NVIDIA($NVDA)の会社概要・11月GTCの内容
おはようございます!
今日はNVIDIAの会社概要、商品や歴史についてお話ししたいと思います!もっと早くにこの記事を出したかったのですが、コンテンツが多く内容も難しいので、かなり苦労しました。笑 (直近の決算内容はこちらです!)
下記が過去5年の株価ですが、特に2020年からの勢いがすごいですね!
設立
NVIDIA(エヌビディア)は1993年にJensen Huang(ジェンスン・ファン)、Chris Malachowsky(クリス・マラコウスキー)、Curtis Priem(カーティス・プリム)の3人が「パソコンは将来個人消費者がゲームやメディアを楽しむために使われる物だ」という考えから設立されました。ジェンスンはその前にエヌビディアの競合他社であるAMDにてマイクロプロセッサーのデザイナーとして働いていて、クリスはSun Microsystems(パソコンやパーツ、ソフトウェアを販売していた会社)で電気技師をしていて、カーティスは同じくSun Microsystemsにてグラフィックス・チップのデザイナーとして働いていました。ジェンスンは、台湾生まれで9歳の時のアメリカに移住し、30歳でエヌビディアを設立しました!夢がありますね。
歴史・マイルストーン
1995年:始めての商品、NV1が誕生。セガが初めて3DゲームのバーチャルファイターでNV1を採用
1998年:台湾セミコンダクター(TSMC)との戦略的提携を発表
1999年:GPUを開発、エヌビディア上場
2005年:ソニーのプレイステーション3のプロセッサーを開発
2006年:CUDAのローンチ。これにより、ゲーミングノGPUだけでなくGPGPU(画像処理以外の利用)を可能とする
2010年:世界最速のスーパーコンピューターはエヌビディアのGPUを採用
2015年:DL(ディープ・ラーニング)をサポートできるCPUとGPU等を一つにパッケージしたチップを開発
2019年:エヌビディア・スタジオ、クリエイターが利用できるプラットフォームをローンチ
ビジネス領域
大きく4つのビジネスに分かれています。
Gaming(ゲーミング):一番初めにエヌビデイアのコアビジネスであった。2019年くらいから少しずつ売上に占める比率を6割から5割前後に下がった来ている
Data Center(データセンター):2020年から飛躍的に売上を伸ばしているセグメント。このビジネスの強みはもちろん利益率が高いことと、AWS、グーグルやアジュールの競合になるわけでなく、チップを提供することで戦略的提携をしている
Professional Visualization(プロフェッショナル・ビジュアライゼーション):これはオムニバース、ツインシティーやAIなどのビジネスが含まれる。
Auto(自動運転):今後の自動運転に必要となるハードウェアおよびソフトウェア療法を提供するビジネス
OEM&Other(OEMとその他):暗号資産のマイニングに使うのにエヌビディアのチップが人気を集め、マイニング専用のチップを開発
AMDとの違い
AMD(Advanced Micro Devices Inc.)はCPUとGPU両方を手がけているが、エヌビディアはGPUのみで、画期的なのがGPUをCPUとしても使えるようにアプリケーションを作製したことです。GPUの市場ではエヌヴィディアが83%、AMDが17%を占めています。(数字はこちらから引用)
R&Dの規模も大きく違います。下記は今年の5月時点の記事から引用したのですが、AMDは2年前と比較してR&Dが38%の増加に対し、エヌヴィディアは65%の増加と大きく乖離しています。
11月のGTC(GPU Technology Conference)
最後にエヌヴィディアが開催する最新のAIカンファレンスの内容をまとめました。
CUDA: GPUを幅広く使うことを可能にするプラットフォーム。その中でも、design automationの成長が強くみられる。約3百万人のデベロッパーがエヌビディアを使っていて、5年前の6倍の人数となっている。
ReOpt:ラストマイル・デリバリー(最終拠点からエンドユーザーへの配達)や倉庫内のロジを効率化できるソフトウェア。(キーノートスピーチの21:30-)
cuQuantum:量子コンピューターの実現までにまだ10年、20年かかる中、量子シミュレーターを提供することで、研究の検証がすることができる。
Quantum-2:クラウドを前提としたスーパーコンピューターのパフォーマンスをサポートする。
cuNumeric:データサイエンスや機械学習を提供するライブラリ。
DPU(Data Processing Unit): DPUはネットワークやセキュリティの処理を行うことにより、CPUへの無駄な負担を軽減することができる。
Omniverse:ToyMe(キーノートスピーチの28:15-)という名のCEOのアバターで、会話が可能です、ぜひビデオをご覧あれ! もう一つアバターの発表で凄かったのが、マルチリンガルのアバターで(キーノートスピーチの1:23:15)、目線を保つことができたり、様々な言語で会話ができ非常にリアルです!ジェンスンの予想としてはこのようなアバターが5年以内に商業施設でつ変わるようになるとの思惑です。3つ目に大事なのが、デジタル・ツインの構想です(キーノートスピーチの52:20-)。VRを使って、現実の世界の風景・構造をそっくりそのまま作ることで、様々なシミュレーションが可能になるとのことです。例えば、シーメンスプラントの事例で、デジタル・ツインを作成することにより、侵食を正確に予測することにより点検回数を減らすことができ、計画外の停止を7割も削減できるとしています。
DOCA1.2:データセンターのインフラにセキュリティを強化する機能。
Clara(クララ):新製薬の開発をサポートするAI・機械学習のフレームワークやアプリケーションを提供する。
Edge Computing:最近よく耳にする言葉で、簡単に言うとクラウドやデータセンターで処理をするのではななく、使用しているデバイス自身でデータ処理を行えるようにしたモデル。これをすることにより、クラウドやデータセンターではコストが高くかつ時間がかかるデータ処理も行えるようになる。
以上、エヌビエィアのビジネス内容のサマリーです!