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暗号資産:2022年注目すべき暗号資産総まとめ②『大いに期待レベル・①』!

こんにちはー!

今日は、先週に引き続き、アダム・コチュラン氏が昨年末に投稿した『2022年に大きく成長すると見込んでいる買物リスト』と題した206ツイートをピックアップ、第二弾です!第一弾を読んでいない方は、アダムが一番期待しているプロトコールの説明をしていますのでこちらの記事を先にどうぞ!

大いに期待レベル・パート①!

先週は上記の図の一段目を見たのですが、今週は二段目の『大いに期待レベル』を見ていきましょう。

さて、この大いに期待レベルはアダムが2022年に大きな動きを見せると思っている暗号資産で、特に同じサービスを提供している他の暗号資産と比較して強いことと、2021年に売られ過ぎているからということです。
左から:リフレクサー($RAI)、カーブ($CRV)、アルケミクス($ALCX)、バランサー($BAL)、ゼロエックス($ZRX)、フラックス($FXS)、リボン($RBN)
暗号資産一つ一つかなりコンテンツが盛りだくさんとなりますので、長くなりすぎないよう、今日は初めの4つの暗号資産についての解説となります!

リフレクサー($FLX / $RAI)

ステーブルコインの枠組みで2022年で期待が大きいと考えているのが、リフレクサーです!(注意:$FLXはリフレクサー以外のトークンも同じティッカーを使っています)

$FLX、2022年1月16日時点の設定来チャート


アダムのリフレクサーに期待する内容を見ていく前に、そもそもリフレクサーの仕組みを簡単に理解しましょう。

リフレクサーとは?

2020年5月にステファン・イオネスクとアミーン・ソレイマニによりホワイト・ペーパーが発行され、$RAI(ライ)という通貨を立案しました。RAIはメーカーダオが発行したMCD(マルチ・コラテラル・Dai、複数担保DAI=新しい$DAI)を基礎に作られたのですが、DAIは元祖ステーブルコインといった存在です。

DAIとRAIは大きく3つの違いがあり、一つ目はRAIは人の介入を最小限に抑えるよう作られました。というのは、RAIは他のステーブルコイン同様に、担保を過大に入れているのですが、イーサリアム($ETH)のみを担保として受け入れています。(過大担保とは、例:RAIの価値の150%の価値の$ETHを担保として入れている)元々、DAIもイーサリアムのみを担保として作られたのですが、2019年11月にを投票の結果、新しいDAIをローンチしました。リフレクサーは、このDAOの投票形式(Decentralized Autonomous Organization=分散型自律組織)も結局は人の手が介入するのため、真のDeFiを達成するにはできる限りプログラムに頼るような設計にしました。
二つ目の違いは、自動の換算レート設定を組み込むことです。
最後の違いは、オラクルの導入です。オラクルとは、スマートコントラクトの記事で少しお話ししましたが以下の内容です:

ブロックチェーンでは、外部の情報を新たに検索することができません。ただ、契約に第三者の情報ソースを使うようにコードを組むことはできます。第三者の情報ソースとしてオラクルを使うことにより、幅広いスマートコントラクトが実行できます。オラクルは様々なデータを収集し、スマートコントラクトが使えるようにするサービスを提供しています。もちろん、情報源が改ざんされていないなどの信用があるオラクルのみが使われます。有名なオラクルの例でいうと、チェーンリンク(Chainlink)ですが他にも複数存在しています。

RAIの目的は他のステーブルコインとは違い、米ドルなどの既存通貨を複製するのではなく、純粋な暗号資産の安定通貨を作ることです。そのため、特定の既存通貨に連動(ペグ)するのではなく、アルゴリズムを使って達成できるような構造を目指しています。
何故、純粋な暗号資産の安定通貨が重要なのかと言うと、
①元々、ビットコインは既存通貨のインフレリスクのヘッジとして作られた
②しかし、現在暗号資産全般、価格のボラティリティが非常に激しい
③かつ、最近ではグロース株との連動が増している
④USDC等、既存通貨と連動したステーブルコインでは結局暗号資産の意味がなくなる

また、リフレクサーはRAI以外のより純粋な暗号資産の安定通貨を一般化するために、『The Money God League』(お金の神のリーグ)と言うプロジェクトを立ち上げました!
ようやく、$FLXに辿り着きましたが、RAIプロトコールのセキュリティを管理するために作られたのがアン・ガバナンストークンの$FLXです。FLXの役割を詳細に見ていこうと思うと、かなり長くなってしまうのでここでは割愛します。(ステファンが書いた説明記事はこちら

アダムが$FLXに注目している理由

  1. DAI以降、初めてのステーブルコイン界隈での大きなイノベーション

  2. ステーブルコインはまだまだ成長するエリア

  3. 強いチーム、アドバイザーとしてメーカーダオの創立者の一人が参加、またメーカーダオの大きな投資家も参加

  4. これらの強い基盤にもかかわらず、$FLXのマーケットキャップは$87mと小さい

  5. RAIはカーブとコンベックスでの報酬として追加され、他のプロトコールでの採用が見られる

  6. 他のステーブルコインに対して規制が強まる中、純粋なイーサリアム担保のRAIの信頼が強い

  7. インフレのリスクが高まっている中、一つの国の通貨・政府に連動するステーブルコインは同じくリスクが高く、それを避けられるのがRAI

  8. The Money God League』は他のプロトコールがステーブルコインを作成しやすいようにした。これは素晴らしいことで、「業界の2位であれば自分のブランドを広告するが、首位であれば業界自体を広告する」と言われるくらいで、リフレクサーがステーブルコイン業界自体を盛り上げようとしているのは良い兆候

  9. もちろん、新しいプロトコールにお金が回ってくるのに重要なのがインセンティブ(高い利回り)ですが、現在1月16日時点でFLX/ETHペアで58%の利回りです。

FLXのインセンティブ

カーブ($CRV)

カーブの特徴については先週の記事でお話ししましたので、こちらを参照ください!

$CRV、2022年1月16日時点の設定来チャート

アダムが$CRVに注目している理由

  1. カーブ2.0へのアップデートは、ステーブルコインだけでなく他の暗号資産も取り扱うようになる

  2. 現在スシスワップやユニスワップで扱われているプールがカーブやバランサー、ゼロエックスへ移行する可能性大。特にユニスワップは複雑性からプロ以外には敬遠される

  3. 上記2つの要因により、出来高の大きな拡大が期待できる

アルケミクス($ALCX)

アルケミクスはこのレベルの中で最もリスクが高い暗号資産ではあるが、共にリターンも期待できるとしています。

$ALCX、2022年1月16日時点の設定来チャート

アルケミクスとは?

アルケミクスは2021年5月にホワイト・ペーパーが発行されたのですが、DeFi初めての「自動ローン返済」の仕組みを適用しました。これだけですと、アルケミクスの凄さが伝わらないと思うので、以下の事例を見ていきましょう。

アルケミクスの仕組み

例えば、上記のように100万円相当のDAIをアルケミクスに預けたとします。その100万円のDAIはヤーンのヴォルトに預けられ、利回りを得続けます。そこで、預けた100万円を担保に、マックス50万円のalUSD(アルケミクスのUSDに連動した通貨)を無利子で借入ることができます。alUSDの使用用途は固定されておらず、好きに使えます!では、何故無利子で借入が可能になるかというと、ヴォルトから発生する利子により、アルケミストはその10%を収益として得て、残りの利子はローンの返済に充てられるからです。また、担保金を引き出したい時は、借入の50万円を自分で全額返済すれば良いだけです。
つまり、自分の将来の利回りを担保に借入をしているのです!かなり画期的な仕組みですよね!「でも、100万円を担保に入れているのだから、50万円しか使えないの、損なんじゃないの?」と疑問に思うかもしれません。しかし、もし、100万年を担保に入れていなければ、50万円を自由に使い、50万円をどこかにステークして利回りを得られるようにすることとなります。そうすると、半値の50万円で100万円と同等の利子を得ようとするとリスクが高い資産に移行しないと行けなくなりますよね?また、アルケミクスのサービスを使う人と、アルケミクス自体の利害も一致していることとなります。アルケミクスは、良いサービスを提供することで、継続的により大きな資産を預けてもらえることで収益が伸びます。

他にも、担保を入れて借入を行えるプロトコールは複数ありますが、問題は担保に入れる暗号資産の価格変動が大きいため、知らない間に担保金必要額を下回り、担保金が解消されてしまうことがあります。アルケミクスの場合は、このリスクも無くなります。
もちろん、新しい仕組みのため、まだ見えぬリスクは色々あります。現在もアルケミクスv2で改善を図りローンチの準備を進めているところです。

アダムが$ALCXに注目している理由

  1. 今後、他のプロトコールの基盤となるような活気的なアイディアである

  2. 自動化ローン返済により、ダウンサイドのリスクにフロアがあり、投資家がよりレバレッジを効かせて投資をすることができる

アダムとしては、アルケミクスは数年単位で損失が出ても、ホールドする準備をしている暗号資産の一つとのことです。

バランサー($BAL)

2021年にも期待していた暗号資産の中で、アンダーパフォームしたものの一つだそうです。しかし、大きなチャレンジを乗り越え、より期待が高まり長期的にAMMのトップの座を獲得できると信じているようです。

$BAL、2022年1月16日時点の設定来チャート

バランサーとは?

AMM(automated market maker、自動化されたアルゴリズム取引によって特定の市場に流動性を提供するプロトコール)におけるトップ・プレイヤーはスシスワップ、ユニスワップやカーブがありますが、バランサーの大きな特徴は2つ以上の資産のプールを作れることと、プールの中の資産の割合も自由に決められるのです。(例えば、2つの資産プールがあれば、50%ずつではなくても良いのです)また、内容には踏み込みませんが、新しいトークンを発行するのに人気なLiquidity Bootstrapping Poolと言う自動調整が効くプールを考案したのもバランサーです。

また、去年新しくローンチした、「boosted pool」はプールに預け入れた資産を他のステーキングに利用できるような仕組みです。これにより、プールの手数料以外にも、ステーキングの利回りをも獲得できることになります。

バランサーの弱みは、複雑性・多機能性ゆえに起こるガス代の高さです。そのため、マーケットシェアの拡大の足枷となっています。

アダムが$BALに注目している理由

  1. L2とZKの拡大

    • L2はレイヤー2のことで(ETH2.0)、イーサリアムが直面している、市場規模拡大への弊害を解消する方策です。取引量が増えるにつれてブロックチェーンを処理するための時間とガス代が異常に増加することにより、イーサリアムの利用が制約されることへの対策。

    • ZKはレイヤー2において、スマートコントラクトの効率化を図った構造を指します。

    • 他のプロトコールは利回りよりガス代の効率化を図っていることが多い。スケーリングの問題が解消するにつれて、ガス代よりも利回りの効率化が重視されると、バランサーは完全に先手にいる

  2. Boosted Poolを実現

  3. 2021年にB2Bへのツールとしての役割が明確化。例:コッパーローンチ、カウスワップ

  4. Gnosisとの提携

  5. 暗号資産のインデックスが購入できる。複数の暗号資産を一つのプールに入れられるメリットとしてインデックスを構築でが自動でできる

    • 他のプロトコールは、インデックスができても自動化はできておらず

  6. 新しいトーケノミックスモデル

以上、アダム・コチュランの分析による2022年、大いに期待レベルで注目している4つの暗号資産のでした!
いかがでしたでしょうか?
かなりたくさんの情報だと思うので、またお時間がある時ゆっくり一つずつ読み直してみてください!

素敵な1日を♪

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Takako
皆さま、読んでくださり本当にありがとうございます! これからより分かりやすく、メッセージを届けられるよう、今アニメーション作成等勉強中なので、応援いただけると嬉しいです!