暗号資産:最新ニュース2022年2月号
おはようございます!
2月にて暗号資産の世界で何が起きたのが一緒に振り返ってみましょう。(先月のこちらから)
暗号資産全般
『2016年のBitfinexハッキングに関わっていた夫婦からBTC$3.6Bを押収』
テッククランチ、2月8日の記事(日本語版):
”DOJ seizes $3.6B in bitcoins after busting entrepreneur couple in Bitfinex laundering scheme”
米国司法省が約9万4千のビットコインを押収、実際に2016年に盗まれたのは約11.9万ビットコインであった。捕まったのはイリヤ・リヒテンシュタインとヘザー・モーガンで、二人ともテック・スタートアップに関わっていたようで、リヒテンシュタイン容疑者は有名なYCombinatorからファンディングを受けたスタートアップを設立した。
『スーパーボウルの広告でアプリへのアクセス急増から、コインベースのアプリ・クラッシュ』
NYポースト、2月14日の記事:
”Coinbase shares slip during app crash after Super Bowl ad”
スーパーボウルの広告で、「2月15日までにコインベースにサインアップすれば、BTC15ドル(約1800円)を無料プレゼント」というキャンペーンを実施したところ、1分間で2千万件のアクセスがあり、当初想定していたアクセス数の6倍であったという。
『暗号資産取引所のバイナンスがフォーブスへ$200m投資(約230億円)』
CNBC、2月10日の記事:
”Binance, led by the world’s richest crypto billionaire, is taking a $200 million stake in Forbes”
世界最大の暗号資産取引所であるバイナンスが、104年の歴史をもつ出版社のフォーブスへ戦略的投資。$200mの資金はSPAC上場に使われると噂されている。この投資により、バイナンスはフォーブスのトップ2の保有者で、もう1社は香港のIntegrated Whale Mediaである。バイナンスのCEOのCZ(Changpeng Zhao)は投資の理由として、Web3ツールやインフラ投資に大きくメリットを寄与できる業界・会社に投資をしない理由はないとコメント。
DeFi
『Aaveが分散型ソーシャルメディアをポリゴンでローンチ』
Decrypt、2月8日の記事:
”DeFi Project Aave Launches Decentralized Social Media Platform on Polygon”
Aave(アーヴェ)のデベロッパーがLens Protocol(レンズ・プロトコール)という名前で、"Web3、スマートコントラクトによるソーシャルグラフ"を始める。ユーザーはNFTのプロファイルを作成し、そのNFTにコンテンツやコメントが全てリンクされる。
『ソラナ急速成長、ポリゴンとイーサーに大きく近づく』
ZyCrypto、2月9日の記事:
”Solana Proves Formidable With Rapid Growth In Daily Active Addresses, Neck and Neck With Polygon and Ether”
ソラナの1日のユニーク取引アドレス数が一気にポリゴンとイーサリアムに近づく。3つのプロトコールは色々違う性質をもつが、一番特徴的な違いとしては、イーサリアムは取引の正当性を確認するのにproof-of-workを使っていて(向こう1年でproof-of-stakeに移行するが)、ポリゴンとソラナは初めからproof-of-stakeを使用していて、取引手数料が大きく低い利点を持っている。
『ポリゴン、3社から$450mの資金調達』
テック・クランチ、2月7日の記事:
”Polygon raises $450M from Sequoia Capital India, SoftBank and Tiger Global”
時価総額約$13Bで、$450mの資金調達をインドのセコイア・キャピタル、ソフトバンク、タイガーグローバルから受ける。ポリゴンはLayer-2(もしくはside-chainプロジェクトとも呼ばれる)を提供することでイーサリアムが一番の問題としている拡張問題を解消しようとしている。また、分散型のAWS、Web3も目指しているという。
NFT
『NY証券取引所、NYSEの商標をNFT取引所の名前として申請』
ロイターズ、2月16日の記事:
”NYSE moves closer to NFT trading with trademark application”
NFTの人気は止まらず、ついにはNY証券取引所も自社のNFTマーケットを作成する動き。
『国際オリンピック委員会、NFTを使ったモバイルゲームを開始』
ロイターズ、2月3日の記事:
”IOC launches Beijing Olympics-themed mobile game with NFTs”
アプリの名前は「Olympic Games Jam: Beijing 2022」で、play-to-earn式で、ゲームをすればNFTをもらえるような仕組みになっている。スノボーやスキーのゲームができ、オリンピック・ピンのNFTを買えたりする。
メタバース
『ソニー、2代目のVRを発表』
PlayStation.Blog、2月22日の記事:
”First look: the headset design for PlayStation VR2”
PS5ファミリーと同様のデザインテーストで、PS5がデザインされたときもVRヘッドセットを視野に入れたものであった。発売開始は2022年の終わりを目標としているが、遅れる可能性もある。
『ピーター・ティール、メタ(フェイスブック)の取締役を退任』
NYタイムズ、2月7日の記事:
”Peter Thiel to Exit Meta’s Board to Support Trump-Aligned Candidates”
2005年からメタの取締役として活動していた、有名投資家・起業家のピーター・ティールは中間選挙の支援に注力をおしたいとの理由で退任を告げたという。
『メタバースの普及は残念なくらい遅いかも』
コイン・マーケットキャップ、2月11日の記事:
”Metaverse Adoption May Be Disappointingly Slow”
調査会社のガーナーは2026年までに人口の25%が最低でも1日1時間メタバースで時間を費やすとの結果を出した。比較として、全世界の35.6%が1日約2時間半フェースブックに時間を費やしているとされています。