ取得が主な目的だ。徹底してできるだけのデータを収集し、事務所に戻って張君にエクセルの使い方を教えながら、彼が作業中は、FAXDMの内容を考えるという日々を2習慣程度行った。
いよいよ、来週月曜から、一斉にFAXDMを流せる段階になった金曜日の夕方、お疲れ様の意味を込めて、食事に誘ったがあっさり断られた。
よっぽとしんどい仕事だったのだろう。日本では当たり前だか、彼は初めての経験だったのだろう。まあ、食事会はいつでもできるから、私は来週を待ちきれない気持ちで、後輩に連絡し、食事に誘った。私が先輩ということもあり、彼は2つ返事でOKを出してくれたが、ギリギリまで打合せがあるので、会社に来てほしいとのことだったので、彼の経営する人材派遣会社へ言った。
これがちょっとした事件の始まりだった。
つづく…(あれ?張君のエピソードど違うの?笑)
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