[演劇]チムガナサン〜不思議の島の空のその先〜@ひめゆりピースホール
舞台「チムガナサン〜不思議の島のその先〜」(脚本・演出 扇田拓也)をみに久々に栄町へ行ってきた。会場は、ひめゆりピースホール。
千秋楽のその日は劇場にこどものお客さんがいっぱいの回でした。
演劇前に、演出の 扇田拓也さんと自宅の植物との不思議なつながりのお話をしてくれた。話が広がりすぎたのか(笑)「あ!忘れてた」って感じて、あわてて本演劇が日本語ではなく「ジブリッシュ」(意味をなさないでたらめな音や声などで会話すること)であることの説明がなされた。
同じくジブリッシュの「ハベル」を過去に拝見しており、それも面白かったので今回も間違いないだろう、というのと、同時に、今回の一番のお目当ては・・・チムの造形でもお世話になってる仲宗根浩氏の、、伊波二郎氏が書いた猫リリマヤーを雰囲気そのままに立体化した「リリマヤー」の巨大版を目撃すること、そして、本当に主役級の活躍でした。
観劇中、近くにジブリッシュですすむ演劇の物語を、マシンガントークで推測&解説する少年がいた。正解のある物語なら、もしかしたら、ちょっとうるさく感じたかもしれないが、その少年の考察が大胆で想像力豊かで思わず「そうくるか!」そっちも聞き入ってしまった(笑)。こどもたちと一緒にジブリッシュの「正解がない」演劇を楽しむ醍醐味ってもしかしたらこのこと?と思うほどいい体験をした。
物語は、主人公のキミの大冒険。学校に新しくやってきた謎の先生と、謎の城にみんなで出かけていき、女王さまのいるお城にプレゼントを用意してもっていく。でも限られた人数しか城の中へ入ることは許されず・・・そしてお城の中にはミステリアスな箱があり、みんなを夢中にしてしまう。その箱をキミの友達ガークーが盗んでしまい、城中が大騒ぎ。しかもその濡れ衣を着せられたキミが追いかけられるハメに。キミの味方は、たった1匹の猫・リリマヤー。さてキミは助かるのか・・・?
(以上はパンフレットに記載のストーリーと、私がみたときに感じた想像で書いている。名前はキミーだった気がするが、パンフレットにはキミコとある)
印象的だった場面は、たったひとつの箱をめぐり、村内では対立が絶えなくなるなかのキミコの言葉にならない必死の叫び。(あ!ジブリッシュだけど、その意味ではなく)なんというか、もどかしさが伝わってきた。
リリマヤー、結構主役級だったなぁ〜!!チームチムのメンバーの活躍、嬉しいです。仲宗根さんもトークに登壇されていた。作ったときの気持ちやこだわりなどを話す姿が一番楽しそうだなぁ〜。
Q&Aでは「ジブリッシュの脚本はどのように書かれてるのですか?また、ちょっとだけわかる日本語はどのように決めているのですか、毎度違うのでしょうか」などを質問させていただいた!丁寧に答えてくださり勉強になった。(この時、マシンガントークしてた男の子も絶対何か聞きたいはずって思ったけど、ちょっと勇気がなくて聞けなかった)
またきっと再演されると思うのでぜひお見知りおきを!
追伸:リリマヤーの写真を撮りたかったのですがスマホを自宅に忘れるという。