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田舎暮らしと、保護犬と。

憧れてもいなかった田舎暮らしをどうしてすることになったか、いま考えてもよくわからない。

東京を離れようと思ったのは、コロナ禍をきっかけに働き方が自由になったから。リモートで仕事は完結し飛行機通勤も可能となり、自分にとってもはや東京に住む理由がなくなり、ついにはどこかのんびりした場所への移住もいいな、とぼんやり感じていた。

コロナ禍も落ち着き、郷里に住む両親が想像以上に老けていたのを見て伊豆や鎌倉、房総ではなく福岡に戻ろうと決心した。

とはいえ僕は車いす生活。移動には手間も時間もかかる。便利な立地で家探しを進めていたが、「車いすで自家用車が駐車できること」「銃砲を家に置けること」を条件に探してみると、なかなか合致する物件は出てこない。1年以上探すなか、候補物件は徐々に郊外へと移って行くこととなった。

仕事部屋からは山々が望めます

あらかじめ僕が田舎暮らしに興味があったなら、敷地・建物の管理、草刈り、ゴミ捨て、上下水道といったインフラ不備など「田舎暮らしあるある」に「車いすの一人暮らし」では到底立ち向かえないことが多い、ということに気づいたのかもしれないが、そういったことには全く無頓着なため、「車いすで自家用車が駐車できること」「銃砲を家に置けること」というだけで深く考えずに里山の集落にある平屋を購入することになった。

いや正確に言うと、『田舎暮らしになるんだろうな』と薄々感づいてはいたが、『あるある』についてはあまり気にしないことにしていた。

そして実際に引っ越してみて、やっぱりそこは里山の集落だったということを思い知ることになる。その辺りは追い追いお伝えしようと思う。

先住保護犬のカニヘンダックス

引っ越して1年4か月。いまは彼女と3頭の保護犬と暮らしている。実際に住んでみると自然や大地の営みにパワーを感じる毎日がとてもありがたく、そしてかけがえない日々だと心の底から感じる。

近所には多くの神社が

一人暮らしの車いすでは無理かなと思ってた東京から福岡への移住と、保護犬たちとの日々。昨年までは思ってもみなかった生活だが、やってみてよかったと思う。

移住の顛末と保護犬との田舎暮らし生活。
ログを残すつもりでnoteを始めることにした。


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