やっつけしごと 二
ネタよりもハートを膨大クリエイト インタアネットに向かないひとたち
昨日やっつけで書いた記事(ですらない何か)に載せておいた短歌もどきの、
ネタよりもバズりを狙う インタアネットに向かないひとたち
字数が足りていないことに遅ればせながら気づいたので書き直し。今度は字あまりの始末。
ゲームやパズルなど夢中になってることがあるときは私のnoteはメモと化すわけで、この短歌もメモのさらに下書きあたりに位置するのだけれど、あとから中身みたいなものたちが追いついてきた。よってここにメモ。
そもそもなんでこんな句が浮かんだかというと、自分でもわからない。
そういうのは大抵、普段からぼんやり感じていたり頭のはしっこにあったりする何かの断片なんだろうと思う。
で、後からついてきたものの話。
多分これ書いちゃうと誰のことかわかってしまうのでややためらいつつ、以下。
かつ、記憶と印象のみで書くので間違いは当然あるはず。ご了承ください。
あるマンガ家さんが仕事がほしいと編集さんにお願いしたところ、「とりあえずツイッターでバズってきてください」と言われたらしい。
今はそういう時代なのか……とか、御大はともかく新人さんは大変だなとか、編集さんも楽してるのか余計な苦労が増えてお疲れ様だなあとか、その時点でいろいろな感想があったのだけど、要の部分はそのつづき。
マンガ家さんはそう言われても普段バズってないし、バズり方もわからないし、でもバズれなければ食べていけないし、とさんざんに悩んだ末、ツイッターで日常的にバズっている作家さん(マンガ家さんかどうかは忘れた)と話をする機会に、思いきって聞いてみたらしい。
「どうやったらバズれますか?」
相手の作家さんはいたって温厚に、
「バズり方はわからないけど自分の場合は毎日かならず一つは作品をアップするよう心がけ実行していたらいつの間にか多くの方からイイネを頂けるようになってた」
そう答えてくれたそうだ。
マンガ家さんはなるほど!となり、それに倣って一日一作品を公開するため努力を重ね、今やしっかりバズっておいでです。
このエピソードを読んだ私の率直な疑問。
「敬意はあるの?」
なんというか、その作家さんの作品に対して。
その作家さんが好き、とか、作品が好き、とか、そういうのはないの?と。
「あのひとの才能すごいなあ」より「あのひとバズってるなあ」が先行するの?
「尊敬すべき、あこがれの作家さん」でなく「バズってる作家さん」なの?
「どうやったらバズれますか?」
と聞くのは勇気が要っただろうし手段を選んでいられない懸命さは伝わるけど、敬意などの感情は特に強く表現されていない印象。
一言でいうと、失礼。
私はそのマンガ家さんがバズるまえから好きだったしコミックも持っている。続刊が紙形式で発売される日を待ってもいる。
そのマンガ家さんを知ったきっかけはツイッターでバズっていたからではない。
確かどこかで誰かにオススメされたんじゃなかったかな。バズってる作風とは別の作品を。ツイッターで掲載されてないない作品を。
バズったから売れたマンガ家さん、作家さんは確かにいると思う。
「百日後に~」形式は元祖のワニさん以来いくつも出たけど生き残って書籍化に至ったのはほんとうにひとにぎり。
その誰もが「あわよくばバズり(=書籍化)」と考えていたかなど知りようもない。
ただ、もともとの画力や構成力がしっかりしていたから生き残ったであろうことは確実。あと百日なら百日ぶん、しっかり書ききったことも。
百日前に書籍化のオファーがあったとかいう事情はかなりどうでも良い。
今やあの業界は私が知る以上に複雑で、書籍化も電子までいけても紙は出せないとか、ツイッターでバズることはいわば営業も兼ねてるからどこまでクリエイターさんが対応するのかしないのかとか、すごく大変なんだろう。
逆に大物だと「おはよう」だけでバズるもんなあ。ちょっとずれるけど声優さんとか。
それで芋づる式に思い出したことがある。
大学時代、試験前になるとフランス語のノートを貸してくれと必ず言ってくる子がいた。
二年までは第二外国語は必修なのだが、複数の選択肢があるし、スタート地点はほぼ全員おなじ。フランス語だろうがスペイン語だろうがドイツ語だろうがそれまでふれたことのない言語だ。
別に断る理由もないからノートを貸していたのだけど、そのたびに必ず言われたこと。
「できるやつは良いよな」
先に書いたとおり、第二外国語そのものは不可避だけど選択肢はあった。
それまでフランス語なんてボンジュールくらいしか知らなかったのは、その子も私も変わらない。
できるんじゃないの。
努力をしてるの。
学びたい歴史学に必要なことだから一生懸命やってるの。理解できないことは教授に聞きに行ってるの。ちゃんと教えてくれるんだから聞かない手はないの。
理解できると面白くなるから。興味を持てるようになるから。そういうことをやってるの。
語学が苦手な人もいるだろう。私も数学はさっぱりだ。だから理数系には進まなかった。
もう極端なこと言うと第二外国語必修とか初耳で苦痛なら学部移動でも退学でもすればいいんじゃないの。大学教育は義務じゃないんだし。
それより何より、それが人にものを借りる人間の態度なのか。
失礼だろうが。
と、その場では出てこなかったのでもやもやしつつ頼まれたらノートを貸していた。若かったというか、青かったなあ。今なら絶対に貸さない。わからないところを教えるぐらいはする。
成績Aプラスとバズりはまったく違うけど、
「どうやったらAプラスとれますか?」
と聞かれたら、
「努力してる」
としか答えようがない。
そしてそんなことも想像つかないようなひとはいったいどうなってるんだろうと思う。
「どういう努力してますか?」
なら、却って「私のしていることはやって当たり前のことばかりだから参考になるのかな、それ以前にやりたいことやってるだけで努力っていうほどでもない気がするけどそれを言うとイヤミなのかな」と恥ずかしくなりながらも、何だかんだ答えるだろう。何だかんだノートを貸してたことに比べるとどうということもない。
ネタよりもハートを膨大クリエイト インタアネットに向かないひとたち
この記事もメモなのでまとまりなんてつかないのだが、戦略を持っててそれを活かしてバズることに注力してるひとってネットから離れたらどうなるの?
趣味ならいいけど職(つまり食)に直結するなら、そもそもネットから離れられないの?
SNSには向いてるけどインターネットには向いていなさそう。
ネット上の死がリアルの死みたいになってそう。
あと、バズってる人ってコミュニケーションもうまくやってるイメージあるとか、二次創作界隈だと特にそのへんは顕著なんじゃないのかとか、いろいろあるけどメモなのでこのへんで。残りは紙のメモに書いておきます。
「なんで最初から紙のメモにしないの?」
と聞かれたら、
「途中までネタにしておいて公開してから改めて見ると客観的になれるから」
そんな感じで答えるかなあ。
あとパズルの真っ最中でテーブルふさがってるから紙のメモに書くのも一苦労なのよ。
今夜中に完成させたい。