Microsoft($MSFT)のFY22.Q1速報【好決算!】
おはようございますー!
決算報告シーズン真っ只中になりましたね!ワクワクです♫
最近は好決算シリーズを投稿してきたのですが、今回から形式をもう少し形式を整えて決算サマリーをお伝えしたいと思います!今までと同様に、売上・EPS・営業CFの結果以外にも、ガイダンスとアナリスト予想の比較、またおそらく、多くの方も使われているCAN SLIMの検証方法も用いたいと思います(27日は速報で簡易版を出すので、CAN SLIM等詳細は以後更新したいと思います)!
FY22Q1:決算速報サマリー
売上:○、EPS:○、ガイダンス:○
売上
$45.3B / YoY+22%増(ガイダンス$43.3B-$44.2B、アナリスト予想:$43.97B)
*前年同期比で25%以上には達していないものの、ここ4四半期連続増加
EPS
Non-GAAP:$2.27 / YoY+25%増
*前年同期比で25%以上には達していないものの、ここ4四半期連続増加
GAAP:$2.71 / YoY+49%増(アナリスト予想:$2.07)
*Non-GAAPとGAAPの差は$3.3B net income tax benefit(税務上の利益)によるもの
一株当たり営業CF
$3.24 / YoY +28%増 / vsEPS +20%
*最低でも一株当たり営業CFがEPSより20%以上であること、ここ2四半期下落傾向
ガイダンス
FY22Q2売上合計 $50.15B-$51.05B はアナリスト予想 $48.92Bを上回りました!
セグメント別売上は
①Productivity & Business Process(Office、LinkedIn等): $15.7B-$15.95B
②Intelligent Cloud(Azure): $18.1B-$18.35B
③More Personal Computing(デバイス、ゲーム等): $16.35B-$16.75B
またこちらの売上は、10月に買収したAlly.ioからの貢献は含めていません。
その他ガイダンス:COGS $17.2B、販管費 $12.7B-$12.8B、営業外損益は±0、税率は17%。簡易的に純利益を計算すると$17.8Bとなり、EPSは$2.35前後と予想できます。
決算コールでも複数のアナリストから「おめでとう」の声が聞こえました!アナリストからはインフレ、労働市場、サプライチェーン等の質問が出ていました。以下、要約します。
・質問「今後インフレがどのようにビジネスへ影響するのかと、価格だけではなくクラウドに移行することによってどのようにインフレに対応するのか」・回答「一つ目は、いかに生産性を上げられるか。例えばサプライチェーンの制約についても工場の無駄を最小限に抑えて、生産性をあげることによって効率化することができる。また、顧客の観点からも価格に関わらず、適切なサービス・商品を迅速に提供することにより、クラウドの付加価値を早くに引き出すことができる」
・質問「テック市場での採用難についてどう対応しているのか。また、サプライチェーンにも関連して今後のCapex額もかなりの金額なので、見通しについて。」・回答「LinkedInのサービスによって、労働市場にてより適切なマッチングを提供することに力を注いでいます。また、採用難の中一人一人の生産性も重要になってくるのでマイクロソフトのツールにより、無駄な時間を省けるようにしています。また、マイクロソフトでは前年比で+14%人員増となっています。また、Capexについてリードタイムが長いものの、今までの予想は適切であり、次の四半期も需要が共有を上回ると予想している。」
・質問「Edge Computingについて最近よく業界で話題になっているが、programmable edge市場規模についてはどう考えているか。マイクロソフトとしてどのようにアプローチしようと考えているのか。」・回答「5年前にもハイブリッドコンピューティングについて話していて、その時もアジュールはクラウド機能を持ち、その上でアプリーション稼働については分散型クラウドという方向だった。また、アジュール・アークはどのクラウド環境でもコントロールパネルとして機能するものであり、良いポジショニングを持っている。」
補足:Edge Computingとは分散型アーキテクチャで、低レイテンシ(低遅延)、ネットワーク負荷の軽減、セキュリティ強化などの特性がIoTの課題を解決できると期待され、製造業や農業、小売業など幅広い分野で活用が進んでいる。IoT端末などのデバイスそのものや、その近くに設置されたサーバでデータ処理・分析を行う分散コンピューティングの概念である。クラウドにデータを送らず、エッジ側でデータのクレンジングや処理・分析を行うためリアルタイム性が高く、負荷が分散されることで通信の遅延も起こりにくいという特長を持つ。
データを集中処理するクラウドに対し、データを分散処理するのがエッジコンピューティングだと言える。
では、素敵な水曜を!!