BRIEFINGとユザワヤ
はじめまして。私は50歳独身女性。
鎌倉に住んでいて、自分でデザインした服をオンラインショップで販売しています。
これだけの自己紹介だと、もしかしたらちょっとカッコよく聞こえるかもしれない。
しかし現実私は全くカッコよくない。ドラマなんかに出てくるファッションデザイナーとは程遠い人種です。
50歳なんて自分で言ってびっくりする。年齢と中身が合わなさすぎる。
ストレスが溜まったり我慢が続くとすぐ体を壊してしまうので、大人っぽく耐えているということができない。
今の仕事は30代に心身ともに壊してどうしようもなくなって、健康になるために始めた民間療法を実践するために作った服がたまたま当たって、その延長線上でやらせてもらってます。
ここに来るまでものすごく色んな、けっこう大変な出来事がありました。
そう、人より紆余曲折が多い人生だと自覚している。でももうそんな人生は嫌だ。そう深く思っていて、相対性理論の「バーモントキッス」を最近カラオケで良く歌う。
正直言って、今年はずっとしおれていた。少なからずコロナの影響はあるが、体調が悪いし、何もやる気が出ず、エネルギーの注ぎ先がわからなくてフラストレーションがずっと溜まっていた。
このような状態になると、「クソ面白くねえ」
という言葉が日常的にしばしば脳裏に浮かぶようになる。
クソ面白くねえ服
クソ面白くねえヤツ
クソ面白くねえ映画
クソ面白くねえ風景
こんなもんに媚び売って生きるなんざ、まっぴらゴメンだ、と脳内でリフレインし続ける。誰に何をされたわけではないのに、世の中に対する反抗心がフツフツと沸いてくる。
おもしろーい
美しーい
気持ちいーい
が日常的にないと、すぐにしおれてしまう。
そんな日々が続くと、神様は、思い出したようにポトっと幸せになるヒントを落としてくれる。
今日はまさにその日だった。
ふと趣味の良い男性が目について、思わずガン見してしまった。
私はかなり偏ったセンスの持ち主で、整理されていないごちゃごちゃしているものと、洗練された機能的なもの、両極端が好きだ。今日見たイケてる彼は、後者の私の好みが丸かぶりな人だった。
特に、バッグとグローブ(イケてる手袋は、手袋とは言わずグローブという)がステキだった。
鎌倉駅構内で彼を見かけ、一瞬で惹きつけられファッションチェックするために追った。
ちょうど電車が入ってきて、彼が小走りに走ったので滅多に走らない私も走った。
車内では彼の目の前に座り、バッグのブランドをチェックした。
彼は怪しい私に気付いていた。眉毛をへの字に曲げて猜疑心に満ちた表情をしていた。
しかも大船で降りてしまった。あのセンスはどう見ても東京に用事のある人なのに、私が気持ち悪くて移動したのかもしれない。
バッグには、BRIEFING と書いてあった。
ブリーフ?? はー、知らんわ〜と、さっそくネットで調べると、イケてるメンズブランドという事、ビームスに置いてあり、ビームスとダブルネームでつくってるモデルがあること、なんかがわかった。
イケ彼(イケてる彼の略)のバッグを探してみたら、あったあった、5万円くらいする。
あー、このバッグにカンタのコート合わせて、シルクの柄物のストール巻いて、ラインの入ったスニーカー履いて髪の毛くるくるにして、世捨て人みたいな風体で歩きたい・・・
と私は気持ちよくなった。この感覚久しぶりだ。神様、ありがとう。
↓ BRIEFING のバッグ
そして今日は、出かける前からお花柄の生地を見に行こうと心に決めていた。
整体帰りのダルい体を引きずって、横浜のユザワヤに寄った。
上記で説明したような反抗的な気分になると、ユザワヤに行き、リバティ の生地をたくさん見ると気分が落ち着く、というローテーションが私にはある。
今日はこんな生地を買った。
でも全てリバティではない。はじめて買う生地ブランドばかりだ。
鳥柄のはバッグ、黄色い印象派風は枕カバー、ピンクのはクッションカバーにしようと思う。
でもなんと言っても今日一番の神様ギフトは、こういう事を記事で書いてって、自分を出していこうと決めることができた事である。
ここ何日か私はまた自分に合ってないことをやらなきゃと思い込んで、生きる気力をなくしていた。
こんなにも体が、心が、全身でイヤーと叫んでいるんだから、もうこれは本気でやめなきゃいけない、こっちに行くとまた体と心が壊れてしまうと思ったら、イケ彼のバッグとカンタのコートのコンビネーションの妄想にしびれることができた。あー、私ってこういうとこがホント面白いよなあと自分で思ったのです。そして自分の面白いところを他人にわかってほしい。だから素直に自分を出してこうって。ずっとこうしたかったけどしてなかった。いつもモヤモヤしているのはこのせいかもと。
50という年齢も背中を押してくれている。もう恥ずかしがってる年齢でも自分探ししてる時間もない。
という訳で、こんな感じでこれから書いてこうと思います。どうぞよろしく!
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