イルルカSP MP+守備力−の作り方

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 野生産のモンスターが必須となる個体値のパターンのうち、全ての個体値が100の倍数になっているものはほとんど厳選なしで作成できます。MP+100 守備力−100 を例にしてその手法を解説します。ただし、黙示録厳選と10分ほどで終わる野生個体厳選は必要です。

注意: この記事はイルルカSPの個体値をある程度理解している人向けに執筆しています。個体値については下記の黒髭さんの記事が詳しいですが、野生産の個体値を扱う都合上追加で説明が必要になるので、その分は本記事で補足します。

配合による個体値の遺伝の仕様

 2匹のモンスターを配合したとき、子の個体値は次のようにして決まります。

  1. 父親からHP, 攻撃力, 素早さの個体値を、母親からMP, 守備力, かしこさの個体値を遺伝して、仮決定とする。

  2. 仮決定した個体値の総和が0を超えている場合、最も大きい個体値を選び、それを減らすことで調整する。

  3. 最も大きい個体値が複数存在する場合はHPが最優先で選択され、以降MP, 攻撃力, 守備力, 素早さ, かしこさの順に優先される。

  4. 選んだ個体値を−100まで減らしてもなお総和が0を超えている場合、再び最も大きい個体値を選び、減らす。これを総和が0になるまで繰り返す。

  5. 仮決定した個体値の総和が0未満の場合はこの逆を行う。つまり、最も小さい個体値を選び、複数あるならHPを優先し、それを増やすことを繰り返す。

黒髭さんの記事はかしこさから順に個体値が確定していくという説明が主軸ですが、100の倍数でない野生産の個体値が入ってくると上記の説明でしか上手く行かないと思われます。黒髭さんの記事でもこの部分について軽く触れられています。

野生産のモンスターの個体値を特定する方法

 スカウトしたモンスターを♀としたとき、MPと守備力とかしこさの個体値を特定する必要があります。そのためには、HP+100 攻撃力+100 素早さ+100 の黙示録と配合し、生まれるモンスターのステータス上限から生まれるモンスターの個体値を特定します。スカウトしたモンスターのMPと守備力とかしこさの個体値がどれも+100でなければ、仮決定後の調整の部分ではHP, 攻撃力, 素早さの個体値しか操作されることはありません。そのためMP, 守備力, かしこさの個体値はそのまま残り、個体値が特定できるという仕組みです。あくまの書や鍵報酬モンスターとの配合では仮決定後の調整で個体値が動いてしまうので、個体値を特定できません。黙示録を用いた場合も、MP, 守備力, かしこさに+100が紛れ込んでいて調整された可能性については注意する必要があります。他の個体値の黙示録との配合で更に特定を進めることもできますが、ほとんどの場合は最初の時点で個体値の候補が1つしか残らないので、2つ以上候補が残った場合は逃がしてしまっても良いと思います。
 なお、特性によってステータスに1未満の補正が掛かる場合は生まれるモンスターの個体値が特定できない場合があります。そのため、生まれるモンスターはAI1回行動でカンタを持たないスタンダードボディ以上にしてください。スカウトしたモンスター毎にパラメータを計算し直すのは面倒なので、HP+100 攻撃力+100 素早さ+100 の個体値を適当なモンスター(黙示録はスモボなのでNG)に移しておき、それと掛け合わせると便利かもしれません。

配合手順

 MP+100 守備力−100 を作るための配合手順を記します。

用意する野生産個体

 2体の野生産個体♀を用意する必要があります。この2個体を甲, 乙と呼ぶことにすると、甲と乙の個体値が以下の条件を満たしている必要があります。

  • −100 < 甲のMP, 守備力, かしこさの個体値の合計 < 乙のMP, 守備力, かしこさの個体値の合計 < 0

  • 甲のMPの個体値 < +100

  • 乙のMPの個体値 < +100

  • 乙の守備力の個体値 < +100

野生産の個体値が+100になっていることはまずないので、1つ目の条件が重要です。筆者の予想が正しければ、野生産個体のMP, 守備力, かしこさの個体値の和が−100から0の範囲に入る確率は40%前後で、それを2体引けば(偶然合計が一致したり、+100の個体値が存在しない限りは)個体の用意は完了します。筆者は錬金鍵のモンスターを5匹捕まえて、そのうち3匹が−100から0の範囲に入っていました。

配合ツリー

 ♀を左、♂を右に配置した配合ツリーです。0と書いてある部分はあくまの書などの個体値が0のモンスター、緑に色づいている部分はあくまの黙示録を用いる部分です。HPをH、MPをM、攻撃力をA、守備力をD、素早さをS、かしこさをWと略記し、さらに+100は+、−100は−と略記しています。±は+100または−100のどちらでもよいという意味です。
 具体的な数値があったほうが分かりやすいと考えたため甲のM, D, Wの合計は−50、乙のM, D, Wの合計は−20としていますが、実際に配合する際は用意した個体に応じて計算してください。

実践例

 上記のruinさんの記事で紹介されているクイーンモーモンを、MP+100 攻撃力−100 守備力−100 素早さ+100 で作成しました。系図はスライム15ゾンビ2魔獣7です。

紋章と武器を揃えると以下のようになります。

守備力が限界まで下がったおかげで、MPの上限が少しだけ伸びています。ruinさんの個体がもともと野生産で調整されているため差が軽微ですが、野生なしの個体と比較するともう少し違いが出てくると思います。

おわりに

 記事に関する質問や誤りの指摘、関連する情報の提供は大歓迎です。コメントか Twitter @takaku_dqmj4 までよろしくお願いします。
 個体値が100の倍数になっていないようなケースでも、理想個体を野生で引き当てるより何倍も現実的な時間で理想個体を作る手順があります。余力があればそれについても記事にする予定です。


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