暗号資産:最新ニュース2022年3月号
おはようございます!
3月にて暗号資産の世界で何が起きたのが一緒に振り返ってみましょう。(先月のこちらから)
暗号資産全般
『Web-3で使えるコインベース・ペイのローンチ』
コインベース・ブログ、3月16日の記事:
”Be web3-ready in a few clicks with Coinbase Pay”
米国最大の仮想通貨取引所、コインベースが『コインベース・ペイ』をローンチ。これで、仮想通貨を購入するプロセスが簡素化される。デビットカードや銀行引き落としが可能で、今までのようにわざわざコインベースの取引所にログインをせずにして購入が可能になる。
『コインベースのバグを発見し25万ドルの報酬を獲得』
The Daily Swig、2月22日(2月ですが、大きなニュースでしたので)の記事:
”Jaw-dropping Coinbase security bug allowed users to steal unlimited cryptocurrency”
『ツリー・オブ・アルファ』という名のエンジニアがコインベース内のバグを発見した。このバグは、保有しない仮想通貨を売却することが可能であることから、コインベースの保有する仮想通貨を好きなだけ盗むことができる状況にあった。約3千万円の報酬が払われ、コインベースとしては今までで一番高い金額であった。
『韓国の新しい大統領は、暗号資産を支持』
日経アジア、3月15日の記事:
”South Korea's incoming president vows big cryptocurrency push”
新しい大統領は、ICOを許可すると宣言したり、仮想通貨取引からの利益に対する税金は株と同様の取り扱いをするなどとコメントしている。
『バイデンの大統領命令でビットコイン8%上昇』
CNBC、3月9日の記事:
”Bitcoin up 8% after Biden announces executive order on cryptocurrencies”
大統領命令は、それまでは存在していなかなった暗号資産に対する法の枠組みを明確にするものであった。今後6ヶ月間、暗号資産の業界の調査が進められ、その後具体的な規制などが提案される。
『ヘッジファンドCitadel Securitiesのケン・グリフィン、暗号資産を支持する意見へ変更』
マーケット・インサイダー、3月4日の記事:
”Hedge fund billionaire Ken Griffin admits he's changed his mind about crypto and says Citadel Securities might soon be involved in digital assets”
シタデル・セキュリティーの設立者ケンは、今までのアンチ・暗号資産の態度は間違っていたと話をした。ルーブルの急降下を見て、ビットコインの安全資産としての価値がより明確になったとコメントしている。今後、自社のヘッジファンドでも取り扱うという。
『TerraのLUNAコインが、イーサリアムを抜いて、ステーキングされた暗号資産第二位に』
コイン・デスク、3月2日の記事:
”Terra’s LUNA Passes Ether to Become Second-Largest Staked Asset”
テラは米ドルにペグされたステーブルコインUSTを発行するプロトコール。LUNAはテラのもう一つの発行通貨。LUNAはステーキングの金額についてはイーサリアムを超えたが、イーサリアム上に造られたアプリケーションにおけるTotal value locked(TVL)、つまり預かり資産、は$118Bとテラは$23Bと規模はかなり異なる。
NFT
『音楽のNFT』
ミディアム、3月7日の記事:
”Introducing: SoundMint Vinyls”
アルゴリズムで作られた音楽をコンセプトとするSoundMintは、WE ARE KLOUDというNFTをローンチ。NFTを購入することで、SoundMintの所有者の一人にもなれる。
『2000年代のアイコン、ライムワイヤーがNFTのプラットフォームとして蘇る』
ファスト・カンパニー、3月9日の記事:
”Back to the future: 2000s icon LimeWire is being reimagined as platform for NFTs”
2000年代初期にピア・ツー・ピアー(個人対個人)のファイル共有プラットフォームで人気がでたLimeWireが、オーストリアの兄弟に購入された。音楽、アート、コンテンツに関連したNFTプラットフォームを開始する予定。
『楽天NFTを開始』
インターネット・ワッチ、2月25日の記事:
”楽天のNFTマーケットプレイス/販売プラットフォーム「Rakuten NFT」がサービス開始”
NFTマーケットプレイス+販売プラットフォーム「Rakuten NFT」を開始。決済には楽天IDを使用でき、楽天ポイントを貯めたり、使ったりできる。ユーザーが購入したNFTは「マイページ」にコレクションでき、マーケットプレイスに出品して、ユーザー間で売買することも可能だ。
メタバース
『HSBCがサンドボックスにて土地を購入』
Fortune、3月16日の記事:
”HSBC joins JPMorgan in betting on a metaverse future that could be worth trillions”
HSBCはサンドボックスとの提携で、メタバースにて土地を購入するとメタバースへの参加を発表。先月のJPモルガンが発表した調査結果で、向こう何年かでメタバースの市場は$1Tに拡大するという。ゴールドマンは、$8Tに近いと推定している。
『NBA王者、レブロン・ジェームズがメタバースへ』
Benzinga、3月11日の記事:
”Is LeBron James Heading To The Metaverse?”
レブロン・ジェームズは弁護士を通じて、複数のメタバース関連のトレードマークを申請したという。内容としてはバーチャルグッズや、靴、スポーツ器具、カード等色々含まれている。
『ソーセージブランドのSlimJim、ドージコインからメタバースまで』
MSN、3月10日の記事:
”Dogecoin Was Just The Beginning: Slim Jim Has Metaverse Plans”
ソーセージで有名なスリム・ジムのブランドを保有する会社、コナグラブランズが複数のメタバース関連のトレードマークを申請した。今までも面白いマーケティングをしてきたスリム・ジムは、フェイスブックがメタに社名変更をした時も、ツイッター上の名前を"MEATA"(meat=肉)に変えて話題になった。