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メンバーを信じたくなる本『99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ』

「リーダーとマネジャー、どちらも求められているけれど、その違いって何だろう?」そんな風に感じたことはありませんか?
特に30代の会社員として、部下やチームメンバーを持つ立場になることが増え、リーダーシップを発揮する機会が増えています。

でも、リーダーとしてメンバーを引っ張るのか、それともマネジャーとして業務を管理するのか、どちらのアプローチが適切なのか迷う場面もあるはず…そんなとき、こちらの本が役に立つかもしれません。

『99%の人がしていない たった1%のリーダーのコツ』 河野英太郎 (著)

この記事では、リーダーとマネジャーの違いを整理し、30代の会社員が日々の仕事でどのようにその違いを活かせるかについて本書から引用しながら紹介してきます。

リーダーとマネジャーの違いとは?

リーダーシップ研究の権威である、ハーバード大学のジョン・コッターによると、リーダーシップとマネジメントはもともと違うものであり、その役割や、リーダーとマネジャーの育成方法はまったく異なるものだといいます。ちなみにそれは彼によると、次のように定義されます。
・リーダー:変化を見極め組織の向かうべきビジョンを掲げ、関係者を動機づけ、ビジョンに向かわせる人。
・マネジャー:決められた目標に向けて組織を管理し、目標を達成させる人。

私なりに整理すれば、「リーダーは性善説にもとづき人をやる気にさせる仕事」、「マネジャーは性悪説にもとづき人を管理する仕事」となります。

リーダーとマネジャーの違いについて性善説と性悪説に分けて説明されていてがわかりやすい。自分自身がマネジャーではなくリーダーという立ち位置でメンバーの評価をするわけでもないのでなんとなくイメージがつきくかったけど、リーダーのスタンスのヒントになった。
「チームのビジョンをもとに動機づけ」とも書いてあったけど、動機づけについて明確にコレって取り組みをしようと思えた。
例えば、行動予定を覚えておいてどうだったか聞く、実績の確認と声かけ、ミーティング時に発言少ない人に声掛けなど。

リーダーの仕事とは何か?

リーダーの仕事とは何か、という問いを極めると、「決める」こと、そしてその結果を「伝える」ことの二つだと思います。 意思決定をしないリーダーは、伝えるための内容をもたないわけですから、何もしていないのと同じです。これではチームは前進しません。

「ふーん。了解」とか「どっちでもいいんじゃない?」、「時間切れだから失礼するよ」というのは仕事をしていないのと同じです。 なお、「この件は私は決めません。あなたが決めてください」というのも意思決定です。本来決める役割を担っているメンバーが、何も考えずにリーダーに丸投げしようとしてきたときに突き返すこともリーダーの役割です。

リーダーの仕事として「決めること」「伝えること」というふたつと書いてあって、頭が整理できた。
チームリーダーとしてミーティングの際に実行したいと思う。たとえば、チームとして今月やることを明確にする。そしてそのフォローをやりきるなど。

リーダーは性悪説?性善説?

「人はサボるもの」「放置すると悪事を働くもの」という「性悪説」でいると、リーダーは、とかくメンバーに対して、監督者、もっといえば監視者のような立場になってしまいます。

私もメンバーを信じた結果「裏切られた」と感じたこともありました。 でもそれでも私は信じ続けるべきだと思います。 そうすると、大半の裏切った人たちは、その姿を見て何かを感じ、次からついてきてくれるものだからです。 チームとはこうして信頼関係の連鎖を重ね、つくり上げていくものだと思うのです。

「性善説でいること」と言うのは簡単だけど、いざやろうとすると大変そう。それでもメンバーを信じることが必要なんだと考えると覚悟することが必要。
逆に性悪説だと監視者になるってのはよく理解できる。会社でいうとマネージャー、所長がそんな立場のようなイメージ。

まとめ

リーダーとマネジャーの違いは、組織の中での役割だけでなく、日々の仕事の進め方や考え方に大きな影響を与えます。

リーダーとしてビジョンを掲げ、チームを動機づける役割。
マネジャーとして、計画を遂行し目標を達成させる役割。

どちらの立場も重要ですが、30代の今だからこそ、それぞれの役割を意識したうえで業務に取り組むとより成長できるように感じました。

特に30代の会社員として、部下やチームメンバーを持つ立場になることが増え、リーダーシップについて考えることが増えているので、同じような課題感がある人にはおすすめです。ぜひご一読ください。


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