たかこ先生のレッスン徒然日記Vol.23
町田市でピアノを教えています田中ピアノクラスの田中貴子です。
いつもお読みいただき、ありがとうございます。
2023年が明けました。
この年末年始はいつになく慌ただしく、仕事をしています。
その理由の1つにコンクールがあります。
ショパンコンクール イン アジア
今年はアジア大会まで進出した生徒がいましたので、正月返上でした。
奨励賞をいただきました😊
まだ2月のバッハコンクール全国大会が残っていますが少し落ち着きます。
しかし、それもつかの間、3月以降、新年度開催のコンクール課題曲が続々と発表されます。
こうして見てみると近年、年がら年中本番があり、その度に生徒たちは「逞しく」はなっていきます。ステージ上の所作など見ていると、本番で怖じけづくのは今は昔のお話…
コンクールがあってもなくても、
その日、その場で奏でた音楽を、その音色を確かめ、音楽を確かめ、演奏を楽しめるレッスンや練習ができたらといつも思います。
『たかこ先生のレッスン徒然日記Vol.23』
関西から関東へ
小学4年生の冬、たかこ先生は関西から関東に転校します。カルチャーショックは転校初日からありました。
挨拶した瞬間、教室がザワザワ...
すぐに関西弁のイントネーションへの反応だと気が付きました。
それで笑われたり、いじめられたりということはありませんでしたが、微かな反応も子供心にはとても気になりました。
大方のイントネーションはほどなく慣れていったのですが、なかなか順応しなかったのが、一つ一つの単語のイントネーションです。
あめ、くつ、ピアノなどのなんでもない単語のイントネーションが微妙に違う。
東京寄りの話し方なのに、単語のイントネーションが違う。中途半端な話し方にどうしてもなってしまいます。
中学生になって英語のLL教室(懐かしい!)での授業ではヘッドホンして一人ずつ発音のチェックを受けるのですが、英語ではなく、日本語のイントネーションにチェックが入ることがありました。その度にえ!?違うの???と泣きたくなりました(年頃の子供なので仕方ないです)。
今でこそメディアには様々な言葉が溢れ、情報も往き来するようになりましたが、当時の日本列島西と東の違いはかなりあり、言葉、食べ物の味付けが違うだけでなく、考え方もコミュニケーションの取り方、習慣も思うものではありませんでした。
郷に入っては郷に従え
分かっていても、話し方についてはストレスを抱え、あまり人前で話せなくなりました。
少しでも笑われると赤面がひどくなり、泣いてしまうこともありました。
この経験はピアノにも影響していったように思います。
音楽にもイントネーションはとても大事だと思います。
拍や和声進行にリズムや歌い回しがうまく乗ってこないと、そのモチーフ、フレーズが違ってきます。
なにも考えず自分の気持ちだけで音を押し込めてしまうと、どこかに無理が出てしまう。
この「自分の気持ち」は表現していく上ではとても大事ですが、同時に厄介でもあります。
頑張っているのに否定される。
会話にしても、
音楽にしても
そうなっていくと子供にはなかなか辛い状況です。(大人でも辛いですよね)
自分の話し方(イントネーション)、自分の演奏は人にどう聴かれているんだろう。
今まであまり気にしなかったことが急に気になり始め、自信が持てなくなってきたのがこの時期でした。
そんな時にやってきました。
「コンクール」
小学5年生になろうとしていました。
ピアノを弾いてるだけで楽しかった子供時代の終わりが近付いていました。
お読みくださってありがとうございます。
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