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【IBD・オニール式シリーズ】: バーチャル・トレーディング・サミット!
こんばんわー!
今日は、先週末開催されたIBDの無料トレーディングセミナーをまとめました!これは2ヶ月毎に無料で開催されている2時間のセミナーで、歴史的なチャートだけでなく、直近のマーケットも見ながらオニール式のマーケット状況を理解するのに重要なディストリビューション・デー(売り抜け日)やフォロースルー・デーの解説をしてくれるので、非常にためになります!(日本時間には辛い午前1:30開始なので参加が難しいと思うので、記事を参考にしていただければと思います。)
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この【IBD・オニール式シリーズ】シリーズは5回目の連載です。これまでの記事はこちらのマガジンにまとめたので、どうぞ!
ディストリビューション・デー
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ディストリビューション・デー(売り抜け日)とは
ディストリビューション・デーはマーケットの天井を察知するために探す事象です。この事象が特定の期間の間に特定の回数以上発生したら、その後マーケットが下落に転じることを予想するものとなります。
下記が、実際の事象を探す要件となります。
主要指数(S&Pやナスダック)が前日より大きな出来高でかつ0.2%以上下落
4、5週間の間で上記の事象が5、6日発生したら、上昇トレンドを下落トレンドへ変えることが多い
フォロースルー・デー(後ほど説明)が認識されたら数えをリセット
セミナーの質問で「本当にたったの0.2%でカウントするの?」とありましたが、開催者は「確かに小さく感じるかもしれないが、歴史的なチャートを分析してもダウントレンドへの切り替えのサインである可能性が高いと証明されている」とのことです!
いくつか歴史的な例を見ていきましょう。
ナスダックー2007年、2008年
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ここで示されている1−5の番号が、ディストリビューション・デーです。その後一年、厳しい相場だったのがわかります。
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これを見て学びたいのが、ディストリビューション・デーが重なり、「Market in Correction(調整相場)」に入ったら、基本的には速やかにリスクを大きくと抑えにいくことが重要ということです(つまり現金を増やし、資産を守りにいきましょう)。調整相場の間、どれくらい下げる・調整が入るかは誰もわからないので、後ほど説明するフォロースルー・デーが確認するまでは売買は控えましょう。
ちなみに、18日の火曜から相場は「Market in Correction(調整相場)」です!
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では、調整相場に入ったら何をすれば良いのでしょうか?上昇相場に戻るのを待ち、トレードは控えるということです。では、「Confirmed Uptrend(上昇相場)」はどのように確認するのでしょうか?
フォロースルー・デー
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フォロースルー・デーとは
フォロースルー・デーとは、ディストリビューション・デーとは逆で、フォロースルー・デーの条件に合った事象が特定の期間で発生すれば、下降トレンドが底を打って、上昇トレンドへの転換を示すものとされています。
具体的な条件は以下です。
調整相場から上昇相場への転換を示す非常に重要な変換点
調整相場の中、主要指数(S&Pやナスダック)が前日より大きな出来高でかつ前日より高い(1%-1.25%)価格で終わる
フォロースルー・デーの後100%、上昇トレンドに入ることはないが、上昇トレンドの100%がフォロースルー・デーから始まっている
フォロースルー・デーは市場の底値(前日比プラスで終わった日)から4日目以降で初めてカウントされる(3日目の後にまた下落傾向になることも多くあるため)
フォロースルー・デーの後、終値が新底値を打てばリセットされる
こちらも、実例を見ていきましょう。
S&P500ー1974年、2009年
下記の表の❶が下降トレンドの市場にて初めてのラリー(上昇への推し)が起きた日でした。その後❷の4日目でフォロースルー・デーが確認されています。
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上記の表は$666.79で底打ちしてから5日目で、フォロースルー・デーが確認されてます。
ナスダックー2011年
ここで皆さんに質問です、下記の❸はフォロースルー・デーに該当するでしょうか?前日より出来高が高く、かつ終値も1.25%以上です。
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答え:該当しません!これは、底値を打ってからまだ3日目と、まだ市場が不安定な状況にあるからです。
買い入れの最高の窓
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窓とは
フォロースルー・デーが起こった直後の最初の数週間が一番良いブレイクアウトが起こる(絶好の買い場)
調整相場は良い銘柄の株価を押さえつけるが、相場が良くなれば爆発的に動く結果となる
相場の種類のまとめ
「Confirmed Uptrend(上昇相場)」
ファンダメンタルが強い株に注目すること
フォロースルー・デーがあったからといって、必ずブル(上昇)トレンドが続く訳でないので、徐々に相場に入ること
引き続き売買規則を守る
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「Uptrend Under Pressure(圧力下の上昇相場)」
新規買い入れは注意する
持株のディフェンス・プレーを決めておく
引き続き売買規則を守り、柔軟に対応する
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「Market in Correction(調整相場)」
新規買い入れは避ける
利確&損切りをする
ウォッチリストを更新し、次の上昇相場に備える
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直近の相場の事例
ナスダックー2021年
↓ Confirmed Uptrend(上昇相場)↓
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↓ Uptrend Under Pressure(圧力下の上昇相場)↓
18日の出来高も非常に高い
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↓ Confirmed Uptrend(上昇相場)↓
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↓ Uptrend Under Pressure(圧力下の上昇相場))↓
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↓ Uptrend Under Pressure(圧力下の上昇相場))↓
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上記の圧力下の上昇相場で注意したいのが、ディストリビューション・デーが5日間連続となっているので、よりシビアな下落という理解です。
売却ルール
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オニール氏:「株式市場で大きく勝つには、毎回勝つのではなく、自分が間違っていた時にいかに損失を最小限に抑えられるかだ。」
また、売却の場合9割はテクニカルを参考にし、ファンダメンタル(企業業績等)は1割だそうです。これはどれだけ優秀な企業でも、相場やチャートが悪ければ売られてしまうということです。
守りの売却
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必ず、必ず、自分の購入単価から8%下落した時に売却する
講師の方もいくつも事例を出されていましたが、口を酸っぱく「必ず損切りをする」と言われていました。これは、例えば下記のイエティーを例に見ると、青いエリアで買ったとします。その後、二日連続大きく下がってしまい、売りエリアの赤のところまで来てしまいました。ストップロスをかけていなければ8%以上の損失となっているかもしれませんが、この日の間に売却しましょうとのことでした。
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11月11日で売っていなかったらより悲惨な目に遭っていたかもしれません。
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*講師の方によっては、厳密な売却ポイントが違ったりはします。例えば、USチャンピオンになったデイビッド・ライアン氏は、週の終わりまで待つこともあると仰っていました。もしくは、違う人は、イントラデー(1日の内の動き)では見ずに、マーケットが終わる直前で8%であれば売却すると提供は人それぞれでタイミングは少し違えども、皆確実に損切りを速やかに行なっています。
攻めの売却
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上昇トレンドの中、利確する
20%の利益で一部利確する
もちろん、成功している銘柄については、そのまま上昇をし続けて欲しいので、売却するのが勿体無いという精神に陥るのは良くあることです。ただ、私もそうですが、去年それで大きく痛い目に遭っています。利確をしなかったからこそ、秋口に入ってからの下落相場で泣き目を見ました。
事例:テスラ
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例えば、上記の例で青い買いポイントで入った人は、一部この時点で利確をします。
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一部利確したことで、$1243の高値は取れなかったですが、その後ポジションを増やしたければ、売却した時点より安値で買えたこととなります。
現時点を見ると、10月末の$1100台で一部利確しとけば良かったと思うでしょう。
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ボーナス:カップ・ウィズ・ハンドルの解説
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購入のタイミングを測るのにさまざまなパターンがありますが、何といっても王道はカップ・ウィズ・ハンドルです!
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認定条件
カップを形成する前に、最低でも30%以上の上昇を見せている
調整期間は最低7週間
高値から20%ー30%の調整
ハンドルの形成は、カップの高さの上半分で構築される
ハンドルの下の部分で出来高が枯渇する
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購入条件
購入ポイントは、ハンドルの一番上から+10セントまで
ブレイクアウトは、出来高が最低でも平均の50%以上
購入ポイントの5%を超えた時点では購入しない
事例:オアシス
青色の購入ポイントに到達
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その後、華麗な上昇を遂げる
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以上、今日はIBDが開催したバーチャル・トレーディング・サミットのまとめでした!いかがでしたでしょうか?相場が悪いので、このように売買ではなく知識を増やすために時間を費やしていきたいと思います!
では、素敵な一週間を!
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