#あの会話をきっかけに
チャーミングな会話ができるようになりたい。
テンポ良く、心地良く、前向きな会話ができるようになりたい。
直接会って話より、オンラインで会う友達・仕事相手が増えたからこそ、肌で感じる空気感ではなく、言葉・会話で、戦略を持って、たくさんのものを伝えたい。
そう!会話における「流れ」「相手との掛け合い」の大切さ、「前向き」「前のめり」の会話の大切さを、今こそ思い出さなくては。
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大学生の時、友達のリンに、「貴子は、もっと会話を楽しむために、会話のパターンを知る必要がある。」と言われたことがある。
リンは、ワシントン州から上智大学に来ていた留学生。私とは違う大学だったけれど、学生寮が同じだった。寮では、キッチンが共用だったので、土日には、一緒にお昼を作りながら、だべっていることが多かった。
ある日、珍しく話が恋バナになり、私がチャーリーにフラれた時の話をしたら、リンは「アメリカ人なら誰でも知っている【誘い】のパターン」を教えてくれた。
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好きな人と「良い雰囲気」になった。
「好きです」と告白した。
「僕も君に興味はあるよ」と言われた。
でも、最後に、こう言われたとする。
「でも、君は僕のこと、よく知らないよね。」
リンによれば、これは、定石必勝パターンだそうだ。
「でも、君は僕のこと、よく知らないよね。」と言われたら、髪をかき上げながら、こう言うべきだ、とリンは言った。
「だから、お互いのこと、もっと知るために、デートしようよ。(意訳)」
「・・・but, you don't know me very well.」
「Then, we should get to know each other.」
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「君は僕のこと、よく知らないよね。」と言った時点で、それを言った人は、相手に「デートの誘い」を所望している、ということらしい。
そう言われたら、「そしたら、お互いを知る必要があるね。」と言ってデートに誘うのがマナーらしい。
え?ホント⁇
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大学1年の時、学生寮に、シカゴからの留学生・エミリーがいた。エミリーのお兄さんが、チャールズ(通称、チャーリー)。チャーリーは、夏休みに家族と一緒に、妹・エミリーに会いに日本に来ていた。
一目でチャーリーを大好きになった私は、嫌いだった英語も一生懸命勉強して、どうにかこうにか話せるようになり、仲良くなって、良い雰囲気になり、素敵な素敵な手紙をもらったのに、もらったのに。
手紙の最後に、とってもキレイな文字で、「貴子は、僕のこと、よく知らないよね。」と書いてあった。
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これって、『僕のことよく知らないのに、「好き」なんて言うのは、おかしいよねー。』の意味なのでは?
嫌われた、フラれた、と思った私は、ショックのあまり、それ以降、チャーリーとは連絡をとるのをやめてしまった。
それから2年後。その時言うべきだった言葉を、リンが教えくれたのだった。
I should have said "Get to know each other.".
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「Get to know each other.」
これが、本当に「アメリカ人なら誰でも知っている」恋愛の決めゼリフかどうかは、全く定かではないけれど、リンの、リンが教えてくれた、その前向きな思考に、その前のめりな思考パターンに、「なるほど!」と思った。
ぐずぐずしてる場合ではない、と思った。
調子に乗って
凹んでんじゃねぇー!!!
『ハイキュー 40』第352話 by 菅原さん
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オンライン・ミーティングが当たり前になった今、便利なテクノロジーを通じて、世界と繋がり、自己表現していくには、直接会っていた時代より、言葉で、会話で、「カラフルな」個性の持ち主たちと向かい合うスキルが求められる。
あまり「話好き」ではない私だけれど、これから、たくさんの人たちと「会話」を通じて、領域展開する(自分の世界を広げる)ために、リンが教えてくれた会話の流れの大切さを、その都度、その都度、確認にて「会話」に臨みたい。
でも、本当は、「会話」って、そんな身構えるものじゃないんだろうな。きっと。
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