【IBD・オニール式シリーズ】:5つの売却ルール
本日はまたまた【IBD・オニール式シリーズ】です!IBDでアーカイブされたビデオは優良な情報が多くあり、CANSLIMの本を読んだ方でも良い復習となります!またIBDのチャートサービス、Market Smith(マーケットスミス)を持っていない方(私!)でも参考になる内容です。
今回のIBDのセミナーは『5つの売却ルール』をピックアップしたいと思います。(セミナーのビデオを視聴されたい方はこちら!また、前回の『ブレイクアウト以外の買いシグナル4つ』の記事はこちら)
#1.購入価格から7−8%下落したときに必ず売却
・7−8%損切りルールは絶対
・損を小さく保ち、買いポイントを間違えたのを認識できる(また、適切な買いポイントでいつでも買い戻せる)
・補足:市場が閉まる15−20分前まで待つこともOK。逆指値を入れとくのではなく、アラートだけにしておくと不要な売り抜けは防げる
保険と同じ考え方。激的なロスを防ぐための保険。
マーケットスミスは買い入れポイントを青色で、売却ポイントを赤色で自動的に示してくれます。
アイチーイーの事例
↓↓3月9日時点ではカップ・ウィズ・ハンドルを形成し、買いポイントに到達。(赤い矢印の箇所)
↓↓数日後、ブレイクアウトに失敗し、赤色の損切りポイントまで下落。通常、青色の買いポイントに到達した後は、強気の上昇を期待。
↓↓そのまた数日後、19日には再度、買いポイントへ到達。
IBDプレゼンター『また買いポイントに戻ることは、幾度も発生するので、損切り失敗したと思うかもしれないけど、大打撃を防ぐためにはルールを守ることが重要』
↓↓19日の買いポイントからまた下回り、今回は2ヶ月間でズルズルと50%ほど下落。この様なケースを防ぐために#1の損切りルールは絶対。
#2.大部分は買いポイントから20−25%上昇で売却
・歴史的に見ると、株価が買いポイントから20−25%上昇した後、休憩に入ることが多く、株価が動かないか下落してべースを形成することが多い
・これは通常の動きで、株価にとっても次のブレイクアウトの準備のために健康的
・補足:これは#1のルールのように絶対ではないが、せめてポジションの少しは利確することをお勧めする。もし、これから世を変えるような画期的な会社であると思うなら、#3ルールを参照。
IBDプレゼンター『売却は本当に難しく、ビル(オニール)も買うより売りの方が10倍くらい難しいと言っていたのを覚えている。あと、損切りは白黒はっきりしているので嫌でも簡単だが、#2は本当に苦労する』
私も、これは非常に非常に同感しました!特に今回の12月の調整でも痛感しました、30−50%くらい利が乗っている銘柄が水の泡になってしまったものが多かったです。
QA:
・大部分とはどういう意味?:個人的には50%だが、人や銘柄によって本当に違う。強い確信がある場合は25%や10%とかに調整しても良い。でも、確実に幾らかは売る。
マーケットスミスでは利確ポイントを緑色で教えてくれます。
ウィリアム・ソノマの事例
↓↓1月12日に買いポイントに到達。
↓↓1月26日には利確ポイントに。
アイチーイーと比較して分かるように、このチャートのように買いポイントから階段式にグイグイ上がっていく銘柄が良いあるべきブレイクアウト。
IBDプレゼンター『頂点で売れることはまず稀で、売ってから数日後悔することも全然ある。でも、もう少し長い期間で振り返ると正解だったことがほとんど』
↓↓29日には利確ポイントを突き抜け下落
IBDプレゼンター『年度末に自分のトレードを振り返るのは非常にお勧め。どこで利確や損切りすべきだったかを振り返ると、自分の間違いに気づき次の時に役立つ。』
#3.もし20−25%の利確ポイントを超えた場合、移動平均線を売却ポイントに使う
・21日指数平滑移動平均線:株価がはっきりと21EMAを下回り、かつ平均より多い出来高の場合、多くの場合50日移動平均線へ下落するシグナル
・50日移動平均線:ビル・オニールの王道の売却シグナルの一つ。大きな出来高を伴い50日移動平均線を下回った場合売却
・補足:21EMAを下回った場合、ポジションの50%を売却することを検討(これもマーケット終了まで待つのもOK)
IBDプレゼンター『含み損になっている銘柄は移動平均線考えない』
テスラの事例
↓↓①が買いポイントだとして、緑が21EMA、ここを下回った時点(②と③)で売り
#4.後期のブレイクアウトについて、利確・損切りを早めに
・後期ステージのブレイクアウト(すでにブレイクアウトが何回か起きている場合)は天井をついている可能性があるため、失敗の確率が高い
・補足:リスクリターンは1:3で考えるのがベスト、後期ステージの場合利益が10−15%しか取れない場合、損切りも3−4%に縮小させる
マーケットスミスではどのステージであるかを示してくれます。
テラドック事例
↓↓青色の買いポイントに到達
↓↓その後、なかなか20%ー25%の利確ポイントに到達せず。
#5.決算報告に向けて
・利益が乗っているかによって決算前に売るかホールドするか決める
・補足:リスク許容度と当年のパフォーマンスによる
IBDプレゼンター『個人的には決算通じて持つか持たないか、どちらかに決めて全銘柄同じ対応をお勧めする』
プレゼンターの中でも10%くらいの利が乗っている場合のみホールドする人と、決算は売りシグナルが出ていない限りホールドする人に分かれていました。
以上、本日は5つの売却ルールについてでした!どうでしたでしょうか?
ぜひ、ご自身の2021年のトレードを振り返ってみて、売却ルールを使った場合、どのような結果になったかをみてみるのはいかがですか?
私も今年一年の振り返りにしてみたいと思います!
では、素敵な水曜とクリスマス週間を♪