BEASTERS とScamが良すぎる件
偶にNetflixを観る。そして”これ!”と言うのを見出すと
Episodeを一気見するTypeなのだが。
今回この”Beasters”と”Scam"をちょっと別時期に見て
Core Storyに感銘を受けたので是非多くの方にご覧頂きたく。
紹介したいと思う。
先ず<Beasters>から。こちら確か少年チャンピオンと言う少年雑誌に掲載されたもののアニメ化。
https://ja.wikipedia.org/wiki/BEASTARS
先ず特筆すべきは声優さんの上手さ。余りにも主人公の狼(レゴシ)のimage通り、と言うか”うま!!”と思ったのでググったら流石。
がっちり、ばっちりの俳優さん。
https://ja.wikipedia.org/wiki/小林親弘
劇団円所属。あーーー。だからか。本当に上手い。声だけでここまで魅せられるのは凄い。とちょっと脱帽。キャラ作りからの感情を声だけであそこ迄表現出来るのは脱帽。
そして次に。主演のうさぎちゃん。これもImageマンマ。うま!!
”私可愛いでしょ?!”って声を出さないのが凄い。いかにも、って声じゃなく彼女も役者出来るのでは?と言う感情からの声の出し方。”うわ!”と目を見張ったのだ。
物語は肉食獣と草食獣が混在する世界。まるで人間社会と同じ。多様性による問題に+肉食、草食獣の持つ生きて行くための”本能的な”問題も付随して発生する。
更には。ヤクザと現代社会、地位の癒着。種による偏見からのいじめ。
上手く感情を表現出来ない切なさ。恋愛に良くある思い込みによるすれ違い。
素晴らし過ぎてこれは世界に勧めたいのだがこの生みの親、作者をググってまた驚いた。
若干27歳の女性。
このBeasters自体が学生時代に書いた同人誌を基に作られており、出版社に持ち込んだ初期の作品。Z世代と呼ばれる方でここまで多様性とか現代社会の問題を盛り込んで、しかも重くなり過ぎず描かれている作品が、27歳の女性。
衝撃!!!!!
お父様も漫画家さん。確かに性格や才能?の5割はDNAの遺伝と言われるけど
やっぱり27歳で。この深さを描けるのは凄いな、、、と。
普段漫画はほぼ読まないのだか板垣さんのは是非拝読したし!
追加だが。
小学生の頃に読んで未だに強く残っているのは
川原泉の”笑う大天使(ミカエル)” 映画化もされたのでご存知の方も多いかもだが。これを9歳か10歳の時に読んで”多様性”について感銘を受けたのだ。
私は映画は見てないが漫画が兎に角いい。
あらすじはこちらから。
https://ja.wikipedia.org/wiki/笑う大天使
これ結構泣けるのだ。きちんとCommunicationを取らず思い込みで何十年も冷え切った仮面夫婦続けちゃった人たちや、成金でお金持ちになったけど未だい豪邸に慣れずちゃぶ台でご飯食べてる人たちや。
登場人物がめちゃくちゃ愛おしい、そしてほっこりさせられるのだ。
勿論そこに問題提示も有る。ぜひお読み頂きたい。
次に同じ Netflix,で見つけたScam。オレオレ詐欺を題材にしたドラマだが。
こちらも”何故若者が”高齢者を対象にしたオレオレ詐欺を展開したのかをルポライター鈴木大介のノンフィクション、『老人喰い』が原案として
国が抱えてる問題は何なのか?等 明確に描かれている。
こちらの原作も読まなきゃ!と思うのだが、日本は”老人天国、老人ホーム”な国で歳をとれば取るほど、医療費も安くなり年金も貰え未来を担うはずの子供達はフランスでは当たり前の学費タダ、出産費タダ、Baby sitterも安く雇える、母親業をやりながらも仕事が続けられる社会、が一切ない。
一所懸命働いて建てた家も相続税が払えず国に没収される(フランスではこれに異議を国民が唱え相続税は無くなった)
30年間物価も給料も上がらず、日本の若者がどうやって”未来”をこの国に描けるのだろう。ひょっとしたら”オレオレ詐欺”が生じたのも自然な成り行きなのかも。
非常にお勧めなこの3つ。是非ご覧あれ!