コンクールで成長できたのは、、、
町田市でピアノを教えています田中貴子です。
厳しい暑さが続いていますが、暦の上ではすでに秋、少しずつではありますが、風の感じ方が変わり始めています。
ピティナ・コンペティションの本選が本日ですべて終了しました。
3月に発表された課題曲と向き合うこと5ヶ月、
長い。。長かった。。
と毎年思います(笑)
だけど不思議ですね。
あれだけ見尽くして、生徒たちとレッスンしてきた曲も「まだなにか出来るのではないか」と思って、楽譜を見返すことが多いです。
今年は予選3ヶ所、本選は3日間開催地区1ヶ所に審査に伺いましたが、審査していても、ふと「これは!」と思う演奏に巡り会うと、どうしてそう表現しようと思ったのか、どうしたらそう演奏できるようになったのかと思いを巡らします。
『平和で幸せなコンペ生活』
私がここ数年心がけていることです。
私が心していることは、良い結果も悪い結果も原因理由が必ずある、ということです。
どうでもいいやとヘラヘラしてるわけではありません・笑
出来ないこと、
努力しないこと(できない)
があるのに、
結果だけを求めて「賞ほしい!!」
目標はないよりあった方が良いですが、「今の自分」を知らないで言うのはどうかな、と考えます。
今はこうだけど、
少しでも「こう弾きたい」と思う演奏になるように練習する。
元の自分と
変わっていく自分と
頑張った自分と
この過程を指導者がちゃんと見ていることが大事かなと思います。
どこの過程にいる生徒であっても、変わっていこうとする姿勢が見えたら、
それを素直に「よく頑張っている」と言える先生でいること。
できたら、保護者の皆さんにもそれを伝えていくこと。
これはまだ出来ていないけど、ここは良くなった、もう少しこうしたらもっと良くなる
と処方箋を必ず渡していくこと。
ただ闇雲に「練習してきて」と言わないこと、
練習する理由を必ず伝えることです。
それでもやってこない生徒はいます。
もし、そういう子達が「成果がほしい」と言い始めたら、その時は、、、(笑)
それなりに経験のある大人として、言うべきことを厳しく言います。
予選を通ったり、
賞が貰えたり、
それはやはり大事な目標ですが、
指導者がまず「音楽ありき」の姿勢を保てるかどうかが、子供たちや保護者の皆さんに与える影響にも跳ね返っているように感じます。
課題曲チャレンジ頑張った生徒
準本選頑張った生徒
本選頑張った生徒
これから全国大会に進む生徒(今年はD級で全国に進みました)
もちろん、そのどれもやっていない生徒
みんな可愛い生徒たちです。
「音楽をどうしようか」と考える私自身の姿勢はどの立場の生徒のレッスンでも変わりません。
もちろん、目指す音楽の高みが変わればギアチェンジはしていきます。
幼稚園の生徒にしているレッスンを、全国大会に進む生徒にしているということでは決してありません(笑)
逆に言えば、右も左も分からない(出来ていない)のに「全国大会にいくわよ!」とレッスンしても、当然ですが、生徒も保護者も指導者も潰れてしまうかもしれません。
全ての人たちがその頂を目指せるほどの、あらゆる「強さ」を持っているわけではありません。
頂に向かう道も方法も分からない(理解できない)のに、ただ頂を目指してしまったら、苦しくて辛い毎日になってしまいます。
予選落ちようが、全国大会に進もうが、生徒たちへの姿勢を変えない。
音楽を追求する姿勢を変えない。
そう心し始めたら、『平和で幸せなコンペ生活』が出来るようになってきました。
今年もその生活が出来たように思います。
いろいろありましたが、笑っている時の方が多かったので良しとしましょう😄
まだ全国大会は残っていて、
これはこれでかなりギアチェンジしていますが、どうなるかはそれもまた、生徒次第、先生次第。
悔いのないようにレッスンしていくだけです。
現在、指導者対象の勉強会もいくつか開催しています。
Miyoshiピアノメソード指導勉強会
フォレスト指導法勉強会(Miyoshiメソード以外の教本での指導勉強会)
全てZoomでのオンライン勉強会です。
小さな子供向けの作品(それがたとえ8小節の曲でも)を楽曲分析や指導ポイントを勉強しています。
こうした機会も私自身を大きく変えているように思います。
コンペが終わっても「レッスンお願いします!」と元気よくやってくる生徒たちの笑顔で実感します。
ここだけの話、数年前までコンペ後のレッスンは地獄に近かった😅
明日も全国に進む生徒はレッスンです。
どこまで高められるか、
もう一踏ん張りしてみます。
それと同じくらい、コンペ終わった生徒たちへの指導内容も真剣に考えていこうと思います。
こんな風に考えることができるようになって、コンクールで私自身が一番成長してるのかな、と思ったりしてます😊
いつもお読みくださってありがとうございます。
次回『たかこ先生のレッスン徒然日記』復活します!
お転婆街道まっしぐらの小学4年生のある日、原因不明の高熱と気管支炎喘息に見舞われた たかこ先生のお話です。
この経験で、少しずつたかこ先生の運命の歯車がある方向に向かい始めます。
そんなお話から再開したいと思います。