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どうやって新しい料理は発見され、創り出されたのか。

先日、みついさんの作品を読んだら、「納豆餅」というワードを発見。「豆」好きの私は、早速、試してみた。ただ、お餅をレンシでチンして、納豆をかけただけ。納豆が多すぎた。

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■「納豆餅」:白のが「お餅」

ついでに、「納豆パン」と「サラダ豆パン」も、作ってみた。トーストした米粉パンに、ただ、納豆もしくはサラダ用の豆をはさんだだけ。

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■ 「納豆パン」:絵面がちょっとグロい。

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■「サラダ豆パン」:豆本来の味と米粉パン、合う✨。

意外なことに、「サラダ豆パン」が、私にはいちばん美味しかった。

「納豆餅」「納豆パン」は、味が薄かった。私の場合、納豆を食べる時、酢を入れるので、そのせいだと思う。納豆には鉄分が多いけど、吸収率が低く、酢を入れると、納豆の鉄分が吸収しやすくなるらしい。だから、万年鉄分不足な私は、いつも、納豆に酢を入れて食べている。酢を入れると「フワフワ」になる。ただ、母は「ネバネバ」と表現し、酢を入れたがらない。(「納豆パン」の写真が、ちょっとグロい(ネバネバしすぎてる)のは、酢のせいです。)

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『マギー キッチンサイエンス』によれば、納豆は、日本で少なくとも1000年前から作られている。粒のまま、大豆を加熱調理し、納豆菌をつけ、約40℃で20時間ほと発酵させる。細菌酵素の働きにより、タンパク質はアミノ酸に、オリゴ糖は単糖に分解され、あの「糸引き」の正体・ポリグルタミン酸が作られる、らしい。

こうやって、本を読めば「へえー(棒)」って思うけど、1000年前、つまり、平安時代の「納豆」を最初に食べた人は、どんな思いで「腐った大豆」を、食べたのだろう。

食べ物のことを考えると、時々、不思議に思う。
人間は、微生物、細菌、酵素が増殖してできた「元の食べ物とは全く別な物」を食べて、新しい食べ物を創り出してきたわけだが、それを、最初に食べる人は、どんな気持ちで「未知なる物」臨み、体内に取り込んだのだろう。

チーズの進化は、5000年前ごろに始まったらしい。中央アジアや中東の温暖な地域にすんでいた、ある人が、自然に酸っぱくなる凝固した乳から乳清水分を搾り出し、濃縮したものに塩を加えると保存できると「発見した」し、チーズが広まったらしい。チーズ作りに関する現在発見されている最古の考古学的証拠は、エジプトで出土された紀元前2300年ごろの壺の中に残っていたチーズのかけららしい。

さすが「哺乳類」の食の歴史。「乳」の歴史は古い。

ただ、いくら「哺乳類」だって言ったって、最初に、チーズを、つまり、放ったらかしでおいたら固まった「乳」を、どうやって、食べたのだろう。きっと「酸っぱい」匂いがしただろうに。

支配者に毒見を強要された?
空腹が限界に達して、つい?


それとも、「乳酸菌は、数億年前に進化の過程で取り込んだ細菌だから、食べても大丈夫!」みないな、啓示が降りてきた?

進化の過程で培った人類のDNAに組み込まれた細菌や微生物に対する「情報」が、人類に「これは食べる」「これは食べられない」と教えるのだろうか?つまり、「直感」が、「腐ってるように見える」乳を、大豆を、食べろ、と言ったのだろうか?

なぞは深い。

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そんなことを考えていたら、気分が悪くなってきた。

病気ではなくて、3回目のワクチンのせいだ。
水曜日に打ったら、次の日、朝から微熱が出たので横になっていた。会社は有給をとってあった。金曜日、熱がひいたので、会社に行き帰ってきて、大丈夫そうだったので、今日(土曜日)ジョギングしたら、また、体調が悪くなった。

ひとくくりに「細菌」と言っても、いろいろなのがいるんですね。

人間が進化の頂点に立っているのだとしたら、その最上層の「偉い人」、一刻も早く、この熱と腹痛をなんとかしてくれ-。

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進化の頂点に立っているのかどうか、私にはわからないので、他人には(薬には)期待せず、「早く寝て安静にする」ことにします。w。

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□ 参考文献
Harold McGee. 香西みどり(監訳)北山 薫・北山雅彦(訳)『マギー キッチンサイエンス -食材から食卓まで-』(共立出版、2008年)



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