好決算!Doximity($DOCS)の解説
こんにちはー!
先週に引き続き、本日も注目している会社の簡単な解説をしたいと思います。今日は、ドクシミティー!こちらも最近素晴らしい決算発表をし、綺麗な上昇を見せています。
会社・サービス概要
ドクシミティーは簡潔にまとめると、医療従事者が仕事を円滑に進めるために作られたデジタルプラットフォームです。現在複数主要なサービスがあるのですが、ベースにあるのが医療従事者専用のリンクドインやフェイスブックのようなコミュニティです。
医療従事者からすると、このコミュニティに入りアプリを使うメリットとしては、①他の専門家と繋がり意見を聞ける(2021年6月末時点でアメリカで80%以上の医師、50%以上の看護師・アシスタントがプラットフォームに参加)、②新しい医療技術・薬品の記事が常に更新される、③作業がデジタル化され簡素化、④採用に関しても検索・前職の調査が簡単にできる、⑤患者からも信頼できるプラットフォームから医師の専門・背景等を知れる。
また、薬品製造会社から利用するメリットとしては、薬品等を医師に宣伝するにあたり、効率的に該当する担当医師を探すことが可能ということです。(2019年には薬品製造会社は薬品の宣伝・活動費として医師に対して使った金額がアメリカでは23.3bn USD、だいたい2.5兆円くらいです。)
第1四半期決算
上場してから初めての決算報告だったのですが、本当ぶっちぎりの内容でした。売上高は前年同期比+100%、Non-GAAP利益率(対売上)は43%(会計基準に基づく利益率は36%)と既に黒字という驚き以上に、衝撃の利益率でした!
また、下記は上場するときに必要なS-1資料からとった過去3年間の財務数値です。(千ドル単位で、利益はNon-GAAPです)売上の伸びと比較して、利益と営業CFの成長がすごいのが分かります!
売上成長に貢献している大きな理由は、既存顧客維持率が167%と非常に高く、病院や薬品製造会社が80%の売上を占めていて、既存顧客に対しても、より多くのサービスを提供(upsell)することができています。
また、商品内容のハイライトとしては、一つ目はDoximity Dialer(ドクシミティー・ダイラー、医師が患者に対してアプリを通じて直接電話ができるアプリ)は現在アメリカ医師の30%以上が使用しています。これは、アメリカの医療法に関連した事象なのですが、個人医療情報保護の観点から医師は病院内の電話でしか患者と電話ができないのを、アプリを通じるとその弊害がなくなるのです。また、UpToDateという研究データに基づく医療判断のサポートをする会社とパートナーを組み、医師が患者との面談の際にデータを簡単に参照できるようにしています。
二つ目はResidency Navigator(レジデンシー・ナビゲーター、医学部を卒業したての学生に、4500種類ある医療インターンシップのどれを選べば良いのかをサポートするアプリ)で、インターンシップの面接準備や、40%以上の医師が他の医師と結婚することから、今四半期にはマッチング機能も追加しています。(さすがアメリカの発想ですよね!)医学部卒業生の90%はこのアプリに登録しているとのことです。
ガイダンス
第二四半期に向けては、売上は約7千4百万ドル(成長率63%)、Non-GAAP利益率は37%を予想しています。通年のガイダンスとしては、売上約2.9億ドル、Non-GAAP利益率は36%。決算報告コールでも質問がいくつかあったのですが、第一四半期はコロナの関係から売上成長率は正常値ではないと考えているため、ガイダンスは第一四半期より抑えめとなっています。それでも、素晴らしい内容ですよね!
また、ぜんぜん違うお話ですが、ドクシミティーのCFO推測30代前半の女性でして、かっこいい!!いやー、勝手に親近感が湧いていて、大尊敬です。
まとめ
今後、期待の星のドクシミティー!やはり、医療関係は夢がありますよね。次の決算もサマリーをしたいと思います♫
ちなみに、決算報告コールの議事録を見たいかたはこちらです!
では、素敵な日曜をお過ごしください!