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ピアノのコンクール一考

町田市でピアノを教えています田中ピアノクラスの田中貴子です。
なかなかブログを更新出来ずにおります😭

日本には現在200を越える大小のコンクールがあると言われています。
年がら年中どこかでコンクールが開催されています。

私のクラスではコンクールを受ける際には、小さい子供たちの場合は特に、コンクールというものの性質を保護者の皆さんが理解できた上で、ピアノ習熟度に見合ったものか、また学習の目的になり得るかを見定めて相談するようにしています。もちろん、やる気があって「このコンクール受けたい」というのは止めません。たとえ結果が得られない可能性が高くても、自分からやるといったものには現実の難しさもきちんとお話して「頑張ってみよう」と取り組むようにしています。

指導において気を付けてることは
「音楽を大事にすることを最優先にレッスン出来てるか」ということです。
「コンクールではこう弾いたら点数が取れる、そのためにはこう練習する」という考え方に私自身がならないようにする。
これ、結構勇気のいることなんです。

理想はある程度分かっていても
全ての人にピッタリとその練習方法や表現方法が当てはまるかどうかは分かりません。
もしかしたら別の切り口でやった方が、その人の感性にあった「良い音楽表現」が出来る可能性があります。
もちろん、基本的なところを破壊してはいけません。なんでも自由というわけではない。
ここのさじ加減が指導において問われるところかな、と思います。

結果は誰もが求めたいところです。
努力したことに対して、「落ちた」という現実は子供も大人も受け止めるのは辛いものです。成長の証として「コンクールの結果」を求めようとすると、これは全員が得られるものではないんですね。では「成長とは?」となるわけです。

小4男子生徒くん。
昨年受けたコンクールは弾くだけで必死で、落ちても「ふーん、でも楽しかったよ」で終わってしまいました。
お母様曰く周りが上手すぎて、比較にすらならなかったとのこと。
今年も同じコンクールに挑戦。
昨年は課題曲全て譜読みが出来なかったのが、今年は本選の曲も含めてしっかり全曲譜読みが出来ました。
テクニック的な甘さはなかなか直せませんでしたが、それでも調子が良いと「あら!なかなか良いね!」と思えるまでになりました。

予選当日。お母様から「頑張ったのですが、音を外してそのまま間違えた音で弾いてしまいました。。」と連絡。しばらくして「今まで見たことないくらい落ち込んでます。。」とさらに報告。結果をWebで確認すると彼の名前はありませんでした。

レッスンに来た時、やはり少し暗い表情でした。
「レッスンも練習も頑張ったじゃない。先生は良いと思ってたわよ!」と話しながら、頂いた講評用紙を見ると、

あら??点数が思ったより高い。
(いや、想像以上に高いっ!!!)
書いてあることも悪くない。
「あら、、、これで奨励賞もダメだったのは本当にその会場のレベルが高かったのね」
と言うと、生徒くんピラピラと紙を差し出しました。

しょ、奨励賞?!

やだ!!!
奨励賞取れてたの?!
早く先生に教えてよーーーーっ!!!!

そこからはもうお祭り騒ぎ。
昨年は箸にも棒にもかからないレベルだったのが、今年は足跡残せました。
予選落ちましたけど(笑)

そのコンクールには予選落ちた参加者向けの準本選というのがあり、練習してきた本選の曲も弾けるシステムがあります。
その話をすると生徒くん、パアッと笑顔になって「残りの曲も弾けるの?!やる!!頑張る!」と言ってくれました。

彼とのレッスンは本当に楽しいです。
笑いが絶えない。
その中で確かに一歩一歩成長してる姿を見られるのは指導者としての特権です。
その成長を穏やかに見守れるのなら、
たとえ人の目に見えない結果になってしまっても、生徒が頑張った音楽の心を大事にしたいと思います。

今日も頑張る生徒くん!

もちろん!!!!結果は出た方が良いです・笑大事なことはたとえ結果が出せなくても、努力が認められるのなら、その努力を「全否定」しない心構えだと思うのです。

お読みくださってありがとうございます。
最近、ホームページからこのブログを読んでのお問い合わせが増えてきました。
ありがとうございます。
指導者としての修行が続いているため、更新が滞ってますが、、、気長にお待ちください🙇


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