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その①「はじまりは12年前」
おことわり
はじめに、こちらの投稿は、しばらくの間、インスタグラム @chim.okinawa に投稿したものと内容が重複したり、イラストを描いている場合はイラストを載せるだけになるかもしれません。できるだけ更新頻度を上げることを目的にがんばりますので、ゆるく見守ってくださると幸いです。
ちなみに、私、宮平は1979年沖縄生まれ、那覇生まれ那覇育ちです。思えば、中学生のときに映画が好きになり、高校生のときには映画コラムを書くことなどに興味をもち、サークルに所属しました。大学時代、映画祭を手伝いながら映画好きの友だちができ、学生映画の制作を手伝ったことで、作る側に興味を持ちました。その後、映画監督・映画プロデューサーとして活動し、こどもたちに世界中のこどもたちの物語を観てほしいと、こども映画祭を立ち上げるなど、映画に関するさまざまな活動をしてきました。
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映画監督が・・・なぜ・・・ヤンバルで絵本を?
本題に入る前に、まずは「ヤンバル」について説明します。
沖縄の「ヤンバル」地域とは?
ヤンバルとは、一般には沖縄北部地域を指します。諸説ありますが、こちらでは奥ヤンバルと呼ばれる大宜味村・東村・国頭村の3村を想定しています。1981年に発見された「ヤンバルクイナ」は国頭村の村鳥でもあります。
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さて、話を戻しますと。当時の私は、生まれ育った那覇で映画会社「ククルビジョン」を立ち上げて活動していました。
知識として「ヤンバルクイナが飛べない鳥であり、希少種であること」は知っていましたが、頻繁にヤンバルに行くこともあまりなかったことから、あまり身近に感じることはありませんでした。
ところが、ある日ある研究者の発表を聞きます。それは、ヤンバルの環境音を収集しヤンバルクイナの鳴き声を分析することでその生態を明らかにし、保護につなげるという内容のものでした。
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その時は、私を含め他団体も発表があり短い発表だったので詳しくは聞けなかったのですが「ヤンバルクイナの鳴き声」がどんなものか俄然興味が湧きました。
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となりました。当然です。かわいいんですもの・・・。
しかし、研究者のお話からは、悲しい現実も聞きました。
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ヤンバルでは、動物が車に轢かれてしまうロードキルが多いこと。また、中南部から「世話ができない」などの理由で犬猫を捨てにくる人も多く、それらが野生化することで飛んで逃げることのできないヤンバルクイナなど多くの希少種が捕食されてしまう現実があります。
のちに(専門家のN先生から)学ぶことになりますが、ヤンバルや奄美にはもともと四足歩行の哺乳類がいなかったため、ヤンバルクイナなどの飛べない鳥や動物は、猫や犬に対する警戒心が全くなく、簡単に捕食されてしまうのだそうです。
捨てられる犬や猫に罪はありません。でも一部の人間の身勝手な行動がヤンバルの生態系を崩す原因となっているのも事実。飼い猫・犬・トカゲ・植物なども含め、最後まで責任を持って育ててほしいと切に願います。
このようなことを知り・・・
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そうして早くも、チムの物語が生まれたのです……(早!)
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しかし、やはりヤンバルを知らない状態で感情に任せて描いた物語は、少し安易なものだったと感じました。
なにより・・・絵本にしたいと思ったものの…
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大きくつまずいてしまいました。
それでも……しつこい私は諦めきれず「絵本がダメならラジオドラマ?」と模索し、実際にラジオの会社も訪ねましたが、やはり決定打に欠け、準備不足で企画は頓挫してしまいました。
でも……願えば叶うもの?
いやチムの方が私を突っついてるのかもしれません。 時間はかかりましたが、12年後にヤンバル生まれの素敵な映画がキューピットとなったこともあって、チムの物語と私を再びつなげてくれたのです。
つづく
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上記のように、いろいろな発信をしていきたいなぁと妄想していましたが、インスタでの発信は滞ってしまっており(汗)。たくさんの情報を文章をメインで書くには、noteが最適かも?と気づき、今後は、こちらで発信を共有しようかなと考えています。
どうぞ、お楽しみに!
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